実家は福岡ですが、私も妹も関東圏に住んでいます。私は東京、妹は埼玉です。
そんなもんで、母親がしょっちゅう東京に飛んできます。朝早くの便で。目的は孫に会うこと。妹には娘がいるので。夫婦二人でくればいいのになぜかいつも単独で来ます。その行動力に驚かされます。
先日、久しぶりに都内で母と二人で食事をしました。車買う予定という話をしたところ、母は大変驚いていました。
「あんた7千万円の家を買って、今度はクルマ買うの!お金は大丈夫とね?ローンの支払大変やろう。まあ何かあったら言って。貯金はあるから。いや1000万円もないよ、数百万円やけどね、お金はあるから何かあったら言ってきなさい。」
持家になってキャッシュはしんどくなったけど、PL面での住居費は賃貸の時より減ってむしろ家計は楽になっている的な理屈を話しても無益なのは明らかなので、「ああ、ありがとう、大丈夫大丈夫」と言っておきました。
そんなことより、母が「わたし貯金あるから!」とドヤっていたのがとても印象的でした。
私が4歳の時に平成バブルのあおりで?父がリストラされてから、家計が火の車なことを知ったのは中学生、いや高校生くらいの頃でしょうか。そこまで気づかなかったのは、自分が鈍感なのもありますが、表面上は他の家庭と変わらない生活水準を維持してもらっていたからです。
家は分譲マンションだし、ご飯も3食出てくるし、普通に学校に行って友達と遊んでクラブ活動もやってました。小さい頃は水泳、書道をやらされました。小学校からはサッカーやってました。3つとも下手くそですが。
奨学金もらいながら大学に通い、バイト代で会計士予備校TACの学費を捻出してました。4年生の終わりに資金が尽きて母に相談したのですが、その時に「これが私の全財産」と通帳を見せられました。
その時の預金残高が40万円ほど。これが当時の母の資産総額。その大半を借りて学費を支払いギリギリで大学を卒業し、監査法人で頂いたお給料ですぐに借金を返済しました。
当時は妹も大学に通い始めた頃で、きっと我が家の家計がもっとも苦しかった時だったんだろうと今振り返って思います。
子供二人が家を出て10年以上が経ちました。父は自営業を営んでいるので定年はなく、70過ぎた今も働いてます。年金も貰ってるはず。母は自称「パート以上、正社員以下」という絶妙な地位を得て事務をやってます。
収入がいかほどかは知りませんが、ダブルインカム・ノーキッズな状態で、そこそこお金に余裕が出てきたのかなと推測してます。
35年ローンもそろそろ払い終わるのかな。リストラされたから金利が下がってるのに借り換えできなくてしんどいと愚痴ってました。
母の貯金が700万なのか800万なのか具体的には知らないけど、それだけの貯金を持ったことは今までなかったと思います。
父も母も10年前より今の方が肌艶がいい気がします。体は老いたはずですが、心は今の方が元気で幸せそうに見えます。そう見えるというか、母は「今は幸せよ」とこの前LINEで言ってました。
幸い今のところ大きな健康問題もなく、子育てを終えてお金に余裕も出てきたこと。それが幸せと感じられる理由なのかなと思いました。幸せで良かったです。
これは素晴らしいお話ですね。子育てを終えて時間的にも経済的にも精神的にも余裕が出てきて幸福度充実度が高まるということですね。
見方を変えると、ほどほどに働いてほどほどの収入を得ているDINKSであれば、30代の時点からそういう時間的経済的精神的余裕を確保して幸福度充実度の高い暮らしができるということかもしれませんね。そうすると、世帯においては、そういう余裕や幸福度充実度を失うリスクを踏まえても子どもが欲しいか、というアプローチになりそうですね。現代日本の教育や育児に関する社保や福祉の制度や、産休育休のキャリアへの影響などを考えると、ハイスペックDINKS世帯において少子化がどんどん進行していくのもやむを得ないんじゃないかな…笑
そうですね、経済と時間の自由、それから健康が幸福の土台だと常々思っています。
よく神社に行くのですが、お祈りするのはいつも「家族みんなが健康でありますように」ですね。それ以外はお祈りしないです。
子育てで苦労をかけたので、老後は好きに生きて自分の幸福を追求して欲しいと思います。
お母様の「今は幸せ」には、お子さん2人共が自分の家庭を築いて平穏に(ですよね)暮らしている事もあると思います。みんな健康で。
お孫さんも可愛いでしょうし。
まぁでもお父様の仕事の安定が一番の安心ですかね。2人で暮らす時間もこれから長いと思いますし。
家族仲良し、いいですね。
確かにそうですね。
いまだに父と母の関係性(仲がいいのか悪いのか)が謎ですが、幸せそうで安心してます。