毎週火曜日はバロンズの記事が更新される日です!

火曜のランチ時間はデスクで一人で食事してます。外に食べに行ったり、同僚とおしゃべりしながらご飯することはありません。ササっと10分くらいで簡単に食べて、残りの昼休憩時間で楽しくバロンズを読んでます。

さて、今週のバロンズの記事にこんな文章がありました。

われわれはバリュー投資家だ。S&P500指数の利益成長率は約5%、配当利回りは2%未満、株価純資産倍率(PBR)は3倍、PERは17倍、負債資本比率は40%、株主資本利益率(ROE)は16%となっている。われわれの戦略はS&P500指数を上回る成長、配当利回り、資産価値、そしてそれを下回るバリュエーションを探すことにある。

バロンズより

このバロンズ記事の中身を紹介するつもりはなく、単にS&P500指数の基本的なバリュエーション指標等が列挙されていて「へ~」と思ったんで、それを紹介したかっただけです。

個別企業ではなく、S&P500指数のデータって意外とネットなどで拾いずらいですよね。

上で紹介した現在(2018年8月初旬)のS&P500指数のデータを整理します。

予想PER 17倍
PBR 3倍
EPS成長率 5%
配当利回り 2%未満
負債比率 40%
ROE 16%

予想PERが17倍程度ってのは最近よく聞いていて意外感はないです。高くも低くもない感じ。低金利を考慮すれば、まだ強気になれるくらいに見えます。

PBR(株価純資産倍率)は3倍です。株式時価総額が簿価純資産の3倍ということです。米国株式市場の時価総額合計が確か25兆ドルくらいなので、全米国企業のBSの純資産を合計すると大体8兆ドル前後ってことですね(25兆ドル÷3)。まあ、だから何だって話ですがw。単なる知識です。

EPS成長率は5%と好調です。法人減税もあってリーマンショック以降の景気回復局面で最大の増益幅を記録しているのが現在の米国経済です。株価が上がり続けて不安を覚える時もあるかもしれませんが、経済的実態を伴った上昇ですからそんなに不安になる必要はないと思います。ドカンと一括投資したくなる割安なバリュエーションではありませんが、コツコツ投資を続けれる水準です。

配当利回りは2%弱と書いてありますが、より厳密に言うと1.8%ほどです。

S&P500指数の時価総額ランキングは以下の通りです。()内は配当利回り。
1位:アップル(1.4%)
2位:アマゾン・ドットコム(無配)
3位:マイクロソフト(1.5%)
4位:フェイスブック(無配)
5位:アルファベット(無配)

この上位5銘柄でS&P500全体の16%を占めます。上位陣にこれだけ無配ないし低配当利回り銘柄が揃っているわけですから、S&P500指数の利回りもどうしても低く目になってしまいますね。

配当利回りは低いですが、将来の大きな増配が期待されます。アマゾン、フェイスブック、アルファベット、この3社は今はまだ無配ですが、いずれ莫大な配当を払う時が来るでしょう。特にフェイスブックとアルファベットはそろそろ配当を出す環境になりつつあります。ハイテク大手がすべて還元ステージに移行すれば、S&P500の配当利回りは継続的に2%を超える水準になりそうです。まあ、金利水準にもよるので何とも言えませんが。

負債比率40%ってのもなかなか面白い情報ですよね。別にここから何か投資判断できるわけではありませんが。負債比率の逆数が自己資本比率です。S&P500構成企業の平均自己資本比率は60%ってことです。つまり、これが今の「アメリカ株式会社」のバランスシートということです。

S&P500のROEは16%とのこと。先日、日経新聞で「日本企業のROEが10%を超えたぞ!日本の稼ぐ力が復活している証拠だ!」的な記事を見ました。確かに日本企業の資本収益性も改善してはいますが、まだまだ米国の背中は遠いことがわかりますよね。

以上、現在のS&P500指数の情報まとめでした。何気ない情報ですが、個人的に興味深いな~と思って紹介した次第です。