いまお世話になっている会社に転職して10年目になります。連結決算など経理部の核となる業務を経験させていただき、育ててもらったと会社にはとても感謝しています。

日本も以前よりは雇用の流動化が進んで、転職が当たり前の世の中になってきました。が、やはり職務レベルと年齢はある程度は連動するという雇用慣習がまだまだ残っていると思います。

いま34歳。実務レベルで良い条件で転職するなら、今後2、3年が勝負かなとは思っています。と言っても、同じ職務であれば今より大きく給与を上げることは簡単ではないですが。あと、そもそも、給与所得をこれ以上上げたいという願望もあまりないです。

ただ、何となく同じ組織に20年も30年も在籍することがあまりイメージできないので、10年目の節目ということもあり、会社を変えることを検討するのも悪くないかなとは思っています。

給料アップ以外で、金銭面で転職するメリットが一つあるとしたら退職金です。改めて退職金を計算してみたところ、いま退職した場合、どうやら280万円くらい貰えるみたいです。勤続10年だとそんなもんでしょうか。

仮に定年の60歳(26年後)まで勤務したら、2500万円くらい貰えるはずです。定年で退職金をもらっている方の人事決裁を見ていると、それくらいが相場かなと。

今の280万円か、26年後の2500万円か。

仮に280万円を年率10%で運用すれば、26年後には約3300万円になります。

その時点で2500万円を超える。しかも、転職して別の会社に勤務している期間の退職金も当然あるわけだから、3300万円に最低でもプラス1000万円は織り込むことができるでしょう。

いま転職した場合:4300万円~
定年まで現職の場合:2500万円

そんなシミュレーションをやってみたりしています。

まあ、年率10%っていう前提が楽観的過ぎだろって指摘されれば、それまでですが。

年率7%だと280万円は26年後でも1600万円強くらいですね。これだと、あまり損得に差がないかも。というか、自分で運用する場合はリスクを取る必要があることを考えれば実質損かな。

退職金って非課税枠が大きいです。なので、表面的な金額以上に重要だと思っています。

まあ、未来の計算をごちゃごちゃやってもしゃーないか。自分の思った通りに相場が動くことなんてないわけだし。

ただ、60歳になってから2千万円近いお金をもらってもしゃーないなとは思います。

退職金は老後の生活費という意味合いで支給されるのでしょうが、私は現役時代の株式投資でそういう将来の生活費も工面するつもりです。低パフォーマンスの私でも、さすがに60歳になる頃には億の金融資産を持っている想定です。

退職金って会社に運用を委託しているようなもんです。それよりは、自分で運用した方が効率的かな。

なるべく早めに退職金という名の労働債権を現金化したい願望があります。現金化の条件は退職することです、もちろん。

そのために転職する、というわけでは決してありませんが、私にとって転職を促す一つのインセンティブではあります。