この3連休に新ポートフォリオ案を作ってみました。今と派手に変わったわけじゃありませんが。

ティッカー 企業名称 セクター
MO アルトリアグループ 生活必需品
PM フィリップモリスI 生活必需品
KO コカコーラ 生活必需品
JNJ J&J ヘルスケア
MDT メドトロニック ヘルスケア
ABT アボットラボラトリーズ ヘルスケア
PFE ファイザー ヘルスケア
ABBV アッヴィ ヘルスケア
VZ ベライゾン 通信
AAPL アップル ハイテク
CSCO シスコシステムズ ハイテク
MSFT マイクロソフト ハイテク
MCD マクドナルド 一般消費財
UNP ユニオンパシフィック 資本財
XOM エクソンモービル エネルギー
WFC ウェルズファーゴ 金融
BLK ブラックロック 金融
HDV iシェアーズ・コア・米国高配当株ETF ETF
VIG 連続増配株式ETF ETF

各銘柄5%ずつ。ただしVIGは10%にします。グラフにするとこんな感じ。

まだ案です。KOじゃなくてPEPの方がいいかなあとかまだ悩んでます。

大型株ばかりなのは今と変わりません。小回りのきく個人投資家なんだから将来有望な中小型株を狙うのも一つの考えではありますが、自分の能力の限界からスコープを大型株、具体的にはS&P100銘柄に絞りました。

いっちょ前に投資ブログをやってますが、米国企業について深い知識はありません。会計知識があるだけです。大型株の方が関連ニュースも多く流れてくるし、有名企業が多いから安心感があります。財務格付けも全体的に高いです。今回のコロナショックでも小型株は市場平均より大きく下げてますよね。関心の輪は広いですが、能力の輪が追い付きません。100銘柄の財務データ見るだけで精一杯。

どういう基準で銘柄を選んだのかうまく言語化できないのですが、以下のファクターを考慮しました。

・過去の財務データ
・過去の株主還元実績
・過去の株主リターン
・セクター分散
・景気安定株と景気循環株の分散
・バリュー株とグロース株の分散
・自分が満足いく配当利回りになる(ここ重要!)

セクター構成比

新ポートフォリオ案のセクター構成比です。

ちと、ヘルスケアが多すぎかなあ。製薬も医療機器も欲しくて。ヘルスケアはディフェンシブでありながら、オフェンス力も高く頼りになるセクターです。新しくアボット・ラボラトリーズ(ABT)を追加。JNJ、MDT、PFE、ABBVは残留。

生活必需品も馴染みがあって安心して長期保有できるセクターなので、15%と多めに確保。これでもだいぶ減った方です。かつて、同セクターが半分近くを占めている時期もありましたから。銘柄はMO、PM、KO。たばこ株二つは多すぎるかなあと悩みましたが、収益力の高さと配当利回りの高さが魅力で二つとも残留。残りの一枠はKO。グローバル飲料ブランドは安心感があります。PEPとの入替の可能性はあります。

ハイテクは21世紀社会のインフラを担う重要セクターとして、生活必需品と同じ15%の配分としました。銘柄はAAPL、MSFT、CSCO。今更ながらIBMは手放そうかなと。しっかり営業CFは出ているし高配当で低PERだから、ホールドし続ければ報われる気もするのですが、どーも不安が消えなくて。AAPL、MSFTともに配当は小さいですが、そんなこと言ってたらハイテクセクターにアクセスできなくなるのでそこは我慢。CSCOが高配当なのがせめてもの救い。いつかアルファベットが配当を出し始めたら、投資を検討します。

通信セクターは今のベライゾンを残します。正直あまり高いリターンは望めないと思っていますが、高い配当と景気後退時のディフェンシブな役割を期待しています。今回のコロナ暴落相場では私の保有銘柄でもっとも下落率が小さく済みました(まだコロナ問題は終息してないが)。

一般消費財はスターバックス(SBUX)、ウォルト・ディズニー(DIS)と迷いましたが、マクドナルド(MCD)に決めました。理由は色々あります。3銘柄ともコロナ問題で店舗閉鎖等による短期的なリスクがあると思ってますが、長期投資なのでまあそこはいいかなと。

原油価格が暴落しています。今後は再生可能エネルギーが普及して原油はオワコンと言われることもあります。しかし、突然高コストなEVが街中を走りだすとは思えません。まだまだ石油エネルギーは必要。エネルギー株は売られ過ぎだと思います。エクソン1銘柄だけですが、エネルギーセクターへの投資を継続することにしました。

景気循環株、景気安定株の割合

景気循環株と景気安定株の構成比は以下。

景気安定:生活必需品、ヘルスケア、通信、ETF
景気循環:ハイテク、一般消費財、資本財、エネルギー、金融

ちょっと景気安定株の割合が少ないのを懸念してます。でも、ハイテクは実際は景気安定と言えるかもしれません。コロナショックでのマイクロソフトやアルファベットの株価を見ていてそう感じました。これくらいで問題ないかなと。

バリュー株とグロース株の割合

バリューとグロースの割合は以下。

バリュー・グロースの区分は独断です。バリュー≒低PER、グロース≒高PER。

バリュー:MO、PM、JNJ、PFE、ABBV、VZ、CSCO、XOM、WFC、BLK、HDV

グロース:KO、MDT、ABT、AAPL、MSFT、MCD、UNP、VIG

配当利回り

新ポートフォリオの3月20日終値時点の加重平均配当利回りは4.6%。S&P500指数の利回り2.6%よりもかなり高いです。年間配当は約100万円です。これは従来のポートフォリオと大きくは変わらない水準。

私は配当好きなので、意識して配当利回りを高めました。

競争相手は過去の自分

投資なんて誰かと比較しても意味はないと思っています。S&P500指数とは比較しちゃいますが。

うちのCFOはよく「昨日の自分よりほんの僅かでも成長できるよう、これまで努力を重ねてきた」と語っていました。良い言葉。そうそう、比べるべきは過去の自分。

この新ポートフォリオが完璧だなんて全く思ってません。そもそもS&P100の大型株からチョイスしている時点で、スコープが狭すぎるという問題もあります。ただ、従来のポートフォリオよりは自信をもってホールドできる気がします。

米株を始めたばかりの2016年頃なんて、高配当株が絶対有望くらいに思い込んでましたから。その時から比べれば、客観的に分析できている自信はあります。配当にこだわる性格は相変わらずですが(苦笑)。

あと、過去の長期リターンやボラティリティを確認できるようになったのも大きいです。読者さんにPortfolio Visualizerというサイトを教えて頂きました。感謝感謝。

投資は机上の勉強だけではなくて、実際に経験してみないとわからないことが多いですね。これからも勉強を続けます。と言っても、銘柄をコロコロ入れ替えるわけにはいきません。回転率の高いファンドは往々にして低リターンです。今回みたいなそこそこ大きな銘柄入替は慎重に行わないといけませんね。

この3連休、株のことしか考えてなかったですw。コロナショックはまだまだこれからですかね。こんなボラティリティが高い時にポートフォリオ変更を行うべきか微妙だな。でも、きっかけになって良かったです。がんばって生き残ります。