2017年7月のポートフォリオです。
前からやろうやろうと思ってサボっていることが2つあります。
①今までのトータルリターンの算出
②ポートフォリオのセクター別構成比の算出
①はまだサボっています。
今日②を計算してみました。HDVが複数のセクターにまたがるので計算が面倒で今までサボってきました。と言ってもエクセルでちょこっと計算すればいいだけですがね。
7月の総資産のうち現預金を除いた、米国株の資産額17百万円のセクター別内訳はこうなりました。
セクター | 金額(円) | 比率 |
生活必需品 | 8,863,374 | 50.5% |
エネルギー | 2,943,833 | 16.8% |
電気通信 | 1,714,847 | 9.8% |
ヘルスケア | 1,620,878 | 9.2% |
情報技術 | 1,447,229 | 8.2% |
資本財・サービス | 501,745 | 2.9% |
公益事業 | 217,423 | 1.2% |
一般消費財 | 175,611 | 1.0% |
金融 | 58,537 | 0.3% |
合計 | 17,543,478 | 100.0% |
生活必需品セクターが半分も占めています。VDC、PM、KO、MO、HDVの一部が該当します。
生活必需品セクターは過去に高いリターンだった実績がありますし、ディフェンシブ性が高いので長期投資向きなセクターだと思っています。ポートフォリオ全体の半分を一つのセクターが占めるのは多すぎるという意見もあるかもしれませんが、特に問題視はしていません。
次にエネルギーですね。ポートフォリオ全体の17%がエネルギーでした。XOMとSLB、HDVの一部が該当します。
原油価格は1バレル50ドル付近で均衡しており、マーケットの気分が好転する雰囲気は今のところ感じません。悲観的なセクターかと思い、今まで比較的重点的に投資してきました。
3位が電気通信セクターで全体の10%。VZとHDVの一部が該当します。HDVはAT&Tとベライゾンを結構な比率保有しています。最近、好調な決算でTとVZの株価が高騰したとき、HDVは他の高配当ETFを大幅にアウトパフォームしていました。
公益事業や金融をいくらかポートフォリオに加えた方がいいのかなあと、考え中です。
心穏やかに長期投資を続けるためにも、ある程度セクターは分散させた方がいいと思います。
ここ最近は、上のグラフで言うと左上に該当するでしょうか。
左上から右上に移行しそうで、なかなか移行しないモヤモヤした感じですね。
ハイテクと金融にポジティブな相場環境です。
長期金利の動きは鈍いですが、いつ相場が急転するかわかりません。FRBは年内1回の追加利上げと、それより以前にバランスシートの縮小を開始すると予想されています。
金利が上昇して10年債利回りが3%を超えるような水準になれば、ハイテク株は売られるでしょう。また債券の代替としての性格を持つ高配当ディフェンシブ株も売られると思います。そして、エネルギー株が復調し出すでしょう。
金利が上昇を続けて(上昇を続けなくても)、景気がリセッション入りすれば工業・素材などの景気循環銘柄が売られて、生活必需品やヘルスケアが買われるでしょう。
言葉って奥が深いですよね。アマゾンが一般消費財でいいのかとか各銘柄のセクター帰属に疑問が残る点もありますが、こうやって多少無理矢理にでも言葉で区分することで議論しやすくなります。
このセクター区分、景気循環による各セクターの傾向などは今まで投資界の先人たちが議論してまとめて下さったものです。ありがたく使わせて頂き、ポートフォリオ作りに活用しましょう。
はじめまして。今回初めてコメントさせていただきます。
Hiroさんの投資や会計の知識だけでなく、ネタの豊富さと文章力にいつも驚かされます。
私は35歳ですが、ここ数年は個別株の投機(当時は投機と認識できず)で冴えない投資人生を送っておりました。これではダメだと心機一転「投資戦略の発想法」「敗者のゲーム」「ランダムウォーカー」などで勉強しまして、今年のGW頃からインデックス株投資を始めました。つい最近、為替のことをググッている際にこちらを見つけ「株式投資の未来」を読み、Hiroさんの記事もかなり読んだ結果、アメリカETFに舵を切りました。現在はVOO:HDV:DVC(2:1:1)で1000万ほど買いましたが、将来的な配分はもう少し考えていこうと思っております。
本投稿に関してですが、今はハイテクセクターが伸びている(割高)と考えますと、生活必需品セクターは割安な(ないしは割高ではない)ようですし長期投資家には買い時なのかと思いました。
はじめまして。
初めてコメントして下さり、ありがとうございます。
投機のご経験が無駄になることは決してないと思います。
投資に限らずですが、世の中にある事柄で絶対的に正しいとか誤っているといったことはないと思っています。
人間どうしても、自分が育った環境、学んできた内容に基づいて脳内に構築されたフィルターを通して物事を見てしまいます。無意識的に。
もちろん、私も例外ではありません。
そういう世間や親に洗脳されている自分に気付き、出来る限り少しでも世の中を客観的に見れるようになることが大切なのかなって思います。
どれだけ客観視したとしても、自分のフィルターで勝手に情報を加工してしまうことは無くならないものですがね。
そういう客観的分析的態度を大事にしつつも、自分の人生は自分のものだから自分の主観的な「好き」を大切にすることもまた大事なことかなと思います。
私のブログの記事色々とお読み下さり、ありがとうございます。
為替について書いた記事は多くないので驚きました。
「投資戦略の発想法」は素晴らしい本ですよね!
大好きな投資本の一つです。
私のブログのGrow Rich Slowlyという名称の由来は「投資戦略の発想法」で木村氏がおっしゃっていた言葉です。
「敗者のゲーム」にも勉強させて頂きました。
「ウォール街のランダムウォーカー」は世間的には名著ですが、なぜか私の心には響かず読みかけで放置しております。
米国ETFに投資方針を切り替えられたとのことで、恐縮ながら大変ご賢明な判断だと思います。
世界経済は成長するからインデックス投資も儲かるというロジックの美しさに誘惑されがちですが、やはり長期投資になればなるほど米国企業への投資配分を増やした方がいいと考えています。
長期投資では、企業の利益成長よりもいかに株主のお金を大切に扱ってくれるかという視点の方が大事だと思うからです。
そもそも企業の利益成長それ自体は株式リターンをもたらしません。
株式リターンは、どれだけ実際の成長が投資家期待を超えるかで決まります。
成熟企業が多い米国企業への投資がお勧めです。
また米国は株式市場の健全な運営こそが国益に資すると、国家を引っ張るエリート層が理解しているので、市場の公平性やディスクロージャーの制度が圧倒的に整っています。
S&P500と高配当と生活必需品という戦略ですね。
とてもディフェンシブ性が高く合理的なPFだと思います。
もうここまで来ると絶対的な正解はありません。
すべて優良ETFなので、その配分割合などは各投資家の好み・考えの違いでしかありませんね。
ハイテクセクターが割高か否かは難しい判断ですよね。
今のハイテク銘柄はアマゾンですらきちんと黒字を出している状態です。
グロース株のバリュエーションは分かりかねますが、有配のアップルなんて最高値更新中ですがそれほど割高に見えないとも思います。
生活必需品セクターは相変わらずPER自体は高いですが、市場が安定しているので質への逃避という意味で買いこまれているリスクはありませんよね。
生活必需品銘柄はボラティリティが小さい分、短期的に利ザヤを抜けるチャンスは少ないのですが、長期投資ではいつ買っても問題ないという安心感があります。
悲観的になっているセクターにどうしても多くの資金を投じたくなる性格なので、それを自重する意味も込めて今回の記事を書きました。
XOMやTに投資したい気持ちをグッと抑えております。
もう少しヘルスケア銘柄を増やしたいです。