日本株式の世界株式市場に占める割合はわずか約8%です。ちなみに、1位はアメリカで約50%で世界の株式市場の半分も占めています。
どこの国のどこの企業がこれから期待以上の利益を上げて成長するかは確実には予測不能です。しかし、世界の株式市場が全体として今後も株式投資家に一定のリターンをもたらすことはほぼ間違いないでしょう。
一般の個人投資家は超過リターンをもたらす企業を選別する能力も時間も相対的にプロには劣るので、ETFや投資信託を使って広く世界に分散投資する方法がコスパがよくお勧めです。
どの国にどれほどの割合を投資するか迷うところですが、時価総額基準でポートフォリオを構成するのが最も一般的な考えです。
私はどの地域にいくら投資するかという明確なポリシーを持っているわけではありませんが、世界の時価総額基準に投資するようざっくり考えてはいます。
高成長という文句に魅了されて中国等の新興国に過剰に資産を配分することは、リスク過多となりがちです。
投資国の把握は意外と困難
私は複数のETF・投資信託に投資していますが、そうすると自分がどの国にいくら投資しているのかが段々わからなくなります。1つの銘柄で複数国に投資するものが多くあるからです。
例えば、カブドットコム証券のフリーETFで買える私お気に入りのMAXIS海外株式ETF(1550)という銘柄がありますが、これはMSCIコクサイという指数に連動しています。MSCIコクサイは日本以外の海外先進国に連動する指数で、米国63%、英国9%、カナダ4%、フランス4%・・・となっています。
日本の個人投資家の間で人気商品となっている、リーサルウェポンと言われるバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)という商品があります。これは日本も含んだ世界の株式市場に連動しており、その配分比率は米国52%、日本8%、英国7%、カナダ3%・・・となっています。
ISエマージング株ETF(1582)はMSCIエマージング株指数に連動しており、その配分比率は、韓国15%、中国12%、台湾12%、インド9%・・・となっています。
私の投資国別ポートフォリオ
さて、私の投資銘柄は「投資成績 2016年1月」という記事の載せました。再掲します。
(単位:円)
口座区分 | 銘柄コード | 銘柄名 | 取得金額 | 時価評価額 | 評価損益 |
---|---|---|---|---|---|
特定口座 | 1306 | TOPIX連動型投信 | 887,797 | 1,501,000 | 613,203 |
特定口座 | 1559 | NFタイ株式SET50 | 199,857 | 195,825 | -4,032 |
特定口座 | 1582 | ISエマージング株 | 899,739 | 846,000 | -53,739 |
特定口座 | 1680 | 上場海外先進国ETF | 945,439 | 1,552,800 | 607,361 |
特定口座 | 1681 | 上場海外新興国ETF | 987,039 | 1,026,000 | 38,961 |
NISA口座 | 1306 | TOPIX連動型投信 | 82,930 | 105,070 | 22,140 |
NISA口座 | 1550 | MAXIS海外株式 | 780,510 | 810,550 | 30,040 |
NISA口座 | 1582 | ISエマージング株 | 310,589 | 286,700 | -23,889 |
特定口座 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 458,661 | 455,653 | -3,008 |
特定口座 | VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | 602,125 | 623,913 | 21,788 |
特定口座 | VDC | バンガード・生活必需品セクターETF | 628,373 | 622,556 | -5,817 |
NISA口座 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 1,309,578 | 1,207,299 | -102,279 |
NISA口座 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 289,483 | 273,392 | -16,091 |
NISA口座 | VDC | バンガード・生活必需品セクターETF | 290,306 | 280,150 | -10,156 |
特定口座 | – | 外国株式インデックスe | 430,908 | 590,607 | 159,699 |
特定口座 | – | ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 500,000 | 532,487 | 32,487 |
NISA口座 | – | ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 154,341 | 142,295 | -12,046 |
特定口座 | 1550 | MXS外株/ETF(F) | 855,800 | 1,036,750 | 180,950 |
特定口座 | 1557 | SPDR500/ETF(F) | 804,536 | 892,620 | 88,084 |
合計 | 11,418,011 | 12,981,667 | 1,563,656 |
この表を見てもどこの国にどれほど投資しているかはよくわかりません。そこで、少し時間が掛かりましたが、エクセルで計算して私の投資株式時価総額の国別の比率を算出してみました。
かなり見にくいグラフですみませんが、表にすると以下です。
投資国 | 比率 |
---|---|
米国 | 52.0% |
日本 | 13.1% |
英国 | 3.7% |
カナダ | 1.6% |
フランス | 1.7% |
スイス | 1.5% |
ドイツ | 1.6% |
オーストラリア | 1.2% |
中国 | 2.3% |
韓国 | 2.6% |
台湾 | 2.0% |
インド | 1.4% |
南アフリカ | 1.3% |
ブラジル | 1.1% |
香港 | 0.8% |
ケイマン諸島 | 0.8% |
メキシコ | 0.8% |
ロシア | 0.7% |
タイ | 1.5% |
その他 | 8.1% |
合計 | 100.0% |
アメリカが52%と世界の時価総額に占める割合通りに、結果としてなっていました。日本は13%と世界の時価総額よりやや多めでした。以下、英国3.7%、カナダ1.6%です。
アメリカに半分くらいは投資しているかなという感覚は持っていましたが、具体的に投資国を算出したのは初めてだったので、投資先を明確に可視化できてすっきりしました。
以前、バロンズで誰かが「S&P500の構成企業は他国への売上も多い。従ってS&P500に投資していれば自然とアメリカ以外の先進国へも投資していることになる。」と述べておりました。
いずれにしても債券ではなく、株でいきます。(昨日と重複したコメントですが)
そうですね、米国の主要企業は米国外売上比率が50%を超えている企業がたくさんあります。
長期投資で、債券でなく株式100%は合理的な選択だと思います。
日々のボラティリティは耐えるしかないですけどね。
あと、最近の債券価格はまだバブル気味だと個人的に感じているので、そういう短期的な意味でも債券は控えたほうがよろしいと存じます。