うちの会社は半年毎の賞与の度に上司との面談があります。ついこないだ夏の面談がありました。初のリモート面談。なんか評価や今後のキャリアを話すのはリモートの方が本音が言えていいなあと思いました。
んで、その面談の中で「今後はもっと後輩の育成に力を入れて欲しい。今のhiro君くらい連結会計が理解できるようにメンバーの教育をお願いしたい。」ってな感じのことを言われました。
私は従順な社畜リーマンなのですが、このリクエストに対してはちょっと難色を示してしまいました。あからさまに嫌な顔はしないけど(リモートだと表情が見えないからいいねw)、「う~んどうですかね、、できる限りのことはしますがそういうのは本人次第ですからねー。」という何とも歯切れの悪い回答をしました。
いくら仕事とは言え、大の大人に対して「簿記の勉強しようよ!」とか「この本勉強になるからぜひ読んでみて!」とか、そういうこと言うのが嫌いです。んなの自分で考えることじゃないですか。同僚とは言えあくまで他人。他人のプライベートの時間の使い方を左右するようなことを言いたくないです。
日本って欧米みたいにジョブ・ディスクリプションってないじゃないですか。今のところは。私みたいな転職組はいいとして、プロパーで経理にいる人はただ人事部命令で配属されただけで、もともと営業をやるつもりだった人も多いです。経理配属なんて寝耳に水って感じで。「文系正社員」という大きな枠でしか採用しないからこういう事態が起きますね。
仕事のやる気、モチベーションの程度なんて人それぞれ。最低限の自分のタスクをこなしたら、後どれくらい頑張りたいかは本人次第。キャリアアップしたい人もいれば、ゆるく適当に働いてうまく組織内の居場所を見つけたいタイプの人もいます。
どっちが良い悪いではないですが、サラリーマンという仕組みを考えればバリキャリは損です。努力して出世すればするほど、仕事量(というか責任)と報酬のバランスが崩れます。
あまり頑張りたくない、出世したくない、仕事の勉強とかやる気ない、やることやってさっさと帰りたい。こういう発想になるのは自然なことだと思います。会社勤めはそういうインセンティブが働く仕組みなんだから仕方ない。合理的な行動だと思います。
努力しても大して報酬は上がらないという構造的欠陥がある中で、会計に興味ない人に勉強させるなんて無理難題です。「馬を水場に連れていけても、水を飲ませることはできない」と言いますね。その通りだと思います。仕事も勉強も本人次第で、周りはどうすることもできません。職場の先輩、上司程度の関係で他人を変えることなんて絶対にできない。
そもそも、私はそんなに頑張らずにのらりくらりと会社組織で生き残る戦略の方が賢いと思ってるくらいですから。自分自身はなんやかんやで結構頑張っちゃう方なのですが、心の中では「こんなに頑張る意味あるんやろうか? 自分損してるかもな・・」って思う時もあります。
どの組織も2:8の法則(パレートの法則)があるものですが、サラリーマン世界では8の側にいる方が得です。あまり下過ぎると居ずらいから、まあ中間くらいがいいですかね。
評価が良くても賞与が平均より10~20万円多いだけ。1万円でも多く貰えるのはありがたいし嬉しいけど、そんなんで人生は何も変わらない。
金だけで考えるのか?という意見もあります。
確かに、より責任ある仕事を任されて社会にインパクトを与えたり、出世して友人や親族から褒められたりすると精神的な満足感を得られるかもしれません。しかし、これは個人的意見ですが、仕事という長期間取り組む事柄については、経済インセンティブがうまく機能していないと踏ん張り切れません。精神的報酬だけでモチベーションを維持するのはしんどい。
45歳管理職で年収1000万円。平スタッフでも年功序列で45歳で年収700万円。どっちがいいかって聞かれたら、後者と答える人は少なくないと思います。税金がっぽり取られることを考えたら年収700万円→1000万円の違いなんてナッツでしょ。そんなに生活水準は変わらない。業務負荷を考えたら全く割に合わないと思います。
タスクの割り振りとかそういう面でなるべく成長の機会を与えられるように配慮はしたいけど、僕がやれるのはそこまで。向こうから聞かれたら親身になって教えるけど、こちらからわざわざ教えることはしない。新入社員でもあるまいし。頑張りたいならこっちも応援、協力するけど、そんなにやる気がないならそのスタンス、価値観も尊重したい。それで「ちゃんと育成してない」って言われて自分の評価が下がっても全然構わんね。
頑張るほど損、適度にサボった方が得というのはサラリーマン組織の構造的欠陥だと思います。経理、会計の仕事は好きなんだけど、どこに転職しようと勤め人である以上このジレンマから逃れられないのは変わらないです。会社勤めってホント頑張っても報われないですよね。投資でもっと稼げるようになりたいわ。あるいは何か副業か。
日本の会社って本当に無能に有利なシステムですよね。
日本の会社の株は買ってはいけないと分かっただけでもよかったです。
アホらしいので私はもう割り切って全力でサボってます。サボっても社内政治さえできればいい評価が付きますからね。
体力を温存して休日はスキルを磨き給料は全額米国株投資をする。これが一番コスパがいいかなと思います。
ぶら下がり社員を養える余裕のあるホワイト企業だと、ぶら下がりが有利ですね。
ただ、何だかんだで私はそれなりに頑張ってしまうところありますね。
どうせやるなら・・的な発想です。会計好きでこの資格取ったのもありますし。
米国企業への投資はもはや必須ですね。
米国子会社はこのコロナ禍でリストラ等で凄まじいコスト削減ですよ。
とても日本本社では真似できないです。。
私も後輩の育成は言われることがよくありますが、正直、難しいですよね。そもそも自分とその本人のポテンシャルも違いますし、その人のやりたい仕事とマッチしているのかなと考えたりします。一人の抱えている仕事をそっくりそのまま誰かに受け渡すのは無理ですね。業務分析して割り振るべきと思います。会社としては、人材を駒として扱うためには、その人の後釜というように育ててもらったほうが都合がいいのかなと思います。
タスクに明確なアウトプットがないのが悩みです。
「できるところまで収支分析」するみたいな感じで。
もう少しタスクを見える化して、仕事の属人化をなくす努力をしていきたいです。
いつも目前の決算こなすので精一杯でなかなかそういう課題に取り組めていませんが。
経理って好き嫌いがわかれます。
うちは幸い財務体力のある会社ですし、モチベーション湧かないなら、ほどよくぶら下がり社員になる方向で生き延びるのも悪くない選択肢だと心の中で思っている人は多いと思います。