3月の年度決算を締めて6月の株主総会を乗り切って一息付くと、すぐに第1四半期決算がやってきます。4月~7月はぶっ通しで忙しいのは毎年の恒例です。もう慣れました・・。経理の仕事は忙しくなる時期が読めるので、心の準備ができます。突発プロジェクトとかも稀にありますが。

自宅に帰るのが22時過ぎになることも珍しくありません。そんだけ遅いと、基本的にはシャワー浴びて太らない程度にちょっと飯食って、ブログ書いて寝るだけです。自宅はただ寝るだけの場所になります。

そんな繁忙期の平日の夜にも10分~15分程度のちょっとした楽しみがあります。YouTubeです。

毎晩YouTube観るのをすっごい楽しみにしてます。見る動画はだいたい決まっていて、ゲーム実況動画です。マリオカートとかメタルギアソリッドとか。自分がやっているor今までやったことがある懐かしゲームです。いい年してゲーム動画かよって思われるかもしれませんが、30過ぎた今でもゲームは好きなんです。社会人になって一時期ほとんどしなくなっていましたが、ここ1,2年再びゲーム熱が高まってきました。

帰ってシャワー浴びたら、ふ~っとコンビニで買った軽食を用意してビール飲みながら(飲まない時も多いですが)、お気に入りのYouTubeを観るのが日課になっています。新しい動画がアップされてなかったら「は~」っと落胆します。逆に数本アップされていたら「おっしゃー」って嬉しく思います。今日と明日に分けて観ようかな~とかちょっと戦略を立てたりもします。

好きなYouTuberの動画は日中にアップされていても敢えて観るのを我慢して、夜の食事のつまみに取っておくことをよくします(笑)。仕事帰りに一服しながら気軽に何も考えずに観るのが好きなので。その時のために観ずに取っておくんです。

忙しい時は仕事だけでそんな楽しいこともありません。一人暮らしなんで家に帰っても誰も話す人いません。夜に本読むの好きなんですが、それなりに頭使うので疲れているときはしんどいです。映画も好きですが、2時間の作品を仕事終わりに観るのはちょっときついです。YouTubeのゲーム動画は全く頭使わずにボーっと観れるのがいいところです。1動画の時間は10分くらいでサクッと観れます。しかも無料です。YouTubeは私にとって日常のエンターテインメントとなっています。そんな素敵なエンターテインメントを提供してくれるYouTuberの方にはとても感謝しています。

小学生の将来なりたい職業ランキング上位にYouTuberがあるそうです。そんな結果を見て、「YouTuberなんてくだらない職業に子ども達が憧れる社会はやばい」と警鐘を鳴らす人もいます。

そうでしょうかね?

人を楽しませるコンテンツを作ることってすっごい社会的意義のある素晴らしい仕事だと私は思うんですけど。

親が心配する気持ちはすっごくわかりますけどね。親は自分の子どもに安定した職業に就いて欲しいと願うもので、いい大学に行っていい会社に就職して欲しいと願うのが普通だと思います。YouTuberの世界はスポーツの世界と一緒で、それなりに稼げる人はトップのごく一部であって、全然再生数がないYouTuberはたっくさんいます。安易にYouTuberを目指して成功できる保証はありませんから、そこを心配してYouTuberという職業を否定したくなる親心は共感できます。

ただ、YouTuberという職業自体は素晴らしいものだと私は思います。要はコンテンツメーカーですよね。極論言えば、ハリウッド映画を作ることと、YouTube動画を撮影することの目的は一緒なわけです。お客さんを楽しませるコンテンツを作って収益を得たいという思いは一緒です。映画は作品自体にお金が支払われるのに対して、YouTubeは専ら広告収入に依存しているというマネタイズモデルは違いますけどね。そこは違いますけど、ビジネスの本質は同じです。スケールと資本力が違うだけで。

 

職業に貴賤はないと思っています。どんな仕事であれ、世の中から必要とされているから存在して売上が立つわけです。継続的に利益を上げているビジネスというのは、何らかの社会のニーズを必ず満たしています。利益は社会から必要とされている証です。現代は社会のニーズが多様化しているから、色んなスモールビジネスが生まれます。いや、逆かな。個人単位で小さくビジネスを提供できるインフラが整ったから、昔から存在していた個別特殊な社会ニーズに対応できるようになったと言うべきか。

この前研修で、外資系の製薬会社に勤務している人と話す機会がありました。その人がこんなこと言ってました。

「自分は世界の患者さんを救いたいという強い信念を持っています。ヘルスケア産業の社会への貢献は大きいし、この業界で働けることが誇らしいです。私の同級生には娯楽産業で働いている人も多くいますが、ヘルスケア産業のビジネスはそんな娯楽産業よりも遥かに価値があるものだと思っています。

こういう意見にはあまり賛同できないですね~、私は。。

製薬メーカーが社会に大きな価値を生んでいるのは、それはもう間違いないことです。様々な先進的な薬品によって、昔なら死を待つしかなかった病が、今では普通に社会復帰できるまでになっているのも多いです。結核や脳梗塞など。だから、製薬企業の社会的存在価値が大きいのはその通りだし、そこで働き甲斐を持って仕事できるのも素晴らしいことだと思います。ファイザーやアッヴィ、メドトロニックなどは非常に高収益ですが、それ相応の価値を生んでいるからです。別に患者さんからぼったくっているわけではありません。医薬品の開発には莫大なコストが掛かるし、専門性も必要だし、リスクも高いです。高値を請求するのは当然です。

ただね、、ヘルスケアビジネスが娯楽ビジネスよりも価値があるという発想には共感できません。ファイザーの営業利益100億円、ウォルトディズニーの営業利益100億円。どちらも同じ社会的価値100億円なわけで、そこに貴賤はないと思います。健康で元気に暮らしたいというニーズを満たすのか、家族や友達、恋人と楽しい時間を過ごしたいというニーズを満たすのか、満たすニーズの種類が違うだけで別に前者のニーズを満たす方が価値があるとか思いません。

 

世界的に中間層がどんどん増えています。戦争、貧困はまだ消えていませんが確実に改善していってます。ヤフーニュースとかはね悲観的な話題をばら撒いた方がアクセス稼げるところがありますから、ちょっとバイアス掛かってますよ。世の中は少しずつ良くなっています。貧困は確実に減って豊かな人が増えています。

日本経済新聞より抜粋)

上記の問い、すべて答えはCです。

このような貧困層の減少にヘルスケア産業は大きく貢献しているでしょうが、今後より一層の活躍が期待されるのが娯楽産業、コンテンツビジネスです。貧困から抜け出し生活に余裕が出てくると、仕事をして食って寝るだけが人生じゃなくなります。「せっかくの人生をもっと楽しみたい」という高次な欲求が出てきます。そのニーズを満たせるのがコンテンツメーカーです。YouTuberはその一つです。

僕はヘルスケア産業にも感謝しています。ちょっと前、歯髄炎になって激痛が走って会社を休んだほどなのですが、ロキソニン飲んだらピタッと痛みが治まりました。「ロキソニンすげえ!!」って感動しました。ありがとう第一三共。それと同じくYouTuberにも感謝しています。僕の味気ない平日の仕事終わりの夜を楽しく彩ってくれて、いつもありがとうと言いたいです。