株価=将来利益 / 金利(割引率)
簡単な株価の決定式です。
マーケットは今ではなく将来を予測して株価を値付けしているものです。が、それは分子の「将来利益」だけであって、分母の「金利(割引率)」は今現在の状況しか織り込まない気がします。
大規模な財政支援、迅速なワクチン開発への期待感から、米株価は昨年3月を底に急上昇。各指数はコロナ前の高値を飛び越えました。
じゃぶじゃぶに増やしたマネーが経済再会で一気に回り出し、企業の利益が急増すると投資家が予想したからです。
しかし、ここ最近は長期金利の上昇に押されてハイテク中心に株価は下落しています。2021年2月27日現在、米10年債利回りは1.4%台。
これくらいの金利上昇予め株価に織り込んでないの?って言いたいくらいの想定内の金利水準です。上昇スピードが速い点はちょっと怖いですが。
と文句を言っても仕方ないですね。市中金利は企業がコントロールできるものでもないし、将来金利が上がるだろうと思っていても、現実に上がるまで投資家は反応しないようです。
ここから先は、利益と金利の綱引きです。どっちが勝つか。
私は利益増加が金利上昇に勝つと予想します。今、株価が下がっているのは大きくジャンプする前の「タメ」です。
ここから企業の利益が成長するのは既定路線かと思います。スタート地点のFY20は苦しかったわけだし、消費者の貯金は増えているわけだし。
ただし、ある程度の増益は既に株価に織り込まれています。S&P500指数の21倍という高い予想PERがその証拠。
現在の株価に織り込まれていない将来の増益がどれくらいあるか。
私はまだまだ織り込まれていないと考えています。
マーケットは遠い将来の利益まで好き勝手に楽観的に予測してません。もっと保守的です。毎四半期の決算を確認して、「よし大丈夫だな」となって徐々に株価を切り上げていく側面があります。これまでの経験からそう感じています。
ここから3年、5年、いや10年、景気回復の波に乗って米企業のEPSは増加し続け、S&P500指数も上がっていくと思ってます。
金利も上がっていくだろうけど、EPS成長を相殺させるほどではない。経済再開初期こそ、インフレ率が一時的に+4%くらいになるかもしれないけど、長期的にはそこまで上がらないと予想してます。
以上、私が想定するメインシナリオです。根拠なく直感ですが。超楽観的で頭の中お花畑ですね。ま、個人ブログだし好き放題言わせてください。本心なので。
通信、生活必需品が弱く、一般消費財が強い。そして、意外にテクノロジーセクターは奮闘すると予想。バリュー株よりグロース株優勢。
今年、スターバックス(SBUX)、コムキャスト(CMCSA)、ホームデポ(HD)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)を新たにポートフォリオに加えました。
ここから経済、相場はどう動くのか。数年後、今の自分の考えが正しいのかしっかり答え合わせしようと思います。