バフェットの投資法、シーゲル氏が書籍『株式投資の未来』で明かした市場平均を超える個別株への投資法、この2つは結局同じだなって思います。
時に裏打ちされた優良株を長期保有して、複利の利益成長の恩恵を受ける。こういうこと。
バフェットのこの言葉に集約されます。
素晴らしい価格でほどほどの企業を買うのではなく、素晴らしい企業をほどほどの価格で買う
ウォーレン・バフェット
バフェット流投資もシーゲル流投資も、この言葉の通りでやるべきことは同じなんだと解釈しています。
ただ考え方がちょっと違う。バフェットは素晴らしい企業を「ほどほどの価格」と言っています。多分、この「ほどほどの価格」とは市場平均+αくらいのPER、今で言えば20倍前後を指していると思います。PER一桁みたいな割安銘柄を探す必要はないって意味だと思います。
でも多分、、一部の優良株はPER20倍でもそれは「ほどほどの価格」ではなく「素晴らしい価格」なんだと思います。長期的に増益を続けることができる一部の優良企業の株は、普段から「素晴らしい価格」で売られている気がします。暴落時はそれが「めっちゃ素晴らしい価格」になります。
例えばマイクロソフト。今のマイクロソフトの予想PERは22倍。S&P500平均より高い。一般的にはやや割高と言われる水準。でも割高じゃない気がする。妥当でもない。多分割安なんです。マイクロソフトほどの優良株の予想PERが22倍って、多分それは「素晴らしい価格」だと思うんです。
優良株投資って「素晴らしい企業を”素晴らしい価格”で買える」、そんな投資法な気がします。しかも、財務データをバリバリ分析しなくてもできる。個人投資家でもできる。いやむしろ個人投資家しかできない投資法かな。「素晴らしい価格」と言うためには、長期で保有することが大前提です。30年もマーケットに居続けることができるのは個人投資家くらいなもんです。
よく見落とされがちなのは、バフェットはあくまで機関投資家であって個人投資家ではないということです。
バフェットのやり方が個人投資家の優位性を活かせられているかは、議論の分かれるところだと思います。
個人投資家はむしろ、グレアムの下でバフェットと同僚だったウォルター シュロスのやり方が良いかもしれないとよく思います。
ありがとうございます。
ウォルターシュロスについて全く知らないので、今後調べてみたいと思います。
株式会社としてエクイティで資本を調達できることがバークシャーの大きな強みだと思っています。特に弱気相場で。
はじめまして。いつも楽しくブログ拝見させていただいてます。私はこちらのブログが今1番見応えのある投資ブログになってます♪私の投資歴は5〜6年で今年から米国株投資を始めて今は日本株と米国株を半々くらいで持ってます。つい最近VISAとMicrosoft を小額ですが購入しました。素晴らしい企業をそこそこの価格で買うというには充分すぎる企業とタイミングかなと思います。また長期で保有する上で企業の株主還元姿勢の高さが重要なことはhiroさんのブログでも再三伝えられてると思いますが企業の株主還元姿勢を推し量る上でサブプライムショックは大事なイベントだったんだな〜と最近たまに思います。当時の各CEOの気持ちになって考えたらこんな感じだったのかなって思います。①2008年に減配ないし増配ストップした企業のCEO「いや〜参った参った100年に1度の不況がこのタイミングで来るとは…減配、しょうがないよね!」②連続増配で株主還元を数年続けていて2008年も乗り切って現在も連続増配中の企業のCEO「連続増配を続けて数年でこんな不況が来るとは…しかし株主還元を継続すると決めたんだ。やり抜いてやる!」③何十年も連続増配してる企業のCEO「歴代の経営者達が紡いできた増配の糸を私の代で切るわけにはいかん意地でも維持だ!」
①の企業には絶対投資しないと思います(笑)。③の企業も投資の候補に入りますが、私は出来れば②に投資したいです。②の企業は増配の歴史も浅いので増配ストップしようと思えば出来たのにこれから増配の記録を更新していくんだ、という強い気概を感じられます。②に該当するのがMicrosoftやIBMかな、と思います。私はインカム+キャピタルも欲しいのでクラウド事業が軌道にのって新しい成長ドライバーを手に入れたMicrosoftを買いましたがIBMも安心して保有できる銘柄です。まあ、変なCEO妄想を投資に取り入れると楽しさ倍増です(笑)長々とすみません。これからも見応えのあるブログ楽しみにしてます♪
はじめまして。
連続増配ってファイナンスの側面だけを見れば必ずしも合理的ではありません。
必要に応じて配当を減らして、負債と純資産のバランスをとることは普通にあって良いと思います。
でも、株主と経営者の複雑な関係を調整する上で、連続増配には大きな意味があると思っています。
俗に言う「プリンシパル-エージェンシー問題」です。
業務を委託している株主と、受託者たる経営者の利害は必ずしも一致しません。
そこをうまく調整するためにストックオプションなどの報酬制度があり、有効に機能しているものもあれば機能していない統制もあります。
まあ、完璧な制度はありません。
そんな中にあって、歴代のCEOが増配を続けてきたという重い事実は現CEOに大きなプレッシャー、緊張感を与えます。
だから、私は連続増配銘柄に投資する価値はあると思っています。
ファイナンス的な観点ではなく、もっと人間臭い観点からです。
ビザとマイクロソフトいいですね。
これから連続増配銘柄になっていくと思います。
こちらこそ、これからもブログよろしくお願いします!