最近10年ぶりにテレビを買いました。前回に引き続き今回も東芝のレグザです。
43型で11万円ほどと安価なものですが、それでもきっちりネット機能があって10年前と比べると格段にコスパがよくなってますね。YouTube、ネットフリックス、ディズニー+、TVerなど主要なコンテンツは網羅しています。
ネットテレビ購入をきっかけに奥さんがTVerでのドラマ鑑賞にはまっているようです。『クロサギ』という詐欺をやっつけるドラマと、いま映画公開中の『七人の秘書』、あといくつかの医療系のドラマが特にお気に入りみたいです。
面白いから一緒に観て!って言われて、『クロサギ』と『七人の秘書』だけ少し見ました。前者は次も見てみようかなと思えましたが、後者は私には微妙でした。なんかストーリーが浅く感じて。
という私のドラマの感想はどうでもいいんですが、両ドラマとも根底にある価値観が似てるなあと感じました。
それは、儲けている大企業には悪い奴がいる、けしからん、という価値観です。
『クロサギ』は腐った大企業をぶっ潰すことを人生の目的にしている登場人物がいるし、『七人の秘書』の1話では大銀行の頭取候補がかつて不正融資を実行した悪い奴として描かれています。
こういうストーリーって世間受けがいいんだろうなあと想像します。視聴者をスカっとさせるから(私はスカッとなりませんが)。『半沢直樹』も似たところありますよね。
もちろんフィクションなので深いこと考えずに楽しめばいいんですが、こういう架空の陰謀論を作って、それをやっつける系が流行り過ぎるのはどうなんだろうと感じることもあります。
儲かってる大企業は社会に役立つことをたくさんしてるから儲かっているわけです。仕事はきれいごとだけで済まない時もあるとは言え、顧客が継続的にお金を払ってくれるだけの価値を提供しているから利益を上げて存続しています。
その現実を無視して、儲けている大企業=悪、みたいな価値観に染まるのは危険です。私たちはこんなこと注意しなくても大丈夫ですが、社会経験のない10代20代の人たちはああいうドラマを見てどう思うんだろうってたまに考えちゃいます。
働けども給料が上がらず生活が豊かにならないと、大企業の上層部で高給を得ている人を悪者に見立てて腹いせしたくなる気持ちも、まあわからなくはないです。
ただそれはあくまでコンテンツと割り切らないと。でないと、いつまでも「こちら側」にはこれません。
「こちら側」というのは大企業の役員、、ではなく資本家です。この資本主義社会に黒幕がいるとしたらそれはあなたです。このブログを見ているあなたは株式投資家でしょうから。
資源高で爆益を上げている商社株、エネルギー株で儲かっている人もいるでしょうか。私もエクソン株でちょぴっと儲かってます。リスクをとった結果なんで楽しみましょう。すぐにまた暴落するかもしれないわけだし笑。
クリエーターが創り出すフィクションはそれはそれで楽しんで、楽しみ終わったら現実に戻らないといけません。ネットで色んな情報が出回る現代では客観視力が特に大切です。
社会を客観視するとは、端的に言えばお金の流れを理解することではないかと私は思います。
子供の頃はなんで無料で楽しいアニメをテレビで見れるのか疑問にも思いません。「ご覧のスポンサーの提供でお送りします。」という言葉の意味すら考えません。完全に親の庇護にある時はそんなもんです。
そこそこ成長すると、テレビの裏側には広告主がいて、広告主からテレビ局側にお金が流れているから、私たちは「ただ」でテレビを見れているんだとわかってきます。
人間の血液のように、この社会をグルグルと循環しているお金は最終的にどこに辿り着いているのか。企業が儲けたお金は最終的に誰の手に渡っているのか。社長がぜんぶ持っていくのか?
といったことを考え始めると、社長のもっと上に株主ってのがいると知ります。上と言っていいかわかりませんが。別に上下関係でもないですが。
となると、次は「株主って誰なんだ?」という当然の疑問が浮かびます。
そんなこんなで、色々調べていくと、なんと普通の庶民でも金さえあれば株主になれることがわかります。ネット証券で低コストで株を買うことができると気付くのにそれほど時間はかからないでしょう。
現実を客観視する(経済のお金を流れを見る)ことで、じゃぶじゃぶお金が流れている場所に自分が行くにはどうすればいいだろう、という発想になれます。
株式投資に限らず、どんな領域でもこういう視点は大切だと思います。莫大なお金が流れる先には妬み嫉みの感情も渦巻いているため、「すっぱい葡萄」の物語もたくさん作られます。
タワマンは風で揺れるだの、居住階によるカーストがあるだの、エレベーターが遅いだの、色々と言われますが、基本的には「すっぱい葡萄」物語だと思っています。実際は知らんけども。
そんな噓か本当かわからない個人の感想よりも、この10年で平均以上に値上りしているのは主にタワマンという客観的事実を私は重視します。好き嫌いはさておき、自宅で資産形成したいならタワマンという選択肢を外すのはもったいないです。
今お金がドバドバーっと流れている場所はどこなのか?
お金の先に人の本音があります。現実があります。その場所には今の自分ではたどり着けない、そこにいる人が羨ましい、たとえそう思うことがあったとしても、目をそらさないことが大切だと思っています。
ドラマの感想、全く同感です。『7人の秘書』は映画館の予告編で見て、最初は見たい!と思いましたが結末らしき粗筋が分かって止めとく、と。お決まりの悪役、昔と変わらずで。
今年、個人的に見て面白かった映画は、GUCCI一族の争いの実話です。殺人事件ですよ❢ご存知ですか?1980年代後半の事件。タイトルを忘れてしまったのですが(!)『GUCCI家の〜』みたいな。。。
主演がレディ・ガガでした。GUCCI家の御曹司と結婚してその御曹司を。。。
そんな事件がありつつも今も健在なGUCCIブランド。買収されるシーンも確か有り、経営の映画でもありました。素人にも少しはわかるw。
映画ご紹介ありがとうございます!
ググってみますね。