私は管理職ではありませんが、仕事では実務より管理をすることが増えてきました。自分で仕訳を打つのではなく、後輩(部下とは言えないかな)の伝票をチェックして印鑑を押す。自分で決算資料を作成するのではなく、後輩が作った資料を使って財務分析する。
そういう立場になったここ1,2年で気付いたことがあります。それは、情報共有ってすごく大切だということです。積極的にたくさん情報共有することで、チームの仕事のパフォーマンスが格段に上がる。そう感じています。
なぜ、パフォーマンスが上がるのか?
情報共有することでみなが当事者意識を持ってくれるからです。
情報共有の方法には色々あります。
・メールのCCに入れる
・関連メールを転送する
・メールで説明する
・打ち合わせの場を設けて、口頭で説明する
など。
メールのCCはあまり効果がない。そもそも忙しい時はCCのメールなんて読み流すことも多いです。一番良いのは、チームメンバー全員を集めてきちんと口頭で説明すること。パワポ資料を作成するまではしないけど、ホワイトボードに書いたりしてなるべく丁寧に伝える。
たった30分でも5人集めれば150分相当の時間。情報共有のためだけにそれだけの時間を捻出する価値があるのか、昔は疑問に思うこともありました。でも、今は情報共有の時間は無理してでも取る価値があると確信しています。
業務上必須な情報共有は当然しますよ。それは昔からしてます。決算のスケジュールとか、資料の提出期日とか。そういうのは、当然みなに連絡します。そうではなく、業務に直接関係ない情報でもきちんと共有することが大切だと気付きました。
たとえば、M&A。どこの会社を何のためにいくらで買収したのか。その買収の結果、どういう会計仕訳が起きるのか。買収対価の内、いくらが無形資産に配分され、のれんはいくらになるのか。無形資産の償却年数はどうするか。条件付き対価の処理はどうするのか。投資銀行へのコンサルフィーを調整後EPSに含めるのか否か。などなど。
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こういうのは後輩に投げません。
私が考え、実際に経理処理もします。
M&Aの取引はチームメンバーに共有する必要はないです。私がすべて把握して、課長や部長に報告すればいいだけ。
でも、それは良くないことでした。M&A取引のようなチームメンバーの業務に直接関係ない内容でも、丁寧に説明して情報共有した方が良いです。何が良いって、みんなのモチベーションが上がります。
若い人たちにM&Aの会計処理を完全に理解してもらうのは難しいにしても、こっちが真剣に話せば興味は持ってくれます。「なんでM&Aで無形資産が発生するんだろうか?」、「PPAって何?」、「調整後EPSって何?」と疑問に思ってもらえる。
モチベーションを上げるには正当に人事評価することが大事ですよね。きちんとボーナスの評価をしてあげることは大事。でも、それだけじゃない。というか、僕は人事評価できる立場ではない。
人事評価と同じくらい大事だと思うのが情報共有です。情報共有することで、当事者意識が芽生えます。「自分もこのM&Aの処理を理解しなくちゃいけないんだ。それを求められてるんだ。」と思ってもらえる。
経理という地味な仕事を楽しんでもらうのは正直難しいなと思います。特に、新卒で経理志望ではないのに、人事の配属で(いやいや)経理に来た若い人をモチベートするのは簡単じゃない。若い内は給料に差も付かないし、金銭で動機付けはできません(繰り返しですが、私に人事査定権はない)。色々悩んだ末、行き着いた一つの答えが、何でも情報共有しまくるってことです。
情報共有は仕事を効率的に進めるためにやるんじゃない。情報共有はチームメンバーの(特に若手の)モチベーションを高めるためにやるものなんだ。と、最近気が付きました。
通りすがりの者ですが, 共感できる点が多かったのでコメントさせて頂きます。私が若い時の上司が仕事を振る時だけにしか情報を流してこない&会話しない方でした。
こういう扱いをされると若手としては「仕事を処理する機械としか見られていない」と思いますね。もちろんモチベーションは下がります。上司のために仕事を頑張ろうという気持ちも湧きません。
そして今の上司は些細な情報でも共有してくれる方です。一見どうでも良い雑談の中にも気付かされる事は沢山あります。雑談を通して上司の価値観や考え方も察する事ができます。人として扱われいる感じがして、この上司のためなら仕事を頑張ろうという気にもなれます。
上司によって仕事のやる気が変わる私も社会人として良くは無いと感じていますが…
>上司によって仕事のやる気が変わる
これは当然だと思います!
私もそうです。人間関係は仕事のモチベーションに大きく影響しています。
ロボットではない感情ある人間ですから、いたって普通のことだと思います。
「この上司の為なら一生懸命頑張ろう」と思える人もいれば、そう思えない人もいます。
がんばって育てたいという思う後輩もいれば、そう思えない後輩もいます。
雑談も大事だと思っています。
経理はPCに向かって淡々と仕事をすることが多いので、結構雑談するようにしています。
意識的に雑談しているというよりは、そうでもしないと自分も集中力が続かないです。
こんばんは
以前「今のウサギ小屋はそろそろ卒業したい。やっぱり家は広い方がいいな。」の記事にもコメントさせていただだいた者です。
Hiroさんの記事は欠かさず読んでいますが、4月から社会人になる身としては特にこういった仕事関連の記事や独り暮らしの記事に刺激を受けます。
自分も大学・大学院生活で、ただ先輩の支持通り動かされているときは作業の全体像を把握できずに毎日つらかった記憶があります。ただ一人だけ全体像をしっかり説明してくれた先輩がいて、その先輩との作業はやはり楽しかったですね。自分が後輩に指導する身になってからは不器用なりに後輩にも主体的に仕事ができるように意識して指導するようにしました。
何のめぐりあわせか、4月からは丁寧に指導してくれた先輩と同じ会社で働く予定です。たまたま希望する会社が同じだったのは本当に運がよかったなと思います。
社会人になったらまずは指導される側になるので、「こいつにはしっかり指導してやるか」と思われるような部下としての振る舞いを意識しながら働いていくのが重要かもしれませんね。
ちなみに以前の「今のウサギ小屋はそろそろ卒業したい。やっぱり家は広い方がいいな。」の僕のコメントへの返信ありがとうございました。
勤務地は九州の予定ですが籍は東京本社なので、給料は東京勤務の人と同じ水準です。東京での生活も一つの選択肢だったのですが、地元が好きで九州勤務にに希望を出しました。今となっては東京での生活も視野を広げるいい機会だったのかと、少し後悔してますが…
新入社員研修は東京であるのでその時に東京の生活を味わうしかないですね(笑
結局家探しは4万円の綺麗なアパートにしちゃいました。綺麗な物件でも家賃が安いのは地方の数少ない良いところだなあと感じました。
こんにちは。お久しぶりです。
お、家は結局高い方にされたのですね。
それでも4万円はこちらからするとめちゃくちゃ安いです。
4万円で綺麗な家に住めて羨ましいです。
私も引っ越しを検討中なのですが、かなり迷っています。
給料が東京水準で勤務地は地方(東京以外)ってお得ですね。
うちの会社も東京以外の勤務はありますが、その場合住宅手当が少し減額されます。
会社での人間関係うまく行くといいですね!
若い内のわからないことは何でも聞ける立場なので、遠慮なく質問しまくった方がいいと思います。
頼りにされて嫌な気分になる人はいないので、「先輩の時間とって申し訳ないかな」と思わずに積極的に聞いた方がいいかなと。個人的な経験から。
頑張っている後輩には多く時間取ってでも教えたいと思うもんですし。
あと、若い内はたくさん奢ってもらっていいと思います(笑)。
では、来月から頑張ってください~。