※2021年12月期決算データ反映、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はテスラ(TSLA)をご紹介します。

基本情報

会社名テスラ
ティッカーTSLA
創業2003年
上場2010年
決算12月
本社所在地カリフォルニア州
従業員数99,290
セクター一般消費財
S&P格付BB
監査法人PwC
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

2020年12月よりS&P500種採用

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

無配。自社株買い実績もなし。

連続増配年数

無配

過去10年の配当成長

無配

過去の株主リターン(年率、配当込み)

上場以来(2011~2020):+61.8%

バリュエーション指標(2022/2/16時点)

予想PER:88.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:無配 最新情報はこちら

コメント

テスラはイーロン・マスク氏が2003年に設立した、シリコンバレーを拠点とする電気自動車(EV)メーカーです。ガソリン車は1台も販売しておらず、自動車販売はEVのみ。

現在販売している車種は4つ。2012年発売の5ドアセダンのモデルS、SUVタイプのモデルX、2016年発売のセダンタイプのモデル3、モデル3をプラットフォームとしたSUVのモデルY。

カリフォルニア州、ネバダ州、ニューヨーク、上海に工場を持っています。ドイツのベルリン近郊、テキサス州オースティンにも工場を建設予定。

テスラにとって米国のほか中国も重要市場です。上海に工場を建設して現地生産を行っています。中国政府は国策としてEVを普及させようとしています。ガソリン車では日米欧との競争に勝てる見込みがなく、また自国の環境問題に対処したいという思惑があります。

未来の自動車市場、いやエネルギー市場を席巻するとマーケットに期待されているテスラ。時価総額は一時1兆ドルを超え、他の自動車メーカーすべてを足しても追い越せないほどです。

財務データを見てみましょう。

FY21の売上高は538億ドルで前年比+71%。納車台数は約93.6万台、生産台数は93.0万台でした。当初目標としては100万台には届かなかったものの市場の期待を上回る結果でした。

FY21の純利益は55.2億ドル、営業利益は64.7億ドル。2年連続の通期黒字を達成。営業CFは4期連続でプラス。

FY20に総資産が前年末比で1.5倍ほど増えています。これは増資によって資本調達したためです。株高を利用した賢明な資本政策で希薄化がどうこうと懸念するステージではありません。

無配で自社株買いもありません。