友達からお金を借りてはいけません。
友達にお金を貸すのもいけません。
お金を借りることは悪いことですって子供の頃、親や学校の先生から教わったかもしれません。
果たして、本当にそうでしょうか?
お金を借りること、借金って本当に悪いことなのでしょうか?
私はそうは思いません。
そもそも「悪い」ってどういう意味なの?ってまず思います。
「悪い」という言葉はあまりに多くの事を包括し過ぎて、言葉に具体性が無さ過ぎてわかりません。
一般的に借金が「悪い」と言われる理由は、主に2つあるかなって個人的に思っています。
1つ目が、お金を他人から借りるなんて倫理道徳的に良くないという考えです。
お金は汚いものって特に日本では思われがちです。
身近な人とでもお金の話をするのは何かタブーな雰囲気ありますよね。
給料を聞いたり、貯蓄額を聞いたりなんてよほど仲良くてもしません。
長く付き合っているカップルでさえも、お互いの金銭事情を知らないケースは稀なことではありません。
お金ってこの資本主義経済を生きていく上で避けては通れないテーマにも関わらず、触れてはいけない話題という風潮は未だに大きく残っている印象があります。会社の同僚とお金の話をすることは稀です。
(だからこそ、しっかりマネーの勉強をした人は社会を優位に生きていける。)
これって日本人に顕著だと思いますね。
私の会社の中国人社員なんて普段おとなしいのに、毎年の給与交渉の時はすごく攻撃的に色々と言ってくると上司の管理マネージャーが言っていました。
ええまあ、それが普通だと思いますけどね。
そんなタブー視されるお金を他人から借りるなんてけしからん。理屈は置いといて、お金を借りるなんてけしからん!という考えは一般的にあるように思います。
借金が「悪い」と思われる2つ目の理由は、借金が経済的精神的に身を滅ぼす原因になり得るからというもの。
特に親が子供に借金させたくない理由は、ここが大きいと思います。可愛い子供に苦労させたいと思う親はいないでしょうから。
借金で経済的に立ち行かなくなったという話は聞いたことありますし、実際にあるでしょう。
パチンコや競馬などのギャンブルに嵌って借金背負って破綻。
溺愛しているキャバ嬢に借金して貢ぎまくって破綻。
安易に1Rマンション不動産投資の勧誘に乗って借金して、結局家賃収入が想定通りに得られず破綻。
こういう破綻は個人的にはありませんが、事例としてはググれば一杯出てきますから色々あるのでしょう。だから否定はできません。
借金は使い方を誤れば、このように経済的な破綻をもたらし、それは精神的な負担にもなり社会復帰を難しくさせるでしょう。
こんな感じで借金には良い印象がありません。悪いイメージばかり先行します。
というか、上で例示した借金が「悪い」と思われる理由については別に否定できるものではありません。なので、借金=悪という考えを世間が持つのも仕方ないと思います。
株式投資家の間でも、投資は余裕資金ですべきものであってレバレッジ投資は危険だから止めましょうってのは一般的な考えだと思います。あなたもきっと自己資金の範囲内で心穏やかに投資をしていることかと思います。
1971年に資本主義のルールは変わったんだ!!
私Hiroの個人的意見ですが、借金は「良い」ことだと思います。
はい、この「良い」という言葉も何が具体的に良いのか曖昧です。
なので、定義をはっきりさせておきます。
借金が道徳的に善いか悪いかなんて議論するつもりは全くありません。
あくまでも、経済的に借金は「良い」と思うんです。
カネですよ、カネ。
カネを最大限儲ける上で借金は良いことだと思うのです。
なぜ、そう思うのか?
なぜ、借金は経済的にプラスだと思うのか?
いやね、実は私も子供の頃は借金なんて絶対にすべきではないとは思っていましたよ。やっぱり、借金は返せなくなったら、いかつい面の怖いお兄さんが家に押しかけてきたり、同僚や親族にも迷惑掛けるかもしれないな、怖いなって思っていました。
でも、今は考えがだいぶ変わりました。
闇金やサラ金が怖いものという考えは変わりません。
しかし今は、借金は少なくとも経済的に良いことだと思っています。
借金は経済的に良いことだ!と思うようになった一番のきっかけは、ロバート・キヨサキ氏の書籍を読んだことです。
ロバート・キヨサキ氏はこう言っています。
「1971年に資本主義のルールは変わった。」
1971年に何が起こったかご存知でしょうか?
ニクソン・ショックです。
1971年、当時アメリカ合衆国大統領だったリチャード・ニクソン氏は米ドル紙幣と金の交換停止を発表しました。それまで金1オンス=35ドルという固定比率が維持されてきましたが、ニクソン大統領はその交換を止めたのです。
これは超大転換ですよ。
まさにロバート氏が言う通り、ルール変更です。
サッカーでいきなりオフサイドはなし!と宣言するくらい大きなルール変更です。
キーパー以外も手を使ってよい!というくらいの驚きのルール変更です。
この金とドルの兌換停止となった1971年以降から、貯金は全く意味を持たなくなったとロバート氏は喝破しています。貯金する奴が損するんだと。
確かに!!
それはなんとなく素人の私でもわかりました。
1971年以前は貯めた紙幣はきちんと金と交換できたのです。紙幣には金という価値の裏付けがありました。金は埋蔵量が有限ですから、有限貴重資源の金に価値が裏付けられている紙幣を貯め込むのは合理性がありました。
紙幣は、お金は価値あるものでした。価値ある紙幣を貯め込んでニヤニヤするのは当時ではもっともなことでした。
でも、1971年にルールは変わったのです!
1971年にお金はお金じゃなくなりました。
1971年以降、お金は金という有限資源の裏付けを失くしました。
では、お金の価値は何を根拠に保っているの?
それは、もう人々の信用のみです。
世界中の人が、スーパーで物を買ったり、レストランでステーキを食べる対価としてドル紙幣を受け取ってもらえるという確信があるからこそ、ドルはお金としての価値を維持しています。
その信用の裏付けとして、アメリカ政府の信用力があります。
現代の紙幣は「信用力」というとてもファジーな幻想によって成り立っています。
ここで、一つの大きな問題が浮上してきます。
それは、金本位制を止めて必ずしも紙幣と金との交換を必要としなくなったので、中央銀行は自由に紙幣を刷れるようになったということです。アメリカの中央銀行はFRBです。
もちろんFRBもなんの理由もなく無分別に紙幣を刷ることはしません。でも、刷ろうと思えばいくらでも刷れるのです。
まあいくらでもって言うのはちょっと語弊がありますが。アメリカでハイパーインフレになってしまうほど、紙幣を刷ることはいくら何でもしないでしょう。でも、理屈上はFRBはいくらでも紙幣を刷れるのです。
基本路線として、紙幣の量、マネーの量は増えるばかりです。
減りません、増えます。
またリーマンショックのような金融ショックがあれば、金融機能の麻痺を防ぐという名目でたくさんの紙幣が刷られることでしょう。
この紙幣は自由に刷れて、ドンドン量が増えていくという事実を聞いてあなたはどう思います?
あなたの財布に入っている紙幣を見つめて、頑張って労働して汗水垂らして稼いだであろうその紙幣を見つめて何か思うことはありますか?
必死に稼いで働いたその紙幣に何の価値があるのでしょうか?
金と交換できないのですよ。
働かなくても、中央銀行が輪転機回せばドンドン増えていくものですよ。
お金に関わらず、経済の原則ですけど、数がたくさんあるもの、希少価値がないものは安値で叩き売られます。コモディティは値段が下がります。
お金、紙幣もその原則から逃れることはできません。
お金の量はドンドン増えるのだから、今存在するお金の相対的価値は時間が経過するにつれて減価していきます。
これを経済用語でインフレーションと呼びます。
インフレですね。
インフレとは物価が上がるのではなく、貨幣の価値が下がることです。
物価上昇とはインフレの裏面です。表面は貨幣価値の減価です。
現代社会は金本位制が崩れた時点で、インフレとは無縁ではいられません。
ここ30年の日本は異常だとして。
私はたまに投資はフルインベストでいいし、過剰に預金を貯め込むのは止めた方がいいと言っていますが、そう思う最大の根拠はここです。ロバート氏の書籍に相当影響を受けています。
もちろん、インフレが進行する、お金は減価すると言っても明日明後日いきなり価値が減るわけじゃないから安心して下さいね。
お金は腐るから、今すぐ株式に投資しろ!、今すぐビジネスに投資しろ!、今すぐ自己投資に使え!というのは極論です。そんな短期間ではお金の価値も下がりませんから安心して下さい。
暴落用にお金を預金で貯めておくのも合理的だと思います。
30年間待ち続けるのには反対ですがね。
ただね、マインドとしては持っておくべきです。
お金は腐ると。
お金に何の価値の裏付けもない。
お金に拘って人生を浪費するなんて意味はない。
金額規模の価値観は人それぞれだとは思いますが、お金を紙幣・預金として何千万円も何億円も持っておくくらいなら、何らか楽しいお金の使い道を見つけて散財したほうがましだと思います。
日本は貯金が美徳という傾向があります。確かに毎月の生活がカツカツで全く貯金できないという貧困レベルから脱するために先ず貯金しましょう、という指導は適切だと思います。
ですが、米国株投資をするレベルに金銭的に余裕があり、金融投資リテラシーが高いあなたは、貯金が美徳なんていう知識薄弱なFPの言う事を信用してはいけません。
ああいうアドバイスは、投資の「と」の字も知らなくて日常的な生活がカツカツな層に対するアドバイスだと思って、外野として聞いておくべきです。
さて、少し話が逸れましたが、借金は経済的に得だという話に戻ります。
借金とはそのままですが、お金を借りることです。
金本位制が崩れた今、お金は中長期的には価値が失われていく運命です。
ということは、、借金の価値もドンドン減っていくということです。
たまにインフレを起こして政府債務を圧縮しろという議論出てくるじゃないですか。あれって、このマネーの減価を推し進めろってことですね。
お金の価値が時間とともに下落する以上、中長期的な期間で借金することは経済的に得になる可能性が高いです。
ただ、もちろん高利で借金してはいけません。また、借り入れた資金をきちんとビジネスや金融資産に投資する必要はあります。
いくら借金が経済的に得と言っても、闇金からトイチ(10日で1割の利子)で借りてもダメです。サラ金から年率20%で借りてもアウトです。
株式投資をやっているあなたなら、年率20%という複利利息がどれだけ凄まじいかわかるはずです。バフェットでギリギリ返済できる水準です(笑)。
低金利でお金を借りれるなら、借金した方が経済的には絶対に得だと思います。
例えば、(あり得ないけど)個人が金利0.1%で1000万円借りれるなら借りた方がいいです。私なら絶対に借りますよ。そのお金をビジネスに投資する、ビジネスを持っていなければディフェンシブ株に全額投資するとか、S&P500ETFにすべて投資するとか。
その1000万円使ってキャバクラで豪遊とかしたらダメですよ。価値が長期的に殖える資産にお金を投じるのであれば、低金利の借金は経済的に得です。
大金持ちのドナルド・トランプ大統領もたくさん借金してます。世の中の企業もたくさん借金してます。
日本を代表する企業としてはソフトバンクも膨大な借金を抱えています。ソフトバンクは現在10兆円以上の借金を抱えています。
ソフトバンクの孫社長は決算記者会見でこの借入金について満面の笑みで語っていましたよ。
「この借金は餌なんですよ。金の卵を生む鶏たちに与える餌なんです!」って。
日本には無借金経営=素晴らしいみたいに考えているCEOも見かけますが、思考としては残念と言わざるを得ません。資金繰りコントロールは大事ですが、企業の信用力を活かして負債で資金を調達しない理由はないでしょう。
孫さんみたいに、借金の性質を理解してビジネスにレバレッジを掛けていく姿勢は株主としては好印象を持ちます(私はソフトバンク株主ではないですが)。
借金=悪、というのは世間の間違った常識です。
確かに、借金は道徳的に悪な側面もあるかもしれませんし、使い方を誤れば経済的な破綻をもたらすこともあります。
ですが、正しい知識を持っていれば、借金は経済的に得な取引です。
借金に対してアレルギー反応を持つべきではありません。
クレジットカードで支払いするのだって小さな借金です。「借金は絶対嫌!」なんて言ってる世間の奥様方も平気でクレジットカードで買い物してるじゃないですか。しかも旦那のカードで。。
たとえ、1億円キャッシュを持っていてもマンション買うなら住宅ローン組むべきです。低利で借りれるお金は借りた方が得です。
1971年にお金のルールは変わったんです。
ルールを知らずにスポーツをやるのは大変愚かなことです。
試合する前に先ずルールを勉強すべきです。
資本主義のルールをロバート氏に教わった私は結論付けました、借金は経済的に得だと。
いつも楽しい記事ありがとうございます
今の自分には何の違和感なく読めてしまいます。でも10年前の自分ならサッパリという話なんだろうなぁ
なぜ私の親は貯金は美徳、借金は悪徳としか教えなかったのだろうか…
ネットを通じて、固定観念を叩き潰してくれる現代環境に感謝です。
こんばんは、いつもお世話になってます。
確かに何の金融知識もなしにこの私の文章を読んでも、「何言っているかさっぱりわからん」ってなる人も多いかもしれませんね。
何の違和感も感じないということは、多分お互い同じような書籍を読んできているのかもしれませんね。
『金持ち父さん貧乏父さん』初め、ロバート氏の書籍にはかなり勉強させて頂きましたし、感化されました。
私は田舎元々貧乏育ちだったこともあって、社会人になったばかりの頃は頭の中「カネカネカネ」でした、正直言って。
仕事を覚えるよりも先に給料が早く欲しい!と思っていました。
今でも毎月の給料、財布に入っているお金が大切であることには違いありませんが、お金に対する見方はロバート氏のおかげでだいぶ変わりました。
先人方が書籍で本音を語ってくれるおかげで、20年近くに上る学校教育・親教育で出来上がった固定観念が徐々に溶解していきました。
自分がその役割を担えるとは全く思っておりませんが、自分が今まで学んできたこと、そこから自分なりに考えていることを本音で発信し続けようと思います。
Hiroさん、こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。私の職場の複利厚生で、利用目的を問わず低利で貸付を受けられるのがあり、それを利用して、今成長中のソーシャルレンディングに投資したら、自分にとってもメリットがあるだけでなく、お金を必要としている人にもお金が回って社会的にもいいことなのでは、と考えて来ました。しかし、借金イコール悪、というのが頭の中にあって、躊躇して未だ実行したことがありませんでした。この記事でhiroさんの意見を見て、やはり、やってみようかと思っています。ところで、この記事に出てくるキヨサキ氏の著書名を教えていただけないでしょうか。これからも、会計の知識に裏打ちされた有益な記事を楽しみにしています。 うみより
うみさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
>私の職場の複利厚生で、利用目的を問わず低利で貸付を受けられるのがあり・・
えー、いいですね!
羨ましいです!
私の会社にも、私が知らないだけで、そういう貸付制度あるのかな~。
海外大学でMBA取るなら無利子で貸付っていう制度はあった気がするのですが。
利用目的を問わず低利で貸付ってすごくいい制度ですね。
お金っていうのは、社会のどこかで滞留したらダメなんだと思います。
お金は経済の血液という表現がありますが、まさにその通りだと思います。
金融とはお金の余剰主体からお金が不足している主体へ融通することが、その目的です。
お金を借りてそのお金を投資やビジネス、消費に使うのはお金を社会に循環させるという意味で、社会的に価値あることだと思います。
会社にそんな制度あったら絶対に利用したいですね。
借りたお金でそのまま米国株にレバレッジ投資したいです!
>この記事に出てくるキヨサキ氏の著書名を教えていただけないでしょうか。
そう、記事内で書籍も紹介しようと思ったのですが、明確に覚えていなくて紹介しませんでした。。
ロバート氏の書籍はたくさんあって一通りすべて読んだのですが、結構同じことを複数の書籍で言っているのですよね。(批判ではありません。)
曖昧な記憶で申し訳ないですが、以下の書籍が今回の記事と一番関連性があると思います。
・金持ち父さんのファイナンシャルIQ
・金持ち父さんのアンフェア・アドバンテージ
今回も興味深く読ませていただきました。
借金の良し悪しって、古代から賢者が議論を展開してきた問題なんですよね。
アリストテレスははっきり悪としています。
「手付かずの自然と向き合う農業だけが実業!それ以外は虚業だ!特に金融はダメだ!
子供が子供を産むなんてありえない!」というのが彼の意見です。
(古代ギリシャ語では「子供」と「利子」が同じ言葉なのです)
古代イスラエル王国の王ソロモンは聖書の箴言のなかで、
「債務者は債権者の奴隷になる」と言っています。
(私は大学在学中に聖書を最初から最後まで読みました)
実際、古代や中世の金貸しは、債務者に対してひどい仕打ちをしてきたのです。
「借金はしないに越したことはない!」という経験則は、
古代や中世までは100%正しかったのだと思います。
ですが近代からは違います。自分が事業主や経営者で、
ROIC(投下資本利益率)>WACCであるという見込みがあるなら、
hiroさんもおっしゃるとおり借金をしないほうが不合理なのです。
人類の長い歴史からすれば、
近代は「ビジネスの道具であると割りきった気持ちで、安心して借金ができる」時代ですが、
そういう時代はつい最近始まったばかりなのです。
古代や中世だと、借金する人はみんな高利貸しの横暴を怖がってきたわけですから。
今の時代に生まれたことを幸運に思い、
自分のビジネスのために有利だという確信があるなら、思い切って資金調達をしていきましょう。
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教、すべて利息は禁止してきた歴史はありますものね。
というか、イスラム教では今でも利息は禁止されています。少なくとも建前としては。
なのでイスラム金融なる言葉も生まれているくらいです。
タブー視されてきた金融の重要性に目を付けて、それをビジネスとして発展させてきたのがユダヤ人でした。
FRB元議長のバーナンキ氏も現議長のイエレン氏もユダヤ人です。
金融が虚業というイメージは今でも少し残っている気がします。
そんなこと言っている友人が数人いました。
私は金融が虚業なんて全く思わないですけどね。
>私は大学在学中に聖書を最初から最後まで読みました。
そうですか!
凄いですね、尊敬します。
私、正直に告白しますが、大学生の頃は哲学とか宗教学とかって勉強する価値のない学問だと思っていました。
ビジネスに直結する会計学やファイナンスの勉強の方が100倍有意義だと思っていました。
ホントに馬鹿でした。
会計財務を勉強することも大事ですが、哲学や宗教も大切な学問で学ぶ価値があると最近気づきました。。
哲学や宗教ってビジネスや日常生活に遠いように見えて、実は近いと思っています。
ただあまりに内容が抽象的過ぎるから、遠い様に感じてしまうだけで。
ある意味最も汎用性のある分野が哲学や宗教学だと思います。
という思いもあって、最近哲学の勉強を始めてみようかなって考えています。
新書ですが『哲学マップ』という本を最近買いました。
おっしゃる通り、昔は借金は身を滅ぼすだけでなるべく避けるべきものだったのでしょうね。
技術的にも未発展なので、借金して資本を多く集めてもそれで可能なビジネスも限られていたと推測します。
借金=悪というイメージは、そんな古代から続く人類のDNAに刻まれているのかもしれませんね。
現代はお金の価値が曖昧過ぎるし、基本的な方向性として価値は減価するという点が重要かなと思っています。
ファイナンス的には負債コストは株主資本コストよりも安いので、積極的に負債を活用すべきです。
金融リテラシーをしっかり身に付けて、きちんと勉強した上で機会あれば積極的に負債を活用していきたいです。
楽しいコメントでした!
色んな専門分野をお持ちの読者さんから、独特な視点からのコメント頂けて嬉しいです。
ありがとうございます。
まあ借金は重要ですよ。。。
借金の本質が何かが重要なんですよね。
ちなみに借金しなくなると日本のようなデフレの国が出来上がります。
銀行がリスクを取らないままでお金を溜め込んだ結果→日本人が貧乏になり→貧乏が習慣→
さらにお金を使わなくなる → この繰り返し
バカな銀行はろくに貸出もしなかったため、リストラ、合理化が今後多くなる。
また日本企業はリスクに消極的で官僚的ですからね。
(例えば、東電、東芝、オリンパス、クソ銀行その他多数)
こういった企業は本来市場から退出させられるべきなんでしょうけど
そう借金は重要ですよね。
ただ、その借金の本質に気が付いている人なんてほとんどいないのが現状です。
私もロバート・キヨサキ氏の書籍を読んでいなければ、気付かなかったかもしれません。
日本でインフレが進行しないのは、何が本質的な理由なのかわかりません。。
銀行の姿勢なのか、日銀の金融政策なのか。企業の行動なのか、個人の節約志向なのか。
銀行がリスクを取らないのは突き詰めれば、個人や企業がリスクを取らずに預金を溜め込んでいるということなのでしょうかね。
でも、銀行の過度に保守的な姿勢というのも問題ではありますよね。
とは言え、銀行も民間企業ですから彼らの経営意思決定は尊重する必要ありますし。
う~ん、難しいです。
ここ気になる点なんです。
ここって言うのは、日本でインフレが進行するのかこのままデフレ傾向のままなのかってことです。
私の根拠なき推論なんですが、日本で2%を超えるマイルドなインフレが継続するとは思えません。
やはり物価上昇率ほぼゼロの現状が長く続くのかな~って思います。
そういう考えもあって、私は長期円高ドル安論者です。今のところ。
興味深い話として、バブル崩壊後の日本のサラリーマンの平均年収推移と銀行の貸出金額推移を比較すると綺麗に右肩さがりに、平均年収と貸出金額が減っているので、びっくりしますよ。要はリスクを恐れて借金や投資をしなくなったのが不景気の始まりです。
一般的に政府が積極財政(国債発行)、増税の廃止、金融緩和、銀行の企業への貸出増加がない限り、物価の上昇(インフレ)は厳しいと思います。特に財務省、日経新聞(八百万の逆神)、左翼マスコミが財政危機を煽っていますし。実際ハイパーインフレとか財政破綻とかハイパーインフレが起きる前に主張している人が死んでいる可能性が高いですし。借金、金融緩和が悪だとか言う人いますが、根拠が明確じゃない人が多いと思いますので注意が必要に感じます。
日本は年々、平均年収下がっているし、社会保険は上がっていますよね。
ここ10年~15年で生活が豊かになったと感じている人は少ないと思います。
一方で、最近の若い世代は意外と幸福感が高いというデータもあるようです。
ネットリテラシーが高く、自分の身を縛る固定費などにお金を使わず結構自由に生活しているからだと思います。
自分の周りの後輩たちを見ていてそう感じます。
銀行の融資姿勢は問題視される時も度々ありますが、これも難しい問題ですよね。
銀行も民間企業である以上、株主の期待に応える必要があります。
確かに公的な意味合いが強いビジネスだとは思いますが、各銀行は営利を追求した結果の行動であれば仕方ないと言えなくもないです。
供給側、需要側、両方問題があると思うし、根本原因は複雑だと思います。
「もうこれ以上の生活の利便性は求めない」というのが日本国民の総意なら、それはそれでいいのかもしれません。
下り坂をゆっくり下るのも選択肢の一つかもしれません。
一方で、そういうデフレマインドを拭いきれない国民の需要を喚起できない供給側の問題もあると思います。
とまあ、こんな偉そうなこと言っておりますが、私だってそのダメな需要側・ダメな供給側の一端を担っているわけですからね。
外からの批判ならいくらでも言えます。
政府が・・、企業が・・と批判ばかりしていてもダメだなと最近よく思う次第です。
人生を楽しむためにしっかりお金を使って、お金を社会に還元する、滞留させない。
こういうことを実践していく方が、よほど実りあるかなと思います。
貯金ばかりするって社会的には悪でしかないと思いますから。
お金はよく血液に例えられますよね。
血栓は放っておくと危険です。
あとはいっちょ起業してみる!、、とか。
今はそんな勇気ありませんがね。。
財政破綻、インフレなどの問題は色々とありますよね。
結局のところ金本位制でなくなり中央銀行が資金量を操作できる点が、すべての問題の根源だと私は考えています。
(別に中央銀行が資金量を操作できるのが悪いとは思っていません。)
リーマンショックのように銀行がリスクを取り過ぎて、しかもそのリスクを切り刻むという不道徳なことをしているにもかかわらず、その経済的負担を後世の一般市民に押し付けることが可能です。自由にお金を刷れるとはそういうことです。確かに金融機能を麻痺させるよりマシだという判断はわかりますが、普通は納得できませんよね。銀行は公的資金で多額のボーナスまで社員に配ったのですから。
こういう制度的な問題を抱えながら、ひたすらベターを追求していくしかありません。
誰もが納得する正解はあり得ません。
世界には70億もの人がいるのですから。
色々とコメントありがとうございました!
ご興味の範囲が広いですね。
考えるきっかけになってありがたいです。