最近、こういうコメント頂いてちょっと反省しました。
「株価上昇と株主リターンは必ずしも連動しない」という主旨の文章に対するコメントです。
こんにちは、以下の意味を<例>で考えていたのですが、勉強不足すぎてわかりません。
「株価成長と株主リターンは長期では連動しない、高い株価は配当再投資の効率を下げて投資リターンを押し下げると知っているからです。」
ブログの記事を書く時に、自分なりに気を付けていることがあります。
それは、なるべく抽象的に書くということです。
具体的に書き過ぎないということ。
ある程度抽象的に書かないと、結局伝えたいメッセージが何なのかわらなくなる恐れがあるからです。
具体的に書き過ぎると、「その具体例についてはわかったけど、結局あんたは何を主張したいの!?」ってなる恐れがあるな~と思っています。
「A株の株価が100円、年率リターン7%、税率20%で・・・」みたいに書くと、その例はまあわかるけど、そこから何を読み取ればいいかがわからなくなる可能性があるかなって思うんです。
具体例と抽象的説明を組み合わせればいいんでしょうけど、そうすると1記事の量が膨大になるし、あと書く私もしんどいな~と思ってしまい。
そこで、どちらかというと「抽象」よりの文章を心掛けているつもりです。まだまだ文章下手くそだと思っていますが、一応自分なりに心がけています。
ただ、抽象的に文章を書く欠点もあって、それは理解しづらいということです。
投資家期待が低い銘柄が高いリターンをもたらす。
株価と株主リターンは長期では必ずしも連動しない。
こういった文章って、やや抽象寄りですね。
なんか、わかるようでわからんな~と思う人がいても不思議ではありません。
理解できないのは私の書き方が悪いんですね。
ブログってお堅い書籍の文章とは違うゆる~い自由な書き方ができることが最大のメリットなのに、あまりに文章が抽象的過ぎると、せっかくのブログのメリットが消えちゃいます。
う~ん、この辺はね~、自分なりに考えて努力しているんですけど、まだまだ私の力不足です。
すみません。
ブログのコメントを送るのって結構勇気要ると思います。
最近知ったんですが、このワードプレスのブログ、コメント送るにはメールアドレス入力必須なんですね。
コメントで1件の疑問点が届いたってことは、同じ疑問を抱いている人はその100倍いるだろうな~って思っています。
「株価と株主リターンが連動しない」という文章を読んで、ようわからんわ~と思っている人はたくさんいらっしゃるかもしれないと思いました。
そこで、改めて説明したいと思いました。
簡単に。
言いたいことは、株式投資リターンは株価だけじゃないよ配当もあるよってことです。
ただ、これだけです。本当にこれだけです。
要するに、投資リターンは配当込みのトータルリターンで見ましょうね!ということです。
株式リターンは株価上昇だけでなく配当も加味して計算すべき、ただこれだけです。
で、その配当は長期ではトータル・リターンに大きな影響を与えるわけです。
配当は、トータルリターンの中の位置づけとして”おまけ”程度ではなく、長期で見れば配当こそがトータルリターンの大半を占める可能性が高いのです。
株式リターンの計算で配当も含めて計算するなんて当たり前でしょ!って思っている人は、その理解のままでOKです。配当を無視したらアカンというだけです。
配当がトータルリターンを押し上げるロジックの説明として、「投資家期待が低い銘柄が良い~」などとブログ内で言っているだけです。
株価上昇期待だけに目を奪われるのではなく、きちんと配当にも注目しましょう。
いや、むしろ配当を重視しましょうということです。
ちょっと、簡単な具体例出します。
グーグルとエクソンモービルの今後50年間のリターンを考えてみます。
配当を加味しない、株価だけのリターンであればこんなイメージです。
※将来予測ではなく、あくまでイメージです。
(配当なしリターン)
グーグルの株価がエクソンモービルの株価を圧倒しています。
ところが、配当込みのリターンをグラフにするとこうなります。
※将来予測ではなく、あくまでイメージです。
(配当込みのトータルリターン)
配当込みで考えると、株価の負けを挽回してエクソンモービルの勝ち。
上のグラフはあくまでイメージであって、本当にトータルリターンでエクソンモービルがグーグルに勝つかは未来になるまでわかりません。
理解して頂きたいことは2つあります。
①株式リターンは配当込みのトータルリターンで判断する必要があるということ。
②トータルリターンの構成要素として配当は馬鹿にできない、むしろ配当こそトータルリターン最大化の鍵だということ。
上の2つのグラフを見てどう思いますか?
本当に配当を加味するだけで、株価上昇率の負けを挽回して余りあるほどの効果があるのか!?
って思いますか?
そのお気持ち、とてもわかります。
私は社会人になって投資を始めたばかりの頃、配当(ETFの分配金)はおまけ程度に思っていましたから。
「配当金なんてまあ、あってもなくてもどっちでもいいや、株価が長期的にグングン伸びてくれればそれでOKさ」
「配当金なんてあぶく銭だし、適当に使ってしまお~」
とか平気で思っていました。
でも歴史を振り返れば、実際はそうではないんです。
長期になればなるほど、配当がじわじわと効いてきます。
長期になればなるほど、トータルリターンに占める配当の割合は大きくなっていきます。
繰り返しですが、言いたいことは、、
・投資リターンは配当込みのトータルリターンで見ましょう!
・配当は”おまけ”程度ではなく、長期ではトータルリターンの大半を占めますよ!
ってことです。
こんばんは。
今回も重要な記事をありがとうございます。
最近いろいろな書籍を読んでようやく配当の重要性が腑に落ちるようになった気がします。
私が思うに
・米国株購入の際には1回あたり数ドル〜十数ドルの手数料がかかる
ことから、実際に配当を受け取るたびに再投資するという本来の再配当戦略を実行するにはすでにある程度の投資用資金があることが前提になっており、理解していても実行できる人が少ないのではないかと思います。
また、
・配当を受け取る度に20%?の手数料がかかる
ことから実際のリターンは理論上のリターンよりだいぶ押し下げられる気がして、成長株に惹かれやすくなるという理由もありそうです。確かアメリカの401Kは日本のNISAよりこの辺り優れていた気がするのですが。。(上限が大きいか設定期間が長いかでしょうか)
投資初心者ですので誤り等あればご指摘いただければ幸いです。
ゆるりさん、ご無沙汰しております。
こんばんは。
配当の重要性って、「株式投資とはそもそも何なのか?」「長期的な株式投資のリターンって何だろう?」ってことをよーく咀嚼して自分の中で考えないとなかなか理解できないですよね。なんか、表面的な財務指標や財務会計の勉強をしていても理解できないことかもしれません。
考える一番のきっかけはやはり書籍ですね。
私もそうです。
まだまだ勉強中ですが、今まで書籍をたくさん読んできたからこそ少しずつ株式投資について理解できるようになりました。
おっしゃっている2点、私も同意です。
つい先日XOMとPFEから配当金が入金されました。
金額はそれぞれ約100ドル、60ドルです。
これを都度再投資するって無茶ですね。。
私は1700万円と少なくない規模の株を保有していますが、これでようやく税引き前年間配当が50万円を超えます。
50万円あれば年に1回は再投資できるかな~という感じです。
配当再投資って言うは易く行うは難しですね。
アメリカではDRIPなる自動再投資制度があるようです。
日本でも導入を期待してます!
また、配当は入金される都度20%以上の税金が掛かるのもしんどいところです。
税金面だけを考えるなら、キャピタルゲインで報いてくれる無配株が有利な面は事実だと思います。
ただ成長の罠に嵌らずに長期投資で高いリターンを得るには、期中課税を負担してでも高配当株に投資を続けることが大事だと考えています。
NISAは最大限活用したいですね!
そういえば、私2017年のNISA枠70万円くらいほったらかしにしてますわ~。
何で埋めるか全く考えてないです。。
コメントありがとうございました!
返信ありがとうございます。
なるほど、やはり最低でも1,500万円程度の資金が必要になりそうですね。となると、この資産額が達するまでは単純にs&p500に投資するのもありかもしれませんね。。
また、DRIPという自動再投資制度については初めて知りました。NISAや確定拠出年金も良いですが、早くこちらを導入してほしいものです。
私もNISA枠で何を買うべきか決めておりません。税制的にはBP、ロイヤルダッチシェル、フィリップモリス、ユニリーバなどが有利なようですが、フィリップモリスもユニリーバもすでに相当上昇してますから、BP、ロイヤルダッチシェルあたりが無難でしょうか。
インカムゲイン目的の高配当株投資は、ある程度の投資規模がないとその恩恵を感じれないのも事実です。
おっしゃる通り、資産規模が増えるまでは多少リスクをとってグロース寄りの投資をするのも一つの手段かと思います。
その場合、S&P500だけでなくアマゾン等の無配株や、短期トレードを勉強してみるのもいいかもしれませんね。
DRIPという制度は、私も知らなくて読者さんに教えて頂いて知りました。
さすが資本主義先進国のアメリカには、こんな便利な制度があるんですね。
日本では全く話題に上がらないので、当面は導入されることはないと思いますが、今後に期待しています。
NISA枠迷いますよね。
これも読者さんが教えて下さったのですが、ゆるりさんおっしゃる通り、税制的にはRDSBやPMがよいみたいです。
しかし、私はこれ以上たばこ銘柄もエネルギー銘柄も増やすかどうかは悩みどころです。
税制に引きずられて、買うべき銘柄を変更するのも本末転倒かな~と思ったりします。
NISAは必ずすべて埋める方針なので、何らか購入すると思います。
もう迷ったらHDVをNISAで買おうかなって今考えています。