今日(2018/2/26)の日経新聞の一面見ました!?
個人的にめっちゃ興味深いです、これ。
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企業の研究開発投資がきちんと回収できているか検証した記事です。
これはすっごく興味深い。いやね研究開発費用ってそれがリターンを生んでいるか非常に分かりづらいんです。なぜかと言うとそれは会計処理の問題が大きくって、研究開発費用って売上原価にならずに販管費として期間費用処理されるんです。投資(費用)と収益の計上期間に大きなずれがあるから、なかなか投資成果を検証しづらい。
ちなみに、日経は直近5年間の営業利益の合計額を6~10期前の研究開発投資の合計で割って「研究開発投資効率」として集計しています。つまり研究開発費を払ってから概ね5年後にその成果が売上高として計上されるだろうという仮定で算出しています。これが合理的か否かは分かりませんが、なんらか仮定を置かないと算出できないわけですし、個人的にはかなり実態に合った有益な統計だと思います。
製薬会社のグロスマージン(粗利率)ってめっちゃ高いわけです。でも研究開発費が売上原価を構成しないからグロスマージンが高いのは当然です。
なんで研究開発費が売上原価にならないかと言えば・・・あ、アカン長文になりそうなので一旦ここで止めときます。
最後に、グローバルで見た「研究開発投資効率」トップ企業は以下の通り。
(日経新聞より抜粋)
さすがアップル。ただアップルは研究開発費比率がもともと小さいですね。R&Dというよりマーケティング特化会社というイメージです。
業種が違うので単純比較はできませんが、上記企業は研究開発投資の成果がしっかり出ている企業です。
ギリアド・サイエンシズはバイオ医薬品メーカーですが、14倍は凄いと思います。