額面200万円アップということは月の手取りが10万円増えるということ
プチオンライン転職活動をやってみて、自分の今の中途採用市場でのマーケット評価がだいたい把握できました。
最大で現状年収+200万円が限界かなというところ。あくまでも最大でそれ。高給な業界の経理に移ると、それくらい年収が増えることがわかりました。
ボリュームゾーンは現状と同じくらいの収入の会社が多いですかね。そこそこ大手で収益性の高いビジネスを営んでいる会社に絞ったうえで。
仮に年収が今より200万上がるとします。あくまでもこれは額面です。手取りで言えば130万円くらいです。つまり、すごくざっくり言って毎月自由に使えるお金が10万円増えるということ。
月10万円収入が増えて何か生活変わるだろうか、と考えると特に変わらないと思います。株に回せるお金が増えて、資本家への道をさらに早く駆け上ることができるでしょうけども。
月10万円はどうでもいい額ではありません。普通に大金です。仮に家賃を10万高くしたら、今よりかなり良質な家を借りることができます。
ただ、私は収入が上がってもそれに応じて生活水準を上げたくない人なので、多分そういうことはしない。繰り返しだけど、増えた収入は米株に回るだけだと思います。
会計、財務の仕事を一生続けたい
やっぱ私、経理というか会計、財務系の仕事がかなり好きです。まだ30代だし、あまり現状のキャリアに固執せずに未知の分野にチャレンジするのも面白いのかもしれないけど、私は一生この分野に居続けるつもりです。
仮にちょっと離れるとしてもIR(広報)とかですかね。IRと経理は繋がり深いですから。あとStatutory AccountingよりもManagement Accountingの方が好きです。会計監査業界だけは戻りたくないです。
経理って典型的なコストセンターと認識されがちです。というか実際にコストセンターなんですけどね。直接的に収益をもたらさないのは事実だし。
でも、どの事業がどのくらい儲かっているかを客観的な数字でレポートして、事業運営の舵取りをサポートするという役割はどんな会社でも必須です。計測器なしで飛行機を操縦できないように。間接的に事業部門の収益獲得に貢献しているつもりです。
あと、目立たないけどインパクトが大きい経理の仕事が資本コストを下げることです。
なるべく安い金利で負債を調達するという意味ではなくて(それも大事だけど)、株主資本コストを下げるという意味です。マーケットときちんとコミュニケーションを取って、自社の理解を深めてもらって株を買ってもらうということです。
「企業価値=将来キャッシュフロー/ 割引率」なわけですが、経理はなかなか分子のキャッシュフローには直接貢献はできません。でも、分母の割引率(資本コスト)を下げるというのはむしろ経理が積極的にその役割を担っていくべきところです。
どちらかというとIR(Investor Relation)の役割と言えるかもしれませんが、わかりやすい分析数字なくして適切なIRもできませんから。
IRを疎かにする会社って上場する資格はないくらいに思ってます。
売上とか営業利益は損益計算書に表示されてはっきり目に見えてわかるけど、(株主)資本コストってはっきり可視化できないんですね。だから、資本コストを下げることができても、それが成果として見えづらいです。
でもそのインパクトはすっごく大きいわけです。事業部が増収を達成するより、経理とIRが頑張って資本コスト僅かでも下げた方が企業価値に与えるインパクトは大きいです。
経理は「守り」としてのコストセンターだけではなく、積極的に企業価値向上に貢献できる「攻め」の役割もあるんですね。
他業界も見てみたいけど、年収下げてまで転職するのは正直嫌だ
資本政策、KPIの設定、CFOの考え方や思想、システム構成、こういうのは会社によって千差万別です。
経理として勤務経験があるのは今の1社だけ。ポンポン色んなところに移るのがキャリア的に良いこととは思ってないのだけど、もうちょい別の業界の経理実務も経験した方が自分にとってプラスになるのかなあ、なんて思うことがあります。
てか、興味心ですかね。他社の経理ってどうなってるんだろうか、うちとどこが一緒でどこが違うんだろうか、とか気になります。
ただ年収を下げてまで、他社に移りたいとは思わないです。仕事の第一義的な目的はお金を稼ぐこと。収入の優先度は高いです。
収入が今と同程度ないしアップするなら、転職もありかなとは思います。
年収を上げたいというモチベーションはないんですよね。いや金はもっともっと欲しいのが本音だけど、今の私の経験とスキルでは最初に言った通り現状+200万が精一杯なので。額面+200万程度では、お金だけでモチベートされないです。
10年勤務って一区切りだなという感じがしています。30代半ばは転職しやすいゾーンでもあります。実務をしっかりわかっている上に、ギリギリ「若手」の範疇だから会社も使いやすい。
いま結構大きなプロジェクトに参加してて、それはやり切りたいです。それが終わったら、どうしようかなというところ。悩む。
IRって経理の部署かと思ってました。
おっしゃっているようにつながりは深いとはいえ、
広報的な側面が強いのですね。
非常に勉強になります。
コメントありがとうございます。
IRは経理とは明確に別の部署として設けている会社が大半と思います。
IRに一人でも会計に精通している人がいると、全然違うなって思います。
マーケットとのコミュニケーションという点で、IRの担う役割は大きいです。