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【HD銘柄分析】ホームデポは米国最大のホームセンター。財務は超優秀!!

   

※2018年1月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/5/21)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はホームデポ(HD)をご紹介します。


   ホームデポ財務情報

基本情報

会社名 ホーム・デポ
ティッカー HD
創業 1978年
上場 1984年
決算 1月
本社所在地 ジョージア州
従業員数 400,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 A
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

四季報に記載ありませんでしたが、売上高の大半は米国です。他カナダ、メキシコにも店舗を構えています。

 

製品種類別売上構成比

(10-Kレポートより抜粋(グーグル和訳後)、単位:百万ドル)

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

5年

 

バリュエーション指標等(2018/5/21時点)

PER:25.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.2% 最新情報はこちら

配当性向:44% 最新情報はこちら

 

感想

ホームデポは1978年にアトランタで創業した世界最大級のホームセンターです。住宅リフォームに必要な工具や建築資材を取り扱っています。全米に約2000店舗を保有しており、カナダとメキシコを加えると2200店舗に上ります。店舗数が多いのはカリフォルニア州やフロリダ州、テキサス州、ニューヨークなど比較的高所得層が住んでいる地域です。

オンライン販売にも進出しており100万点以上の品揃えを誇っています。業績も好調です。

アマゾンに対抗するためオンライン強化も大切ですが、やはりホームデポの最大の強みは店舗販売です。住宅リフォームに関する豊富な専門知識を有するスタッフが大勢いて顧客のサポートをしてくれます。顧客の30%は一般消費者ではなく業者だと言われます。専門業者からの要求にも応えれるほど高度なスキルを持った従業員がいることがホームデポの強みです。

ホームデポはアマゾンの脅威にもっとも対抗できている小売り企業だと言われます。オンラインもやっていますが、高価な住宅資材は実際に自分の目で見て購入したいというニーズが強いし、大きな資材は運搬が困難でオンライン販売ではコストが嵩む面があります。アマゾンも安易には近づけない領域です。

失業率が低下し賃金が上昇していることから、米国の住宅市場は回復傾向にあります。ホームデポには追い風です。

過去の財務データを見てみましょう。

売上高は右肩上がりで成長中でFY17は1,000億ドルを突破しました。FY20(2021年1月期決算)までに最大で1,200億ドルまで売上は拡大すると経営陣は発表しています。米国内中心のビジネスですが、まだまだ成長余地はあるようです。グロスマージンは30%台半ばと小売り企業にしては高い印象です。たとえば、ウォルマートのそれは25%程度です。

営業利益、純利益ともに売上成長に伴って伸びています。ホームデポは米国内のビジネスが大半なので、法人減税の恩恵を受け易い企業の一つです。今年の純利益はさらに伸びることが期待できそうです。

キャッシュフローも問題なし。営業CF、フリーCFともに安定しています。意外にフリーCFが多いと感じます。店舗拡大のための設備投資は行っていますが、借金せずとも営業CFで十分賄える範囲で実施しています。それはひとえに業績好調で営業CFが潤沢だからできることです。

バランスシートを見てみましょう。負債純資産を見て下さい。オレンジ色の固定負債が毎年増えて、グレーの純資産がドンドン減っています。2018年1月末の自己資本比率は僅か3%で債務超過寸前です。なんでこんなことになっているのか?それは低利を活かして積極的に借入を行い、その借入資金で自社株買いを行っているからです。設備投資のために借入を行っている風には見えないです。営業CFは十分稼げているけど、せっかく低利だから負債を調達してそれを株主に還元しています。これぞ米国企業の財務戦略です。純資産が薄くなっていますが心配無用です。

次に資産です。ブルーの流動資産の大半は棚卸資産です。概ね2カ月ちょいくらいの在庫を常に抱えています。やはり実際に店舗に来る顧客が多いですから、品揃えが重要ということです。オレンジ色の固定資産の大半は店舗の土地建物などの有形固定資産です。ホームデポの店舗の90%は直接所有です。

株主還元も素晴らしいです。配当はここ5年で2倍以上に大きく上昇しました。前述した通り自社株買いに積極的で、総還元性向は毎年100%超えです。今後の増配余力はまだ十分です。

全体的に見てホームデポは素晴らしい優良銘柄だと感じます。配当利回りは2.2%と市場平均並みですが、目前の高配当に過度に魅かれることなく、ホームデポのような利回りは平均並みだけど財務ピカピカで今後の増配が期待できる銘柄を選択するのが長期投資の王道だと思います。小売り銘柄の中でもっとも推奨できる銘柄かもしれません。前述しましたが、借入して莫大な自社株買いを行っていますよね。ああいう財務行動には経営者の自信を感じます。いくら低利とは言え借金を重ねれば資金繰りは苦しくなるのは事実です。それでも、本業の営業CF創出に強い自信があるから、自己資本比率3%と債務超過寸前になるまで借金できるわけです。

 - 米国株銘柄分析