会計士の知り合い二人の結婚裏話

会計士試験の平均合格年齢は私の時代は27歳くらいだったと記憶しています(最近のデータは知りません)。私は運よく在学中21歳の時に受かって、一般的な新卒と同じ年齢で監査法人に入所しましたが、同期の年齢はバラバラでした。最年少が私で最年長は35歳の方でした。社会人経験も豊富な方で、とてもじゃないけど「同期」なんて思えなかったです。

そんな同じ2008年会計士試験合格の同期二人の話です。

Sさんは合格時の年齢が27歳。大学卒業後から会計士を目指し2回落ちて、3度目の正直で合格。学生時代から長く付き合ってきた彼女がいて、監査法人に入所して半年くらいでプロポーズして結婚しました。今はマンションも買い子どもいて、幸せそうです(監査法人の給料でも経済負担はしんどいだろうけど!)。

Sさんは見た目もカッコよくてモテる人。これからたくさん遊べそうですが、彼女と落ち着いた理由としてこんなこと言ってました。

「今の彼女は、俺が会計士試験に2度も落ちてうだつが上がらない時も見限らずに支えてくれた。会計士になれてそこそこお金も貰えるようになって、別の女の子と遊びたくなる気持ちも正直あるけど、男として責任とって結婚することにした。」

なるほど、カッコイイやん!

Kさんは合格時の年齢が28歳。前職のメーカーで働きながら勉強して、最後は退職までして背水の陣で受験に臨み見事合格。

監査法人で働き始めてから知り合った同い年の女性と2年弱の付き合いを経て結婚することに。Kさんが結婚前に言っていたことが印象的で今も覚えています。

「なんかさ、俺は自分でリスクを取って自己投資をして、今こうやってそれなりにリターンをもらえる立場になったんよ。すでに前職より給料高いし、昇給率も高い。でもさ、彼女は俺の投資リターンだけを吸い上げるわけよ。苦労したのは俺。彼女は甘い蜜を吸うだけ。なんか、それが納得いかないなって思う時あるわww」

なるほど、こういう考え僕もちょっと共感できるとこあるなあ、と今は思います。

ちょっと小金を持ったくらいで、女に貢ぐのがもったいないとか思ってもしゃーない。

今は夫婦共働きが当たり前です。男が一家の大黒柱として家計のすべてを負担することは少なく、パートナーと協力して家族運営している世帯が多いです。あと、そもそも結婚しない人も増えましたね。

とは言え、遺伝子レベルでは女性は男の稼ぎを頼りにしたいと思っています。実際、男の方が経済力が高いカップルの方が多いです。女性は自分より収入の低いパートナーを選ばない傾向にあるし(せめて同じくらい)、男は男で自分より明らかに収入が多いパートナーを避ける傾向にあります。私はそうです。

程度の差はあるけど、現代も基本は男が女に経済資源を提供する役割を担っている面があります。男はその潜在的な社会圧力を薄々感じ取っているから、結婚に魅力を感じない人が増えたのでしょう。

特に財政基盤をある程度築いてから知り合った女性に、自分の経済資源を提供することに抵抗を覚える人が多いかもしれません。向こうはフリーランチだ!的な発想です。

30歳になり小さな役職も付いて給料も増えた。種銭を貯めてコツコツ株式投資を頑張って運用資産は1000万円になり投資収入も無視できないレベルになってきた。ストレスなく自由にお金を使えるようになったのは、自分の努力の賜物。自分の金は自分のものだ、という発想は自然だと思います。

だから、30歳前後になってある程度の経済力を持ってから知り合った異性にお金を貢ぐことに抵抗を覚えることってありませんか? まだ給料も低く金がない時代からずっと一緒にいるパートナーなら抵抗は少ないけど、付き合いの浅いパートナーに社会に出て10年間も頑張って投資(自己投資、金融投資)してきた果実を渡しくないという心理です。

ただ、そんなこと言っていたら誰とも付き合えないなって思いますw。

そもそも、サラリーマン+株式投資で到達できる収入レベルなんてたかが知れています。私は給与収入と投資収入(運用資産×期待益回り)を合計すると何とか1千万円には届くかもしれません。でも、その程度です。夢のある金額ではありません。都内で贅沢な暮らししたら貯金もままならない水準です。

1億、10億稼げるなら、その経済資源を特定のパートナーだけに渡したくないという心理はまあ理解できなくはないけど、たかだか1000万、2000万円くらいでそれを言ってもしゃーないなって思います。起業して成功した人が「年収500万も1000万も俺からしたら変わらない。その程度で出世やら転職やら考えている奴の気が知れんわw」と言ってました。まあ、わからんではない。サラリーマンの僕が言うのも何ですが。

ZOZOの前澤社長が某有名女優と破局しましたね。その女優さんが別れを決めたのは「彼に結婚願望がなかったから」だそうです。

うーん、そりゃ甘いなって正直思いました。前澤氏の総資産は2000億円とも3000億円とも言われます。バフェットみたいに倹約家ではなく、プライベートジェットで移動し、超高級車を乗り回しています。お年玉企画みたいなのもやってましたね。さぞ付き合っている女性にも惜しみなくお金を使うことでしょう。

結婚=お金と言うわけではありませんが、結婚制度は客観的に見て男女の金融契約です。数千億円もの金融資産を持つ男を自分と結婚させるのは簡単ではないでしょう。ましてや、前澤氏は婚外子が3人もいるという話もありますし。

美人をとっかえひっかえできるハーレム生活が幸せかどうかはわかりませんが、男としてはまあ憧れではありますw。やってみたくないと言えば嘘になります。が、言うまでもなく現実的じゃないです。年収も資産も億単位あって、かつ女性扱いが上手くないと無理です。あと、そういう生活で幸せを感じれる人は少数派だと思います、結局。妄想だけに留めておいた方が良さそうですw。

サラリーマン+株式投資(長期投資)では、大金持ちにはなれません。せいぜい小金持ち。それでいいです、私は。大金欲しくないと言えば嘘になるけど、そんなに衣食住の生活水準を上げたい願望もないです。金銭ストレスなく、自由に暮らせればそれでいい。

人生を共にするパートナーを作る作らないは人それぞれですが、仮に作るとしたら「せっかく努力して自分の力で財政基盤を築いたのに、それを後から知り合ったパートナーに貢ぐのはもったいないな」的な発想は極力無くした方がいいかなと思います。株式投資に興味があると、必然平均以上に金融資産を持ちがちだから、余計にこの発想に囚われる気がします。金は使ってなんぼ。好きになったパートナーにお金をたくさん使ってもきっと後悔はしないですよ。

そう、自分に言い聞かせています。。