先日、米債券ETF(国債と社債)を買ったのですが、最近の円高でいきなり含み損です。1ドル131円くらいで円売りドル買いしましたが今127円台です。

12月の米国CPIは予想通りの結果でインフレは沈静化に向かっています。金利はやや下げて債券価格は上昇しましたが、それ以上に為替が円高に動いてネット損失の状態です。

円高リスクを承知で買ったので仕方ないと思っていますが。

改めて思ったのですが、日本人が米国債を買っても大して儲からないですかね。アメリカの金利が下がると予想して米債券を買うわけですが、日米金利差が縮小すれば大抵円高ドル安になります。

米債券価格が上がれば円高。米債券価格が下がれば円安。こういう動きになるのが一般的で、お互いの損益がネットされてしまいます。金利差だけで為替が動くわけではありませんが、あくまで一般論として。

日本人投資家から見ると米国債の4%近い利回りは魅力的に映りますが、やはり投資の世界は甘くないというかそんな簡単に儲かるようにはできてません。為替リスク相応です。

ここで、為替ヘッジありの商品を使うという策が考えられます。具体的には2620(短期米国債の為替ヘッジあり)、2621(長期米国債の為替ヘッジあり)などです。

これらの商品を買っておけば、債券価格の値上りを享受しつつ、円高の損失リスクをヘッジできます。

ただし、ヘッジコストがかかります。日米短期金利の差は4%とそこそこあります。ヘッジコストは上がっています。

とは言え、為替は年間で4%以上平気で乱高下するので、それくらいのヘッジコストは保険として払う価値があると判断できる場合も多々あります。

特に短期売買を前提としている場合は、為替ヘッジを行うことは合理的だと思います。

為替は長い目で見るとレンジ相場を形成しがちなので、10年20年と為替ヘッジコストを負担し続けるのは得策ではなく、それくらい長期なら為替リスクを素直に受け入れた方がよいです。

一方で1年くらいでキャピタルゲインを得て売却することを狙っているなら、為替ヘッジありの商品を使うのは良い案だと思います。

私は債券を長期保有目的で買ってはいないので、債券ETFは為替ヘッジありを選んだ方が良かったかなとやや後悔気味です。結果論ですが。

まあ、とりあえず今年1年は保有してみようかなと思ってます。なんか、雰囲気的にはもうちょっと円高進みそうな予感です。

もう100万円くらい米債券ETFを買うかもしれず、その時は為替ヘッジありを買おうかな。