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【BTI銘柄分析】ブリティッシュ・アメリカン・タバコは超高収益な世界最大のタバコ会社

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/3/25)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はブリティッシュアメリカン・タバコ(BTI)をご紹介します。

基本情報

会社名ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
ティッカーBTI
創業1902年
上場
決算12月
本社所在地ロンドン
従業員数56,710
セクター生活必需品
S&P格付
監査法人
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比


「戦略的ポートフォリオ」とは以下の主要なブランドを指します。

(BTI年次報告書より)

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

1年

過去10年の配当成長

年率+11.8%

この10年で配当は3.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+6.6%
過去20年(1999~2018):+12.0%
過去30年(1989~2018):+12.5%

バリュエーション指標(2019/3/25時点)

予想PER:10.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:6.6% 最新情報はこちら

コメント

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は英国ロンドンを本社とする世界最大のタバコ会社です。2017年10月に米同業レイノルズ・アメリカンを買収し、フィリップモリスを抜いて世界最大のタバコ会社となりました。BTIはかねてよりレイノルズの株式42%を保有していましたが、残りの未保有株58%相当を取得するに至りました(取得対価418億ポンド)。

レイノルズ買収に伴って地域別売上構成比も大きく変化しました。現在、売上高の約4割が米国です。英国資本ですがビジネスの主戦場は米国です。つまりFDAリスクがあるということです。

開示セグメントは大きく以下の2つに分かれています。
・戦略的ポートフォリオ
・その他

「戦略的ポートフォリオ」は特に重要なブランドを集めたカテゴリーで、具体的には「ケント」、「ダンヒル」、「ラッキーストライク」、「ポールモール」、「キャメル」、「ロスマンズ」、「ニューポート」などが該当します。また、加熱式タバコ「グロー」もこちらに含まれます。どうやら、経営陣の報酬がこの「戦略的ポートフォリオ」の業績と連動しているようです。

上記以外は「その他」と一括りにされて可哀想だなと思いましたが、売上高の3割を占めるので軽視はできません。KOOLはこっちに含まれます。

昨年2018年にFDAが米国内でメンソールたばこを禁じる規制を検討していると発表しました。BTIは米メンソールたばこ「ニューポート」ブランドを保有しており、その影響が懸念されます。

財務データを確認してみましょう

売上高は130億~150億ポンド程度で安定してきましたが、FY17から200億ポンドの大台を超えています。レイノルズ買収による増収です。粗利率は70%台後半と非常に高いですね。

FY18の売上高は245億ポンドで前年比+25%。FY17はレイノルズのPLが5ヵ月分しか連結されていないのに対して、FY18は12ヵ月フルで寄与しています。レイノルズの影響を除けば▲2.3%と減収です。ただし為替の逆風(FY17の方がポンド安)があったので、実態としては売上高はほぼトントンかやや増収という認識でよいかと思います。

FY18の純利益は60億ポンドでした。前年FY17は既保有レイノルズ株の時価評価益等の影響で多額の特別利益が出ており、一見大幅減益に見えています。営業利益は前年比プラスです。

営業CFマージンは30%前後あり高収益。FY18はレイノルズ買収を考慮しても営業CFがかなり伸びており、同マージンは42%となっています。ちとCF計算書を読み解けませんでしたが、42%というのはさすがに一時的な上振れかと思います。

バランスシートを見てましょう。FY17に固定資産が急増していますが、レイノルズ買収に伴って「のれん」と「買収に伴う無形資産」が増加した影響です。総資産の8割以上がこの2科目で占められます。FY17から自己資本比率が改善していますが、レイノルズ買収の影響であって財務が改善したわけではありません。有利子負債は増えています。

現在、配当利回りは6.6%と高配当ですが、配当性向は70%~80%で大きな増配は当面は難しそうです。自社株買いも最近は少なめです。メンソール規制があるとは言え当面の営業CFには影響なく配当も安全かと思いますが、ここまで利回りが高まるとちょっと警戒心を抱きます。

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