※2020年12月期決算データ反映、コメント刷新
S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。
データソースはMorningstarです。
今回はテスラ(TSLA)をご紹介します。
基本情報
会社名 | テスラ |
ティッカー | TSLA |
創業 | 2003年 |
上場 | 2010年 |
決算 | 12月 |
本社所在地 | カリフォルニア州 |
従業員数 | 70,757 |
セクター | 一般消費財 |
S&P格付 | |
監査法人 | PwC |
ダウ30 | × |
S&P100 | 〇 |
S&P500 | 〇 |
ナスダック100 | 〇 |
ラッセル1000 | 〇 |
2020年12月よりS&P500種採用
地域別情報
地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報
セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

業績


キャッシュフロー

バランスシート
資産

負債純資産

株主還元
無配。自社株買い実績もなし。
連続増配年数
無配
過去10年の配当成長
無配
過去の株主リターン(年率、配当込み)
上場以来(2011~2020):+63.0%
バリュエーション指標(2021/2/14時点)
予想PER:150.9倍 最新情報はこちら
配当利回り:無配 最新情報はこちら
コメント
テスラはイーロン・マスク氏が2003年に設立した、シリコンバレーを拠点とする電気自動車(EV)メーカーです。ガソリン車は1台も販売しておらず、自動車販売はEVのみ。
現在販売している車種は主に3つあります。2012年発売の5ドアセダンのモデルS、SUVタイプのモデルX、2016年発売のセダンタイプのモデル3です。
カリフォルニア州、ネバダ州、ニューヨーク、そして上海に工場を持っています。現在ドイツのベルリン近郊にも新工場を建設する計画が進んでいます。
売上高の半分弱は北米ですが、中国も重要な市場の一つです。上海に工場を建設して現地生産を行っています。中国政府は国策としてEVを普及させようとしています。ガソリン車では日米欧との競争に勝てる見込みがなく、また自国の環境問題に対処したいという思惑もあるようです。
未来の自動車市場、いやエネルギー市場を席巻するとマーケットに期待されているテスラ。時価総額は7千億ドル超に到達。自動車業界でトップなのは言うに及ばず、GAFAに肩を並べるまでになりました。

財務データを見てみましょう。
FY20の売上高は315億ドルで前年比+28%。納車台数は約50万台。2021年には最高で100万台の納車を目指すとイーロン・マスク氏は言っています。
FY20の純利益は6.9億ドル、営業利益は20億ドル。他社への温暖化ガス排出クレジット販売利益16億ドルがあるとはいえ、初の通期黒字決算となりました。
営業CFは3期連続でプラス。
FY20に総資産が前年末比で1.5倍ほど増えています。これは増資によって資本調達したためです。株高を利用した賢明な資本政策。希薄化がどうこうと懸念するステージではありませんね。
無配。自社株買いもありません。
コモディティ企業のように思えます。
そうですね。
ただ思ったよりグロスマージンは高いと感じました。