※FY21(2021年12月期)決算データ反映、コメント刷新
S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。
データソースはMorningstarです。
今回はテキサス・インスツルメンツ(TXN)をご紹介します。
基本情報
会社名 | テキサス・インスツルメンツ |
ティッカー | TXN |
創業 | 1930年 |
上場 | 1953年 |
決算 | 12月 |
本社所在地 | テキサス州 |
従業員数 | 31,000人 |
セクター | 半導体 |
S&P格付 | A+ |
監査法人 | EY |
ダウ30 | × |
S&P100 | 〇 |
S&P500 | 〇 |
ナスダック100 | 〇 |
ラッセル1000 | 〇 |
地域別情報
地域別売上構成比
地域別売上高推移
セグメント情報
セグメント別売上構成比
セグメント別売上高推移
セグメント利益推移
セグメント利益率推移
業績
キャッシュフロー
バランスシート
資産
負債純資産
株主還元
連続増配年数
19年
過去10年の配当成長
年率+22.4%
配当はこの10年で7.5倍に増加しました。
過去の株主リターン(年率、配当込み)
過去10年(2012~2021):+23.8%
過去20年(2002~2021):+12.0%
過去30年(1992~2021):+18.3%
バリュエーション指標(2022/3/16時点)
予想PER:18.6倍 最新情報はこちら
配当利回り:2.7% 最新情報はこちら
コメント
スマホが普及し社会のデジタル化は進む一方ですが、私たちの住む世界はアナログです。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という人間の五感と、デジタル機器とのインターフェースの役割を担うのがアナログ半導体です。
テキサス・インスツルメンツ(TI)はアナログ半導体市場で世界シェアの18%を取る業界最大手メーカーです。
製品の約7割を自社で製造しています。
FY21の売上高は145億ドルで前年比+26.9%。コロナ禍で半導体の需要が高まっています。部門別の増収率は以下の通り。
アナログIC+29%
組み込みプロセッシング+18.6%
粗利率は68%と過去最高。ただし、設備投資が増えているので、今後さらなるマージンの上昇は期待しづらいかもしれません。
FY21の純利益は77.6億ドルで前年比+39%。営業利益率50%と驚異的な水準です。
売上の伸びに応じて営業CFは増えましたが、フリーCFの伸びは緩慢でした。フリーCFは63億ドル。生産能力拡大のため設備投資を実施したためです。FY21の資本的支出は24.6億ドルで恐らく過去最高。
総資産が20年末の193億ドルから21年末247億ドルに増加。手元資金および有形固定資産(工場設備)が増加しました。
配当はこの10年で年率22%伸びました。そこそこ高配当と高い配当成長を両立しています。
自社株買いも継続的に実施していますが、前述の通り21年度は設備投資にお金を使ったため、自社株買いは少なかったです。手元資金を潤沢に確保している影響もあります。