インデックス投資を行うと、通常はETFかインデックスファンドに投資することになります。
ETFとは上場投資信託で、インデックスファンドは非上場投資信託です。どちらも低コストで投資できる便利な商品ですが、手数料に差があります。
購入手数料 | 信託報酬 | |
---|---|---|
ETF | あり | 激安 |
インデックスファンド | なし | 安い |
購入手数料とは購入時に一度だけ発生する費用です。投資期間が長い場合、購入手数料の影響は希薄化していくものの、安いに越したことはありませんよね。
インデックスファンドはネット証券を利用していれば、ノーロード(無料)で買えるケースが大半です。
一方で、ETFはネット証券であっても購入手数料が発生します。
信託報酬は投資期間中永続的に発生するものなので、投資コストとしては購入手数料より重視すべきです。
アクティブファンドと比較すればETFも投資信託もどちらも安価で、最近は0.5%以下の商品がたくさんあります。どちらも安いのですが、ETFの方がより低コストなので表では「激安」としました。
信託報酬ではメリットの大きいETFですが、毎回買付時に購入手数料が掛かるという点がネックです。特に毎月少額をコツコツ投資したい普通のサラリーマンにとっては、購入手数料比率が高くなりがちで、ETFは敬遠しがちです。
カブドットコムのフリーETFは購入手数料無料
しかし、カブドットコム証券のフリーETFを使えば、この購入手数料がゼロでETFを購入することができます。
私はメインは楽天証券を利用していますが、このフリーETFを使用するためだけにカブドットコム証券でも証券口座を開設しました。
実際に、ちょっとした株価下落が起こって買いたいなと思った時は、楽天証券ではなくカブドットコム証券のフリーETFで少額購入していることが多いです。
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フリーETFで買える銘柄は?
フリーETFで購入できる13銘柄と限定されています。
無料はいいけど、対象銘柄が使えない商品だと意味ないですよね。
ご安心ください、かなり良質なETFも含まれています。
以下がフリーETF購入対象一覧です。
ファンド名 | コード | 投資対象 |
---|---|---|
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 | 1593 | 日本株 |
MAXIS トピックス・コア30上場投信 | 1344 | 日本株 |
MAXIS 日経225上場投信 | 1346 | 日本株 |
MAXIS トピックス上場投信 | 1348 | 日本株 |
MAXIS S&P東海上場投信 | 1553 | 日本株 |
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 | 1550 | 海外先進国株 |
SPDR® S&P500® ETF | 1557 | アメリカ株 |
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド | 1349 | アジア債券 |
国際のETF VIX短期先物指数 | 1552 | VIX指数 |
国際のETF VIX中期先物指数 | 1561 | VIX指数 |
MAXISトピックスリスクコントロール(5%) | 1567 | 日本株 |
MAXISトピックスリスクコントロール(10%) | 1574 | 日本株 |
MAXIS Jリート上場投信 | 1597 | 東証REIT指数 |
フリーETFのおすすめ銘柄
この中のおすすめは、表で黄色くした以下の3つです。
①MAXIS トピックス上場投信(1348)
②SPDR S&P500 ETF(1557)
③MAXIS 海外株式上場投信(1550)
①「1348」はTOPIXに連動するETFで信託報酬はわずか0.078%です。
日本株に投資する場合、この1銘柄で足ります。
②「1557」はS&P500に連動するETFで信託報酬はわずか0.0945%です。
S&P500はアップルやグーグル、マイクロソフト、P&G、J&Jといった世界有数の企業群で構成されています。
これらのエクセレントカンパニーに年率0.1%以下で分散投資できるというのはETFの中でもかなり優良です。
アメリカ株に投資したい方、この「1557」はホントにおすすめです。
私もよくお昼休みにポチっと買っています。
③「1550」は、MSCIコクサイに連動するETFで信託報酬は0.2625%です。上記2つと比較すると高く見えますが、上2つが安過ぎるだけです(笑)。
これも十分長期投資に耐えられる安い信託報酬です。
MSCIコクサイは②のアメリカ株に加えて、イギリスやカナダ、スイス等の先進国(除日本)で構成されています。
アメリカだけではなく海外先進国に幅広く投資したい方は、これも非常におすすめです。
フリーETFのみで世界分散投資を完結できる
多くの人にとって、投資は資産形成のための手段であり目的ではないはずです。
なるべくお金というコストだけなく、時間というコストも削減したいはずです。
証券口座の数もできれば一つで、投資銘柄数も少ないほうが管理が楽です。
フリーETFには中国等の新興国株式クラスがないのが難点です。
しかし、特にこだわりがない限り、先進国株式のみに広く分散投資するだけでも十分な長期リターンは得られると思います。
確かに、中国やASEANは先進国よりGDP高成長が期待されますが、それと株式リターンは別の話です。
上に挙げた3つのETFを購入するだけで、世界株分散投資が完了します。
例えば、
「1348」:「1557」:「1550」=10:10:80 なんていかがでしょう。
「1550」にはアメリカ株が半分含まれているので、「1557」は10%程度と控えめにしました。そして日本株式市場の世界のでの割合は10%弱なので、それに合わせ「1348」は10%としました。
もっと簡単に、
「1348」:「1550」=10:90 という選択肢もありですね。
日本と世界の先進国に広く分散投資できています。
非常に簡単に書きましたが、どちらの案でも長期では大きな投資リターンが見込めると思います。
カブドットコム証券のフリーETFだけで長期インデックス投資の体制は整えることができます。
おすすめなので、是非利用してみて下さい。
通常口座はマネックス証券がオススメ
フリーETFではなく、通常取引の証券口座ならマネックス証券がお勧めです。手数料が業界最安です。