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【株価変動を3つに分解】将来利益、リスクプレミアム、期待インフレ率。注目すべきはこれ!

      2019/06/25

株価変動要因を3つに分解する

株価はランダムウォークで読めません。翌日に前日の相場を振り返ってもなぜ株価が上がったのか下がったのか、一つの要因を特定するのは無理です。ニュース等で色々言われますが、答えはないから如何様にも言えるだけです。株を買う人がいるから株価が上がるし、株を売る人がいるから株価は下がります。需要と供給。極論これだけとも言えます。

ただ、私は自分なりに株価動向を以下の2つに区分して考えています。
・将来利益
・割引率

さらに、割引率は以下の2つに分けます。
・期待インフレ率
・リスクプレミアム

つまり、以下の3つに区分しています。
・将来利益
・期待インフレ率
・リスクプレミアム

図で描くとこんな感じ。

ファイナンス論の基本かつ最も重要な原則が、「金融商品の理論価格はそれが生む将来キャッシュフローの割引現在価値の合計」というものです。例外はありません。株式であろうと債券であろうと不動産であろうと、その資産価値は将来キャッシュフローと割引率の2つの要素で決まります。

企業が将来生み出す予想EPS(一株当たり利益)が増えれば株価は上がります。これは理解しやすいですよね。経営者が翌期のガイダンスを引き上げると大抵株価は上がります。将来もっとたくさんの利益を生むだろうという投資家の期待が株価を押し上げます。

そして、ちょっと抽象的で分かりづらいのが割引率です。今日の100万円は1年後の100万円と等価ではありません。100万円を米国債で運用すれば1年後には102万円になっていると期待できます(為替は無視)。債券は確定利息だから分かりやすいです。

では株式は?

今100万円のS&P500ETFは1年後にいくらいになっていると期待できますか?
あなたはどれくらいを求めますか?
すべての投資家の期待の集積が割引率です。それは投資家の要求リターンとも言えます。

割引率(投資家の要求リターン)は2つに分解できます。リスクプレミアムと期待インフレ率です。リスクプレミアムとはこれまたフワッとした表現で恐縮ですが、株式を保有するというリスクテイクに対して投資家が求めるリターンのことです。これに期待インフレ率を上乗せしたものが、割引率、つまり名目ベースのリスクプレミアムとなります。

たとえば、世の中の投資家が「優良企業ばかりのS&P500指数とは言え5%くらいのリターンは欲しいなあ」と思っていたとします。この時、期待インフレ率が2%なら割引率は7%(5%+2%)となります。7%の利回りが実現できれば、物価上昇後でも要求通り5%のリターンが実現できます。

リスクプレミアムが上昇した時が投資チャンス!

株価変動を3つに分解しました。
・将来利益
・リスクプレミアム
・期待インフレ率

この中で見極めるべきはリスクプレミアムです。リスクプレミアムが上昇して株価が下落した時こそ、割安株を拾う投資チャンスです。

将来利益見通しが下がったら株価が下がって当然です。それは合理的な株価下落であって(その見通しが正しいなら)、株価が割安になったとは言えません。儲けが減るんだから株主価値は下落して当然です。

期待インフレ率の上昇によって株価が下がったら、それもお買い得とは言えません。なぜなら、インフレ率というのは実質投資リターンに影響を与えないからです。インフレ率が上がるならより高い名目リターンが必要になるわけで、その分株価が下がるのは道理です。その株価下落はアルファを生みません。

見極めるべきはリスクプレミアムの上昇です。目に見える指標ではありません。何となくの感覚で捉えるしかありません。リスクプレミアムが急上昇する時とは、リーマンショックのように投資家が恐怖におののいている時です。

周りが怖がっている時には貪欲に。他人が貪欲になっている時には恐る恐る。

ウォーレン・バフェット

このバフェットの言葉はこう言い換えることができます。

リスクプレミアムが上がっている時は貪欲に。リスクプレミアムが下がっている時には恐る恐る

Hiro

周りが恐怖で投げ売りしている時に自分だけ買いに向かうのは勇気の要ることですが、そうでもしないと大きなリターンは得られません。金儲けは甘くない。

こんな理論を考えても相場はわからない。それでも自分なりに仮説を持つ。

なんか理屈っぽいことを偉そうに書きましたが、私はこの3要素にきちんと分解できているわけではありません。実際の投資の現場ではこんな理論通りに株価を分解するなんて無理です。FDAの規制報道でアルトリアの株価が下落した時、将来利益の減少なのか、それともリスクプレミアムの上昇なのか判別が付きません。それは私の知識不足、リサーチ不足によるところが大きいです。

基本的なファイナンス理論を知っているだけでお金持ちになれるほど、株式市場は甘い場所ではありません。もっと高度なプログラムを駆使してヘッジファンドや投資銀行がしのぎを削っているわけだし。

ただ、私はそれでもわからないなりに、素人なりにこうやって株価の変動理由を探る努力をしています。なぜなら、投資経験が浅いからです。まだ米国株投資を始めて3年半ほどです。経験値が低い以上、せめて理論武装だけは頑張ろうと思っています。ま、全く成果は出てませんけどね(笑)。

最近、S&P500指数は過去最高値を更新しています。これが将来利益の増加か、期待インフレ率の低下か、それともリスクプレミアムの低下が理由なのか自分なりに考えています。答えはわかりませんが仮説は持っています。時間がいつか仮説の答え合わせをしてくれるはずです。自分の仮説が誤っていたら、勉強と思って今後の投資に活かすまでです(ただ、長期投資は仮説→検証のサイクルが長いのがネック)。

ファイナンスの基本はこの本がオススメ!

今回ちょっと理屈っぽいことを書きましたが、ファイナンスの分野では基礎基本です(てか、私は高度なファイナンス論は理解してません)。会計もファイナンスも基礎を知っているだけで、世の中の見え方がガラッと変わります。1,2冊本を読むだけでだいぶ変わります。

もうこのブログで何度紹介したか忘れましたが、また掲載します。ファイナンスはこの本がホントにおススメ。

『ざっくりわかるファイナンス』は本当にざっくり分かってオススメです

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