これはコロナ暴落の2カ月前、2019年末の私のバランスシートです。

初めて総資産が3千万円を超えて「ついにアッパーマス層到達だぜえ」と調子に乗っていた頃だな。

これがその3か月後の2020年3月末のバランスシートです。

懸命な追加投資も虚しく、コロナ暴落で株式資産は500万円以上も減りました。トンネル出口の明かりは全く見えず、鬱々とした日々を過ごしていました。まさかこんな事態になるとは、という心境。

そして、これがその1年後の2021年3月末のバランスシート。

知らない人がこのBS推移を見たら、この1年で一体何が起こったのかさぞ不思議に思うことでしょう。

この1年で株式時価は1000万円以上も増えました。

1000万。私ただのサラリーマンですよ。たった1年ちょいで資産が500万溶けて、その後1000万増えるという凄まじい経験をしてきました。

暴落という長期投資家がいつか通らねばならない道を不意に通ることになりました。

良い経験になった、とは今だから言えること。去年の春頃は同棲とか結婚とかそんなこと考えてる余裕がなくなり、ポートフォリオをどうするか頭を抱えて悩んでいました。ホテルに泊まり込んで今後の投資戦略を練ったほどです。

どん底から救ってくれたのは自分の投資スキルではなく、ファイザーやモデルナ等の医薬品メーカー、そして中央銀行とアメリカ政府でした。

企業や投資家の自力ではないとは言え、結局株価は再び右肩上がりのトレンドに回帰。バイデン大統領のインフラ政策も可決されました。米株はもう一段上がりそうな予感です。

しんどかったけど耐えてガチホしてよかったです。

もっとアフターコロナの勝ち組銘柄に乗り換えられていたら、とかそんな贅沢なことは言いません。米株の未来を信じて、売らずに我慢できただけで十分。これが自分の限界でした。

「夏草や 兵どもが 夢の跡」なんて詠ませない。藤原氏の栄華は儚く消えましたが、米国株の栄華の炎はそう簡単には消えない。そう改めて感じました。

諸行無常。確かに個別企業を見れば「盛者必衰の理」はあります。特に米国は新陳代謝が活発。

しかし、米国企業全体として見れば「盛者必衰の理」はない。これからも米株は私たち株主を豊かにし続けてくれると確信しています。

昨日3月末のBSを作っていて、ホントにこの1年大変だったなーとしみじみ思いました。