※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はネクステラ・エナジー(NEE)をご紹介します。

基本情報

会社名ネクステラ・エナジー
ティッカーNEE
創業1925年
上場1950年
決算12月
本社所在地フロリダ州
従業員数14,800
セクター公益事業
S&P格付A-
監査法人Deloitte
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

米国内売上高が98%

セグメント別情報

セグメント別売上構成比

FPL:フロリダ・パワー&ライトの略称。フロリダ500万拠点に電力供給。

NEER:ネクステラ・エナジーリソーシズの略称。北米最大の再生可能エネルギー発電会社。

Gulf Power:2019年にサザンカンパニーズから買収

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

10年

過去10年の配当成長

年率+10.2%

この10年で配当は2.6倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+13.5%
過去20年(2000~2019):+16.8%
過去30年(1990~2019):+13.5%

バリュエーション指標(2020/3/30時点)

予想PER:25.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

コメント

ネクステラ・エナジーはフロリダを地盤に電力を供給する北米最大のエネルギーインフラ企業です。

事業セグメントは大きく以下の3つに分けて管理されています。
・FPL(フロリダ・パワー&ライト)
・NEER(ネクステラ・エナジー・リソーシズ)
・Gulf Power

FPLは1925年にフロリダ州の法律に基づいて設立された電力会社です。フロリダ州の東海岸を中心に約500万の顧客を持ちます。営業利益の約半分が住宅向け電力供給から、4割が商業オフィス向けです。使用している燃料源は主に天然ガス。原子力、石油も一部あります。原子力は4基保有。

NEERは1998年にデラウェア州の法律に基づいて設立されました。米国、カナダ、スペインを中心に電力を卸売りしています。再生可能エネルギーに焦点を当てており、エネルギー源の6割が風力、3割が原子力です。太陽光は1割弱。風力発電に力を入れています。クリーンエネルギー志向。

Gulf Powerは2019年にサザンカンパニーズから買収した新事業です。買収額は65億ドル。同社はフロリダ州北西部の8つの群で電力を供給しています。

財務データを見てみましょう。

FY19の売上高は192億ドルで前年比+12%。二桁伸長はGulf Power買収のためで、オーガニックな成長は+3%ほど。FPLが+2%、NEERが+7%成長です。

FY19の純利益は37億ドルで前年比▲30%。前年FY18は組織改編(NEP連結除外)で約30億ドルの特別利益があった反動です。営業利益ベースでは増益です。

営業CFは安定していますが、フリーCFは薄めです。電力会社ですから常に一定の設備投資が必要になります。なお、FY19のフリーCFが大幅マイナスになっているのは、データソースのMorningstarの設備投資にGulf Power買収支出が含まれているためと見ています。これは一般的なフリーCFの定義から乖離するなと個人的には思っています。一般的な定義に照らせば、FY19もフリーCFはプラスです。

バランスシートについて。固定資産が9割以上で中身は電力施設等の有形固定資産。典型的な装置産業のBSです。自己資本比率は33%。ほどよく負債を活用しつつ財務は健全を維持しています。

増配率が想像より高いなと思いました。DPS(一株当たり配当)はこの10年で2.6倍に増えました。自社株買いは行っていません。過去30年の株主リターンは大変優秀です。