今日のバロンズ・ダイジェストに「ロシアの売上比率が高い米15社」という記事がありました。

ふ~んと思って何気なく覗いたら、ちょっと驚きました。上位3社は以下の会社です。カッコ内はロシアの売上構成比です。

1位:フィリップモリス(8.0%)
2位:マクドナルド(4.5%)
3位:ペプシコ(4.3%)

上位3つとも個別株で持っている銘柄ではないか!

フィリップモリスは何となくロシアのポーション大きいことはわかってました。なので、自分で10-Kレポート見て、ロシアの構成比が8%ほどあると知っていました。ただS&P500の中でもっともロシアの売上構成が大きいとまでは思っておらず、そこはややサプライズでした。

2位はマクドナルドなんですね。モスクワのソ連1号店に大勢の客が列をなしている写真を見た記憶があります。たまに食べるマックは美味しいですよね。ロシアの人も悲しんでいると思います。

3位はペプシコで4.3%の構成比。自分のPEP銘柄分析記事を見返したら、その通りでした。ペプシコの売上上位国はアメリカ56%、メキシコ6%、ロシア4%・・・です。ロシアでの売上こんなにあるんですね~。

ただ、ロシアでの売上が多い企業でもこんなもんということがわかりますね。S&P500企業のうちフィリップモリスを除く499企業はロシアでの売上は5%未満です。

ちなみにバロンズによると、S&P500平均のロシア売上構成比は1%未満とのこと。S&P500に投資している方は、ロシア経済低迷による損失リスクは小さいです。

とは言え、世界経済は密接に繋がっているので安心はできません。

アメリカはロシアからのエネルギー輸入は少ないですが(だからこそ禁輸措置ができる)、ドイツなど欧州はロシア依存度が高いです。EUは天然ガスの46%、原油の25%をロシアから輸入しているそうです。

欧州がロシアからの石油輸入を禁止する措置は難しいでしょうが、それでもエネルギー価格の上昇が市民の生活を圧迫することに変わりはありません。欧州経済が風邪をひけば、米国経済も無傷ではいられません。

あと、米国はインフレという敵とも戦わないといけません。欧州はエネルギー価格上昇による経済低迷で自然とインフレは収まるかもしれませんが、米国はFRBの利上げがないとインフレは止まらない可能性があります。

ニュースはロシア・ウクライナ問題一色ですが、またFRBの金融政策に注目が集まり始めるでしょう。

毎度同じこと言ってますが、下手に未来を予想せずに分散投資を徹底してマーケットにしがみつくのが一番です。

ロシア株に集中投資していたら財産の半分以上を失っていますが、S&P500で実質的なグローバル分散投資をしておけば、まだ高値から13%マイナスほどで済んでいます。