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長期投資に理論もクソもない

   

あなたが株式投資を行っている目的が金儲け、リターンの最大化であるならば、正しい投資理論に議論の余地はありません。投資額当たりの企業利益(累積)が最大化される銘柄に投資する、これ以上でも以下でもありません。長期投資に理論もクソもないです。

企業の利益が株主の利益です。投資期間が短ければ短いほど、企業利益とは関係ないマーケットの感情の揺れが投資リターンを支配します。しかし、投資期間が20年、30年と長くなればなるほど、株主の利益は企業の利益と一致してきます。

なるべく現時点の投資額当たりの利益が大きい銘柄、つまり益回りが高い銘柄を選ぶ方が有利です。益回りが高いとはPERが低いと同義です。そして、より大事なのが将来の増益です。益回りが高く(=PERが低く)かつ今後のEPS成長が高い銘柄を探して投資すればいいのです。そうすれば、あなたは将来、億万長者になれます。なんの難しいことはない。いたって簡単シンプルな理論です。

『株式投資の未来』ではたばこ会社のフィリップモリスが、20世紀後半にもっとも株主リターンが高かった銘柄だと紹介されています。

なぜか?
配当利回りが高く、配当再投資で株数が増えたから。

いや、それは本質的な理由ではないです。

フィリップモリスのリターンが好成績だったのは、益回りが高くかつEPS成長率も高かったからです。低PERにもかかわらず、EPSが大きく成長し続けたからです。平均PER13.1倍に対して、EPS成長は年14.8%でした。PERはS&P500平均より低く、EPS成長率はS&P500平均より高かった。結果として、フィリップモリス株主の投資額当たりの利益は、長期でS&P500平均を大きく超える水準に増えました。複利でグングン増えました。

リターンの最大化が投資目的であるならば、長期株式投資に理論は二つとありません。ただ一つ。繰り返しですが、投資額当たりの利益の最大化です。これは私の個人的見解ではなく、会計的というか、算数的な事実です。

理論はこんなに単純なのに、投資法はあれこれ議論されます。時に白熱し過ぎて、他人の投資法をディスるなんてことまで起こります。

理論を理解していても、それを実践する方法は人によって意見が様々です。投資は不確実な未来に賭けることだから、誰だって正解がわからなくて当然です。未来からタイムマシンに乗って現代に降り立った誰かが、各銘柄の今後50年のEPS成長率を教えてくれない限り無理です。バフェットだってわかりません。

低PERだけど高い利益成長が見込める銘柄なんて存在しません。いや、それは嘘だ、すみません。フィリップモリスがかつてそうでしたね。何て言うか、そう確信できる銘柄なんてあるわけないということです。

PERが市場平均より低いのには、それなりの理由があるはずです。ビジネスがじり貧で売上高が連続減収とか(例:IBM)、市場が飽和状態で高い利益成長は望めないとか(例:ベライゾン)。逆にビジネス絶好調で誰もが将来有望と感じている銘柄はPERも高いものです(例:ビザ、マイクロソフト、アマゾンとか・・)。

マーケットは合理的に株価を値付けしているものです。掘り出し物がそこらに落ちていることはない。ましてや大型株が割安に放置されているなんてことはかなり稀と思うべき。

そこで、色んな投資法、アノマリーが検証されてきました。
・S&P500インデックス投資
・NYダウインデックス投資
・世界株インデックス投資
・ダウの犬投資法
・高配当株投資
・低PER投資
・低PBR投資
・低PSR投資
・グロース株投資
・自分なりに銘柄を選別する方法

これらは具体的な投資戦術であって、投資理論と呼べるものではありません。最終的なゴールは共通です。それは投資額当たりの利益を最大化することです。もっと言うと、リスク対リターンの最大化です。

どの投資戦略が有望か、それはわかりません。ただ過去の実績を頼りにするのが一般解かなと私は思っています。

過去を知らずして未来を語る術など、私は知らない。

パトリック・ヘンリー

米国株は歴史的に右肩上がりですが、何のバックグラウンドもなく上がってきたわけではありません。企業がビジネスを通じて社会に貢献して利益を稼ぎ、その利益をきちんと株主利益に沿って使い(再投資にしろ自社株買いにしろ)、EPSが上昇したから株価も上がりました。利益成長あっての株価上昇です。

あなたはどの投資方法が「投資額当たりの利益を最大化」させると思いますか?

私は、正直言えば、米国株投資を始めた当初2016年は高配当株投資が最強だと思っていました。その時は今言ったような理論まで考えずに、『株式投資の未来』を読んで「とにかく配当が大事なんだな!」くらいの浅い理解でした。

3年ほど米国株投資を実践し、色んな投資本を読み、また他の投資ブロガーさんの記事にも大変勉強させて頂き、今は高配当株投資が特段優秀な投資法という考えは消えました。昔の自分のブログ記事を読み返すと、恥ずかしくなります。

高配当株投資というのは、「投資額当たりの利益を最大化 」させるためのアノマリーの一つでしかありません。下手に自分で銘柄リサーチするよりも、機械的な方法に頼った方が良い結果が出るかもしれません。配当利回り以外にもアノマリーはあります。低PBR、低PER、低PSRなど。もちろん、自分で銘柄をリサーチしてアノマリーに頼らずに投資する方法もあります。

ただ、私はこれからも高配当株をポートフォリオの中心に据えるつもりです。それは、高配当株の長期パフォーマンスに強い自信を持っているからではありません。長期リターンの最大化だけでなく、今のキャッシュインフローを大きくしたいという特異な目的を持っているからです。

もちろん、一番重視している目的は長期リターンの最大化です。そりゃもちろんそうです。将来大損してもいいから今の配当が欲しいとは、さすがに思いません。

ざっくり言えば、
長期リターンの最大化:8割
今のインカム最大化:2割
くらいかな。

大型高配当株はそこそこ優秀な投資リターンを残してきました。だから、今後もそこそこ優秀なリターンは達成できるだろうと信じています。確信はありません。そこそこ優秀な長期リターンを達成すると同時に、30代の今この瞬間のインカムを増やしたいです。

私の投資目的とあなたの投資目的はほぼ同じでしょうが、多分ちょっと違います。目的が違えば、従う理論も違ってきます。

あなたの投資目的は今のインカムよりも、長期的なリターンを最大限大きくすることですよね、きっと。であれば、再三言ってすみませんが、「投資額当たりの利益(累積)を最大化 」させるように銘柄を選別する必要があります。有配銘柄にこだわる必要性もなければ、ましてや高配当株にこだわる必要なんて全くありません。自分なりに納得のいくポートフォリオを作り上げるしかありません。

 - 投資理論・哲学