このブログをご覧になるような方はご存知の方が多いと思いますが、一応NISAの復習を。

NISAは少額投資非課税制度のことで「ニーサ」と言います。

非課税対象は?

株式や投資信託、ETFの配当金や売却益

投資期間は?

5年間です。
5年間の間に投資した金額は10年間継続してNISA口座で保有できます。

投資枠は?

2014年からスタートし当初は100万円でしたが、2016年から120万円に増額されました。
2014年 100万円
2015年 100万円
2016年 120万円
2017年 120万円
2018年 120万円

日本では株の配当金や売却益に約20%の税金が課せられていますので、これがすべて無税になるNISA制度は、今の日本において非常に稀有な減税制度です。

 NISAに適した投資

非課税になる金額が多いに越したことはありませんので、なるべく期待収益率の高い資産をNISA口座保有することが大切です。
とはいえ、リスクの高い商品を買ってNISA期間終了後に含み損を抱えてしまっては意味がありません。

債券は?

国債などの債券投資は低リスクで収益は安定してますが、その分リターンは抑えられます。非課税の恩恵を受ける金額が少なくなるのでNISA口座での債券投資はお勧めできません。

個別株式は?

個別株式投資は、当たれば高いリターンが期待できますが投資先企業の思わぬ業績悪化等でNISA期間終了後に含み損が生じている可能性があります。
複数の個別株式に分散投資をしてリスクを低減させるという方法も考えられますが、NISAの限度額は120万円なので銘柄分散といっても限界があります。
NISA口座での個別株式投資は選択肢として十分ありですが、最悪NISAの非課税の恩恵を享受できない可能性を覚悟する必要があります。

投資信託やETFは?

一方、MSCIコクサイやTOPIXに連動するようなインデックスファンドやETFであれば、市場平均のリターンしか得られませんが多数の銘柄に分散投資されているため、個別株よりも相対的にリスクは低く、NISA期間終了後に含み損になっている可能性も低いです。
インデックス型の投資信託やETFをNISA口座に入れるのが最も妥当な選択肢だと、私は思います。

結論

NISA口座では高い収益性とリスクとのバランスをとって投資することが大切になります。

インデックスファンド・ETF > 個別株式 > 債券

というのがNISA口座の合理的な使い方ではないでしょうか?

銘柄を選ぶ能力も時間もない普通の人は、インデックスファンドやETFに投資してほったらかしにしておくのがいいと思います。

 私のNISA保有銘柄

私はもともと個別株式投資はしておらず、インデックスファンドやETFにしか投資をしていません。
なので、必然的にNISA口座での投資もこれらを利用することになります。

NISA口座で他の口座で違う使い方をしているのは、米国ETFを積極的に購入している点です。
私が利用している楽天証券ではNISA口座に限り米国ETFも含め、ETFの買付手数料が無料になっているからです。
米国ETFを楽天証券で普通に購入すると、1回の取引で約2,500円と結構な額がかかるので、普段の小口投資ではなかなか購入できません。

以下が、私のNISA保有銘柄です。

(単位:円)

銘柄コード 銘柄名 種類 取得金額
1306 TOPIX連動型投信 国内ETF 82,930
1550 MAXIS海外株式 国内ETF 780,510
1582 ISエマージング株 国内ETF 310,589
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 米国ETF 1,309,578
VIG バンガード・米国増配株式ETF 米国ETF 289,483
VDC バンガード・生活必需品セクターETF 米国ETF 290,306
ニッセイ 外国株式インデックスファンド 投資信託 154,341
合計 3,217,737

もう2016年の投資枠120万円も使い切ってしまったので、投資金額は約320万円です(100万円+100万円+120万円)。

320万円を少しオーバーしているのは、換算の影響か何かちょっとわかりませんが(笑)。

ちなみに、今は含み損が10万円ほど発生している状態です(泣)。。
10年間継続保有すれば、いつかは株価もあがるだろうと楽観的にみています。

 NISAは最大限利用しよう

少子高齢化による将来の社会保険料負担の上昇は不可避でしょう。
今の若い人は、将来の年金の受給年齢引き上げも金額縮小もあり得るでしょう。
消費税の増税も避けられないと思います。

今の日本はサラリーマンの購買力を減少させる政策ばかりですね。それもやむを得ないのかもしれません。

そのような状況の中、投資税金をすべて無税にするこのNISA制度はとても有難い貴重な制度です。
投資するお金がないのに無理に利用する必要はないですが、投資をするときは優先的に最大限活用した方がいいです。

ちなみに、今のNISAは10年間と期限付きですが、これが将来恒久化する可能性があります。もし恒久化されれば、今よりも魅力的な制度になります。長期投資の一番の敵は意外にもマーケットではなく手数料と税金ですから。

こちらの記事「NISA恒久化の検討が始まるらしい」に書きました。