ウォールストリートジャーナルの記事を読んでて驚いたことがあります。

アメリカのジャンク債の価格が上昇していて、平均利回りは4%を下回っているそうです。

これまじ!?って思いました。いくら何でも価格上がり過ぎではないでしょうか。

ジャンク債は投資不適格で債務不履行の可能性が高い企業が発行している債券です。

年利4%に満たない利息収入を得るために、倒産リスクのある企業に賭けようと思いますか?あなたなら。

私なら絶対ごめんですね。でも、マーケットには需要があるみたいです。FRBが支えている面もあるでしょうが。

いまS&P500指数の向こう1年の予想PERは22倍で益回りは4.5%です。ジャンク債の利回りよりもS&P500指数の益回りの方が高いのです。

S&P500利回り4.5% > ジャンク債利回り4%弱

俄かには信じがたい状況です。

S&P500指数の中身、ご存知ですよね?

時価総額上から順にアップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、テスラ、フェイスブック、バークシャーハサウェイ、ジョンソンエンドジョンソン、JPモルガンチェース、エヌビディア、ビザ、ペイパル、ウォルマート、プロクター&ギャンブル・・・

こんなピカピカ帝国企業への出資利回りより、ダメ企業への貸付利回りの方が低いのはなぜでしょうか?

株式と債券の違い?

確かに、一般的に株は債券よりリスクが高いと言われます。

が、ちょっと冷静に考えてみてください。

アップルやマイクロソフト、アマゾンのビジネスが失敗するリスクと、業績低迷で投資不適格の烙印を押されている企業が債務不履行になるリスクとを比較すれば、どちらのリスクの方が高いかは自明ではないでしょうか。

私はS&P500指数のビジネスリスクの方が低いと判断します。

S&P500指数とジャンク債、前者の方が相対的にローリスク・ハイリターンだと思います。

なんで、このような市場価格が形成されているのでしょうか。マーケットは決して馬鹿ではありません。むしろ優秀です。マーケットは何を思って、こんな値付けをするのでしょうか。

私にゃ理解できんな。

多分、みんな株が嫌いなんでしょう。毎日グワングワン株価は変動するしね。債券のクーポンの方が安心なんでしょう。

株は嫌われものです。だからこそ、しっかり保有すれば儲かるとも言えます。

ジャンク債買う金があるなら迷わずS&P500買うわ。