最近、長期金利が少しずつ上向いていて、セクターローテーションが起きる雰囲気もあります。雰囲気というか、実際にエネルギーや銀行は上がってきましたね。

色んな意見があるとは思うのですが、私は金利もインフレ率も大して上がることはないのではと考えています。

米10年債利回りは1980年代の15%前後を頂点とし、それから40年もかけて1%を割るまで下がり続けました。最近は1.3%台です。

債券の長い長い強気相場は終わったとは思いますが、これから始まる債券の弱気相場もまた息の長いものになると思います。下手したら私たちの投資期間はずっとそうかもしれません。

長期金利は上昇方向だとは思いますが、そのペースはゆっくりしたものになると思います。

私は次の10年である2020年代も金利は比較的低く抑えられるだろうと見ています。仮に名目金利が上がっても、実質金利はさほど上がらないのではと。

2010年代に強かったセクター、銘柄が20年代も市場平均をアウトパフォームする可能性が高いと予想します。トレンドフォローが有効かなと。所詮素人発想ではありますが。

そこで、この記事を書いている2021年2月20日現在起算で、直近10年間の株主リターンが高かった大型株をいくつかピックしてみます。大型株というのは具体的には時価総額1,000億ドル以上です。

%は年率リターン(配当込み)。

テスラ(TSLA):67.0%
エヌビディア(NVDA):38.1%
ブロードコム(AVGO):33.7%
アマゾン(AMZN):33.1%
ネットフリックス(NFLX):32.0%
台湾セミコンダクター(TSM):30.7%
ASMLホールディング(ASML):30.3%
マスターカード(MA):30.2%
アドビ(ADBE):29.8%
チャーターコミュニケーションズ(CHTR):29.3%
アップル(AAPL):28.3%
ビザ(V):27.8%
マイクロソフト(MSFT):27.2%
ホームデポ(HD):24.8%
ユナイテッドヘルス(UNH):24.3%
アプライド・マテリアルズ(AMAT):24.3%
サーモフィッシャーサイエンティフィック(TMO):24.1%
ロウズ(LOW):23.4%
ネクステラエナジー(NEE):22.6%
ナイキ(NKE):21.9%
スターバックス(SBUX):21.7%
セールスフォース・ドットコム(CRM):21.3%
アルファベット(GOOGL):20.8%
アボット・ラボラトリーズ(ABT):20.8%
テキサス・インスツルメンツ(TXN):20.3%
コストコホールセール(COST):20.0%
ダナハー(DHR):19.9%
ユニオンパシフィック(UNP):18.2%
コムキャスト(CMCSA):17.2%
ウォルトディズニー(DIS):17.0%
ブラックロック(BLK):16.2%

(ソース:macrotrends

S&P500に勝っているのはこの辺かな。

シンプルにこれらの銘柄を買っておけば、これからもそれなりの富を創造してくれるのではと期待しています。上から順に買えばいいなんて、そんな単純には思ってないですけどねw。

私は今年はホームデポ(HD)、スターバックス(SBUX)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)、コムキャスト(CMCSA)を新たにポートフォリオに加えました。

上記の2010年代の優秀銘柄一覧には入っていませんが、日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)も新規に投資しました。

思った以上にインフレ率が上昇し、FRBが利上げせざるを得なくなり、景気が低迷するシナリオも可能性は低いけどあるとは思います。PGやPEP、JNJといったディフェンシブ株も保有し続けます。

慌てない、慌てない。

ややグロース株寄りにポートフォリオを変えましたが、”Grow Rich Slowly”という気持ちは変わってません。幸い給与収入も減ってないし。地道に蓄財していきます。