最近は月初に投資しています。昨日1日に早速11月分の取引を実施しました。シスコシステムズ(CSCO)に20万円投資しました。あと、ウェルズファーゴ(WFC)も10万円ほど買いました。

後で気が付いたんですが、買付銘柄も金額も10月と全く同じでした。以前は生活必需品銘柄ばかり仕込んでいましたが、ちゃんとセクター分散を徹底しようと思い直し、最近はハイテクや銀行を買い増しています。資本財セクターも1つくらい買おうかなと考え中です。

10月の雇用統計が発表されましたね。内容は良かったです。非農業部門雇用者数は前月比+12万8千人で予想を上回りました。失業率は3.6%。平均時給は+3%(前年同月比)。

これを受けて株式は上昇。特にエネルギーと資本財が強かったです。将来の景気動向を先取りすると言われる輸送株の主要銘柄一つであるユニオンパシフィック(UNP)は4.3%の上昇。実はUNPの仕込み時を虎視眈々と狙っています。狙っている銘柄の株価は上がっちゃうもんですね。現在のUNPはちょい割高に見えますが、CSCOとWFCの仕込みが終わったら今の水準でも買っちゃうかもしれません。

景気循環の後期と言われ続けてどれくらい経つでしょうか。まだまだアメリカ経済は強いように見えます。景気後退がいつ来るかなんてわかりません。債務が膨張していると一部の識者は警告していますが、今の低い米国債の利回りをどう解釈すればいいのでしょうか。う~ん、わからん。私は今のバリュエーションなら株式市場から降りることは考えられないです。S&P500指数の予想PERは16倍です。法外な金額ではないと思います。

さて、株式市場全体が上がる中、シスコシステムズの株価は沈んでいました。その理由を神アプリSeeking Alphaが迅速に通知してくれます。ほんと凄い時代。テクノロジーに感謝。

で、アプリによると”Cisco dips after Arisra’s dim Q4 guidance”とのことです。競合のアリスタネットワークス(ANET)が主要顧客のクラウド需要の低迷で(契約を逃したか、あるいは顧客の設備投資先延ばしか?)、Q4の売上高予想を従来の$686.5Mから$540M~$560Mに引き下げました。ANETの株価は前日比▲24%と暴落しています。ANETはシスコの元幹部が立ち上げた企業です。

これはあくまでANETの問題であって、シスコには関係ないはずです。むしろ、ANETが失った受注をシスコが取ったのではと期待したくなるくらいです。しかし、マーケットはANETの売上見通し引き下げが企業固有の問題にとどまらず、業界全体に影響しているのではと疑っているようです。

確かにその可能性はありますね。なので楽観はできません。慎重に投資を続けます。シスコの財務データはしっかり見ています。5年平均営業CFマージン28%、ROEは30%。成長こそ緩慢になっているものの、安定キャッシュを原資にした莫大な自社株買い(FY18とFY19合計で約400億ドル)がEPSを押し上げています。

わからないのは、景気後退時にネットワーク機器メーカーの業績がどうなるかです。シスコの業績はFY08~FY19までエクセルに落としてますが、この期間はすべて景気回復期です。キャッシュが安定しているのも当然と言えます。競合アリスタの突然の売上見通し引き下げは、このビジネスが景気循環的であることを示唆しているのかもしれません。今後の業績をしっかりウォッチしていきたいと思います。

今回の買い増しでCSCOの保有割合は4.1%になりました。5%になるまで投資を続けます。