※2019年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はコルゲート・パルモリーブ(CL)をご紹介します。

基本情報

会社名コルゲート・パルモリーブ
ティッカーCL
創業1806年
上場1930年
決算12月
本社所在地ニューヨーク州
従業員数34,300
セクター生活必需品
S&P格付AA-
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

56年

過去10年の配当成長

年率+7.1%

この10年で配当は2.0倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2010~2019):+7.8%
過去20年(2000~2019):+6.0%
過去30年(1990~2019):+12.3%

バリュエーション指標(2020/4/4時点)

予想PER:22.0倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

コメント

コルゲート・パルモリーブ(CL)は世界で初めて練り歯磨きを販売した日用品メーカーです。設立は1806年で創業200年を超える老舗です。

200以上の国地域で事業を展開するグローバル企業です。北米売上は全体の36%で、ラテンアメリカとアジアの2地域で半分弱を占めます。新興国でのビジネスが大きいのが特徴です。成長が期待できる反面、為替などのリスクもあります。

開示セグメントは以下2つ。
・口腔ケア、パーソナルケア、ホームケア
・ペット栄養

メイン事業が「口腔ケア、パーソナルケア、ホームケア」です。

口腔ケアは世界中で歯磨き粉と歯ブラシを取り扱っています。日本では昔は花王と提携して事業展開していましたが今は解消しています。なので、国内でコルゲートの製品を見る機会はほぼありません。

パーソナルケアは、”Softsoap”や”Palmolive”、”Protex”といったブランドで液体ハンドソープや石鹸を販売しています。ホームケアは食器用洗剤などを取り扱っています。

「ペット栄養」では犬や猫用の特殊栄養食品を販売しています。コルゲートの中ではやや毛色の違う事業分野ですが、全売上の16%を占めており無視はできません。

2019年にフランスの化粧品フィロルガのスキンケア事業を約17億ドルで買収しました。

財務データを見てみましょう。

売上高はここ10年ほぼ横ばいです。グロスマージンは60%と日用品メーカーとしてはかなり高い数字。プロクター&ギャンブルのそれは50%ほどです。

FY19の売上高は157億ドルで前年比+1.0%。ドル高による▲3.5%の減収要因を跳ね返しての増収です。為替、M&Aを除いたオーガニックの成長率は+4.0%。ディフェンシブな日用品メーカーとしては立派な数字だと思います。

FY19の純利益は36億ドルで前年から4%の減益。特殊要因を除いた調整後利益ベースでも同じく4%の減益です。販売管理費、その他費用の増加が要因というのが会社の説明です。今後の費用の出方を要チェックです。

キャッシュフローは毎期潤沢でザ・ディフェンシブ株といった感じのグラフになっています。営業CFマージンは約20%。

バランスシートを見てみましょう。総資産の3割が流動資産で7割が固定資産。固定資産は主に工場生産設備等の有形固定資産と、過去のM&Aで認識したのれんと無形資産です。FY19に総資産が増えているのはフィロルガの事業資産取得のためです。

純資産が非常に薄くFY18末は債務超過でした。米国外投資に対する未実現為替差損の影響も一部ありますが、主には積極的な株主還元姿勢が純資産が主要因です。毎期の営業CFが非常に安定しているため、純資産を食い潰すまで資金を株主に還元し続けてきた結果です。

連続増配56年の配当王。配当性向60%ほどで今後の増配余力も残しています。自社株買いも毎年12~15億ドル安定的に実施しています。昨今のコロナショックでも底堅い値動きを見せており、引き続きの株主還元が期待できそうです。