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【LMT銘柄分析】ロッキード・マーチンは米政府御用達の軍用機メーカー

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/5/6)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はロッキード・マーチン(LMT)をご紹介します。


  LMT財務情報

基本情報

会社名 ロッキード・マーチン
ティッカー LMT
創業 1909年
上場 1961年
決算 12月
本社所在地 メリーランド州
従業員数 100,000
セクター 資本財・サービス
S&P格付 BBB+
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

顧客別売上構成比

 

事業別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

15年

 

バリュエーション指標等(2018/5/6時点)

PER:45.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

配当性向:50% 最新情報はこちら

 

感想

ロッキード・マーチンは米国最大の軍用機メーカーです。売上高の約7割は米国政府向けでペンタゴン(米国防総省)やNASA御用達の企業です。ステルス戦闘機のF-35などの軍用機はもちろんのこと、軍事情報システムやミサイル防衛システムなども手掛けています。

2015年にユナイテッド・テクノロジーズのシコルスキー部門(ヘリコプター製造)を90億ドルで買収しました。シコルスキーのヘリと言えば「ブラックホーク」です。映画「ブラックホーク・ダウン」をご存知でしょうか。民族紛争が続くソマリアへ内紛集結の為に飛び立ったブラックホークが、民兵のRPG-7に撃墜されてしまったのです。そして兵士達は弾丸飛び交う市街戦に巻き込まれることに・・。とても衝撃的な映画でした。中学生の時サッカー部の友達2人とキャナルシティ博多に観に行ったのを今でもはっきり覚えています。

トランプ政権が誕生して、ロッキード・マーチンには追い風が吹いています。というのも、トランプ大統領は2018年度の防衛予算として前年比で+9%の6400億ドルを求めています。イスラム国(IS)やイラン核問題、北朝鮮問題などに対応するためです。ただ最近、北朝鮮問題は融和方向に動いていますね。本当かどうか分かりませんが核を放棄するとか。世界が平和になることは嬉しいことですが、ロッキード株主のお財布にはネガティブかもしれません。

財務データを見てみましょう。

売上高はFY14を底に上昇を続けています。ステルス戦闘機F-35の販売が好調です。またFY16からシコルスキー買収が売上増に寄与しています。粗利率は10%強とやや低く感じられるかもしれません。米国政府に対する売上高が大半で公益企業としての性質が強いです。販売単価は原価積み上げ方式が基本のようで、法外に高いマージンは取れないと思われます。その代わり、景気にかかわらず一定の受注がありディフェンシブ性は極めて高いです。

FY16にEPSが急上昇していますが退職給付会計にかかわる特別利益の影響です。一時的な影響です。逆にFY17は税制改革による一時的な費用を18億ドル計上しておりEPSが過少になっています。実績PER45倍は実態を表していないので注意しましょう。

キャッシュフローも潤沢です。営業CFマージンは高収益企業の目安である15%は超えていませんが、公益企業的な性質があることを考えればやむなしでしょう。

バランスシートを見てみましょう。グラフからは少し分かりにくいのですが、2017年12月末時点で純資産がマイナス、つまり債務超過になっています。FY17に税制改革で一時的に多額の税金費用が発生して純利益が落ち込んだにもかかわらず、前年以上の株主還元(配当+自社株買い)を実施したために起きている現象です。業績は好調なのでこの債務超過を憂う必要はありません。最近発表したFY18第1四半期決算では、ロッキードマーティンの法人税コストは前年比で4300万ドルも減少していることが分かりました。税制改革は間違いなくポジティブです。ただ、適用初年度(FY17)に一時的なコストが発生しているだけです。

株主還元は問題なし。DPSは毎期上昇しており、配当性向は実質的に50%前後でまだ余裕はあります(FY17の配当性向は異常値なので気にしないで下さい)。自社株買いにも積極的で、直近5年間の総還元性向は100%を超えています。

ロッキード・マーチンは米政府が主要顧客であるが故に、今後も安定した業績・配当が期待できます。ディフェンシブ性の高い優良銘柄です。

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