すみません、タイトル盛りました。9割は言い過ぎでした。
が、マンションの資産価値に与える見た目の影響って思ったより大きいんですよ。
マンションの資産性の勉強をすると、まず立地が重要ということを知ります。それはまあ想定通り。よく言われることだし、自分が賃貸アパートを探す時もまず駅近かどうかなどの立地面を気にしてましたから。
だいたいマンションの資産価値の7~8割は立地で決まると言われます。
じゃあ残りの2~3割は何なのか?
規模、売主のブランド力、設備仕様、眺望、採光色んな要素があるわけですが、意外に重要なのが全体の見た目です。部屋の中というよりは、建物全体の壮大さというか豪華さです。
エントランスに着いたとき「わー、綺麗!」と奥さんが声を出してしまうような。遠目で見たときに「おー、存在感あるなあ」と旦那さんが声を出してしまうような。そういうところです。
長いこと安いワンルームで一人暮らしをしてきた私にはこの感性がなかったです。住めればそれでOKという感じだったので。エントランスの豪華さなんて求める以前というか。オートロックがなくても気にならなかったくらいだし。
でも、このマンション全体の見た目、デザインって資産価値にとってすっごく重要なんですよ。本に書いてあったからというよりは、自分の実体験としてそれを感じました。
というのも、妻はかなりフィーリングというかファーストインプレッションで物件の良し悪しを判断するからです。
2ヶ月ほど前、山手線の某駅から徒歩3分という素晴らしい立地の中古マンションの内覧に二人(あと仲介業者さん)で行きました。2003年築だったかな。戸数は200ほどあり規模もそれなり。価格は約6500万円で間取りは2LDK。
個人的には立地完璧でここで決めてもいいと思っていましたが、妻が首を縦にふらないんですね。もうエントランスに着いた時点のテンションで感じていました。なんか表情が暗いというか。
部屋に入り清掃が今一つの浴槽を見てもうアウト。いや、リフォームしたり改めてクリーニング入れたりすれば部屋は綺麗になるよと言っても聞く耳もたず。
確かにエントランスはちょっと古めかしい感じがしましたが、管理はしっかり行き届いているように思いました。そこそこ築年数が経っているから部屋が多少汚いのは仕方ないと割り切れます。
築20年弱とは言え、立派な分譲マンションで設備仕様は今の賃貸より良いです。立地もいいし、いくらか指値を入れて申込みしてもいいと私は言いましたが、妻の決裁が降りませんでした。
なんか全体的に見た目が好みじゃないと言うんです。テンション上がらないと。ここに毎日帰ってきたいと思わないと。
うーん、、見た目か~って悩みました。あーでも、本に書いてあった通りだ、見た目やデザインってマンションの資産価値にこんなに影響あるんだなあと身をもって体感できました。
特にファミリー向けの物件は見た目が資産性に与える影響が大きいと思います。というのも、ファミリー世帯だと意思決定権は女性である奥さん側にあることが多いと思われるからです。奥さんが代表取締役CEOを務める家庭が多いのではないでしょうか。
女性だから見た目を気にするというのはちょっと偏見かもしれませんが、やっぱ男より気にする人が多い気がしますね。うちの奥さんのように。
女性が家の見た目を気にするのは、恐らく友人や家族を招待して恥ずかしくない家がいい(あるいは、自慢できる家がいい)という意識が潜在的にあるからではないかと推測します。周りからの評価というか評判を気にする人多いじゃないですか。少なくとも男よりはその傾向が強いと思います。平たく言うとマウント取りたいってことです。
中古マンションでも奥さんが気乗りしてくれたのは、だいたい見た目が綺麗なマンションです。部屋も綺麗だとさらに得点アップ。駅近かどうか、近くにスーパーがあるかの前に、まず見た目の厳しいチェックが入ります。そのハードルを越えられなかったら、他の要素がどれだけ優秀でもアウトなんですよ。
別にこれが世間のマンション探しの一般論だとは思いませんが、うちはこんな感じでした。見た目って思いのほか重要なんです。
私はどちらかというとデザイン性よりも機能性を重視するタイプなので、見た目だけで候補から外すというのは理解できませんでした。
が、私の価値基準が異端なだけで、見た目やデザインにこだわる方がむしろ世間的には普通なのでしょう。でなければ、アップルやスタバがあんなに儲かるわけないはずだし。
マンションは大規模物件の方が資産価値が高いと言われますが、これは規模そのものが重要というよりは、大規模だとマンション全体を豪華にできるからだと思います。でっかいタワマンのエントランスとか外から見ても凄いですよね。