ビットコインの値動きが荒いですね。イーロン・マスクのツイートや中国の一部報道によって価格が乱高下しています。一時3万ドル付近まで行きましたかね。詳しく見てませんが。

3万ドル台に価格が落ちたビットコインが割安かどうかはわかりません。バブルかどうかも何とも言えません。

アップル株がPER35倍ならちょっと割高かもと言えます。が、ビットコインはそれ自体がキャッシュ、利益を生み出すわけではないのでPER、PSRなど一般的なバリュエーション指標が存在しません。

私は資産の中でも資本と非資本を区別しています。勝手な解釈で。

その判断基準はそれがキャッシュを生むか否かです。

株式は資本です。配当があるからではありません。無配株だって資本です。株式とは企業の持分証券です。企業は毎日事業を通じてキャッシュを稼いでいます。

不動産は資本です。家賃収入を生み出すからです。

広告収入を生み出すので、YouTubeチャンネルも資本です。

金は非資本です。希少価値はありますが、それ自体が生産価値を生み出すわけではないからです。デジタル・ゴールドと言われることがあるビットコインも同じく非資本です。

資本はそれがバブル状態か否かが比較的判断しやすいです。それが将来に生み出す予想キャッシュフロー、予想利益と価格とを比較して利回りを計算できるからです。

価格100、予想利益15なら利回りは15%です。その逆数がPERです。利回り15%ならPERは6.7倍(1/15)です。将来利益の確度、成長性に依りますが、15%なら割安な投資対象に感じます。利回りが高すぎて怪しいくらいか。

価格100、予想利益1なら利回りは1%、PERは100倍です。米国債を下回る利回りですし、一般的には割高と言えるでしょう。将来大きく成長するチャンスがあるなら別ですが。

PER(利回り)だけで割安か割高かを判断するのはナンセンスです。特に昨今増えているSaaS系企業のバリュエーションはPERが適していません。

がそうだとしても、将来利益と資産価格を比較できるだけで安心感があります。異常なバブルかどうかは判断しやすいです。普段、株を買う時にPERを確認しているわけですが、PERで判断できるってすごく有り難いことだなって思います。

投資というのは基本的には、社会に何らかの物資やサービスを生産する主体に資金を投じる行為だと思っています。企業が社会の課題を解決して、その対価として収入を得るから、結果として投資家は儲かります。雨風をしのいで快適に生活したいという人々の課題を解決しているから、不動産は家賃収入を生みだし、結果として投資家は儲かります。

別にアンチ仮想通貨というわけではないのですが、私は非資本よりも資本が好きな性格です。PERで価値判断できるもの、つまりキャッシュを生み出すものをたくさん持ちたいです。長期的にはそれが経済合理的だと信じています。

非資本は多くてポートフォリオの5%が限界ですかね。今は0%です。ビットコイン長者羨ましいなあと正直思いますが、お遊びレベル以上の資金を投じる気にはなりません。