NYダウ指数は一時2万2千ドルを超えて、今もその史上最高値付近で推移しています。

目先、FRBのバランスシート縮小・利上げが行われる見込みです。
(利上げは賃金動向やインフレ率次第でしょうが。)
ECBも金融引き締めに動こうとしています。

金融政策が市場を牽引してきた面があるので、その中央銀行の支援がなくなれば株価が下落するかもとあなたは考えているかもしれません。

そろそろ一旦市場から避難して、どこかで買い戻せばいいやって思っているかもしれません。

でも、それは止めた方がいいと思います。

タイミングよく高値で売って、安値で買い戻すなんていう芸当は難しいからというのもあります。

ですが、一番の理由は、株主としての役割を放棄して金だけ儲けたいという魂胆が甘っちょろいからということです。

株主としての役割とはマーケットの心理(不安感も期待感も)をしっかりと受け止めて、企業の事業リスクを取り続けることです。そういう社会での役割・仕事をきっちりこなすから、最終的に投資リターンを得られると考えるべきです。

別に株を売る買うなんて本人の自由ですけどね。

ですが、、

都合の悪い時だけ事業リスクを手放して都合の良い時だけ事業リスクを負って、売却益を得たい配当もきっちり受け取りたい、という発想は相当甘いと思います。

な~んか、学生気分が抜けない新入社員みたいです。

社会人になったばかりの頃「おいお前、仕事をなめんなよ!!」って上司に怒られたことがあるかもしれません。
(私はこんな感じでマネージャーに怒られたことありますw。しかも何度もw。)

サラリーマンは怒ってくれる上司がいるだけありがたいです。年長者の仕事の指摘は素直に聞くべきだと思います。
(年長者の人生観や価値観はスルーした方がいい時が多々あると思うけどね・・。)

株式投資の辛いところは、なめた態度で仕事をしていても誰も叱ってくれないところです。すべて、自分で責任もって投資を続けなくちゃいけません。

株式投資をサラリーマンの世界に持ち込んだとしたら、今は高値だと思って一時的に市場から避難してまた安値で市場に戻ってこようと考えている人は、きっと上司にこう言われますよ。

「おいお前、仕事をなめんなよ!」って。

 

世の中、お金を稼ぐのって甘いことではありません。サラリーマンとして日々働いているあなたはよくわかっているはずです。

サラリーマン稼業でお金を稼ぐのは大変なのに、株式投資でお金を稼ぐのは簡単なのでしょうか?

そんなことはないと思います。

仕事では、やるべきことをやって社会で求められている役割をきっちりこなすからお金を頂けるのでしょう。

株式投資も同じように考えるべきです。
株式投資という仕事になめた態度で臨むべきではないです。

「仕事は楽しくやろうよ!」って同僚や上司と励まし合うことがあります。でも、それはきちんとやるべきことをやった上で楽しくやろうってことですよね。
決して「仕事サボってみんなでボーリングでも行って遊ぼう!」という意味ではないですよね?

「せっかくだから、株式投資を楽しくやろう!」って言うのは良いことだと思います。銘柄分析とかして、あれがいいこれがいいと議論し合って楽しく株式投資をやるのは良いことだ思います。でも、株式投資でお金を稼ぎたいなら、先ずはきちんとやるべきことを愚直に真面目にこなすべきです。社会から与えられた株主としての役割をしっかりこなした上で、あとは楽しくやればいいと思います。

株式投資という仕事に真剣に向き合うべきだと思います。その上で楽しくやればいい。

株式投資という仕事なんて、サラリーマンの仕事に比べれば楽勝ですって。毎日満員電車に乗る必要もないのですから。

市場心理を予測してあたふた売買を繰り返すことは、投資家の仕事ではありませんから。
むしろ、その行動は投資家としての仕事を放棄していることになります。

株式投資という仕事になめてかからない方がいいと思います。

タイミングよく売買を繰り返して儲けようなんて思わない方が賢明です。
あなたが投機家ではなく投資家ならば。