「金持ちがますます金持ちになる」を地で行く都心のタワマン

知人の医者同士のご夫婦が池袋の某タワマンに住んでいます。某って言っちゃいましたが、別に匿名だしマンション名を出しても問題ないか。

ブリリアタワー池袋というタワマンの高階層に住まわれています。世帯収入は3000万円を超える富裕層です。

ブリリアタワー池袋は東池袋駅直結で、かつ区役所と一体型というオリジナリティの高い物件です。2015年分譲の地上49階建て432戸のタワーマンション。

何度か周辺を歩いたことがありますが、非常に目立ちます。周囲には他にもタワーマンションがありますが、ブリリアタワー池袋が一番目立っていました。ランドマークとしての存在感があります。駅直結というのも価値が高いです。

中古も流通していますが、70㎡で1億5千万円前後とかそういうレベルなので私はお呼びではありません。下から見上げるのみです。

ブリリアタワー池袋の坪単価(売出価格)の事例を全国マンションデータベースで見てみます。

2015年:400~450万円
2016年:500~600万円
2017年:500~600万円
2018年:500~600万円
2019年:550万円前後
2020年:不明
2021年:600~650万円

(上記は売出価格なので実勢価格はもう少し割り引いてもよいかも)

たった5年でざっくり1.5倍も値上がりしています。高いですね。坪600とか普通のサラリーマンじゃ全く手が出ないです。特に一次取得ではまず無理。

分譲時の平均坪単価は350万円です。新築で買った人は70%近い含み益があるはずです。株だと6年で70%の利益くらい珍しくもないですが、マンションだとかなりインパクトあります。賃料はそこまで上がってないですから。あと、レバレッジ投資なのでグロス金額は数千万円に上りますね。

知人の医者カップルも新築購入なので、数千万円の含み益があることでしょう。

バリバリ働いて給与で3千万円以上毎年稼ぎ、保有マンションも数千万円値上がりする。金持ちがますます金持ちになるを地で行くような事例ではないでしょうか。正直羨ましいです!

社会のため、人のためにお金を使う人が金持ちになっていく

金持ちがますます金持ちになると聞くと、金持ちは裏でやましいことでもしているのかと庶民は疑ってしまうこともあります。陰謀論的な。

しかし、実態は正当な対価を払って良質な資産を手に入れているが故に時間の経過とともにより金持ちになっているだけです。何も悪いことはしてませんw。むしろ、金持ち(特に高額給与所得者)はたくさん税金を納めて世の中に貢献しているとさえ言えます。

ブリリアタワー池袋が値上がりを続けているのは、高いお金を払ってもそこに住みたいという社会のニーズがあるからです。そういう世間のニーズを満たせる物件を(無意識だとしても)選別してそれに資金を投じたから、含み益ないし売却益という富を得ることができたわけです。

マンション長者は世のため、人のためにお金を働かせていると言えます。人が欲しがる家、社会的ニーズが高い住宅にリスク資本を投じた結果のリターンです。決してあぶく銭ではありません。

安物買いの銭失いという言葉があります。

先日、スーパーで安物の鍋のスープを買ったところ、あまりに味が薄く「これは失敗だったね」と妻と二人で苦笑いでした。その反省を生かして、昨日はカルディと成城石井でちょっとお高めの鍋用スープを購入。あさって勤労感謝の日の夕食にしようと思います。

食料品での「安物買いの銭失い」くらい何てことはないです。所詮数百円の世界ですから。

でも、この失敗を数千万円もする住宅購入でやらかしちゃうと危険です。自分が住む家ですから、自分の満足度を追求することが重要ではあるのですが、「この家は社会的にニーズはあるのか?(売る時に適正価格で売れるのか?)」という観点も忘れない方がいいと思います。

まあ、家選びで何を重視するかは人それぞれですけどね。でも、人それぞれと言ってしまうとそこで議論が終わってしまいます。このブログでは私の意見を述べます。

自宅は生涯賃金のかなりの割合を占めるほど高額だからこそ、資産性という客観的な視点を重視した方がいいというのが私の考えです。特に私みたいな一次取得の場合、資産性はより重要だと思います。

あと、そもそも、居住満足度と資産性は相反するものではありません。市場からの評価が高いマンションは大抵立地がよく、設備仕様もハイスペックで自分が住む満足度も高い傾向にあります。

自分と家族が幸せに暮らしつつも、将来いつか引き継ぐ次の購入者、その次の購入者も幸せに暮らせる家を買う。それは社会の利益のためにお金を投じることに他なりません。

そういう社会利益を意識したお金の使い方をすれば、お金持ちになるスピードは加速していくのかなと思います。