この10年で株式市場は支配したのはハイテク株です。ニューヨーク市場の時価総額トップはハイテク企業ばかりです。GAFA、GAFAMという単語はもう世間一般でも通用しますね(多分)。

この10年の投資パフォーマンスが高い銘柄はやはりテクノロジー系が多いです。たとえばテスラ(TSLA)、エヌヴィディア(NVDA)、ASML、ブロードコム(AVGO)、アマゾン(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、マスターカード(MA)、アドビ(ADBE)、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)など。

では、テクノロジーセクターに属してない企業でリターンが高かった銘柄にはどんなものがあるのでしょうか?

ちょっとソートしてみました。時価総額$100B(約10兆円)以上限定。

この記事を書いている2021年5月22日起算の過去10年リターン(配当込み)が高い銘柄です。カッコ内が年率リターン。

ホームデポ(27.6%)
ユナイテッドヘルス(25.5%)
ロウズ(25.1%)
サーモフィッシャーサイエンティフィック(22.2%)
スターバックス(21.7%)
ナイキ(21.6%)
イーライリリー(21.4%)
ネクステラエナジー(21.3%)
ロッキード・マーチン(20.9%)
ダナハー(20.4%)
ターゲット(19.6%)
アクセンチュア(19.6%)
コストコホールセール(19.6%)
アボット・ラボラトリーズ(18.6%)
ユニオンパシフィック(18.3%)
ディア(18.1%)
コムキャスト(18.1%)
アムジェン(17.9%)

(Source: macrotrends

小売り株の健闘が目立ちますね。ホームデポ、ロウズ、ターゲット、コストコ。

私は最近、米国民が住宅に投資しているデータを見ている中で、ホームセンター銘柄に目を付けています。先日もロウズに投資しました。ただ、過去の投資リターンが良いから買っている面もあります。両社とも自社株買いに積極的で株主に報いてくれます。

サーモフィッシャーサイエンティフィックは最近注目しています。ヘルスケアセクターで個人的な推しは医療機器メーカーで、特にアボット・ラボラトリーズとサーモフィッシャーのPLが優秀と感じています。

製薬株の中ではイーライリリーが好位置につけています。そう言えば、少し前にバロンズがもっとも成長期待が持てる製薬会社はイーライリリーと言っていたなあ。

過去10年の成績が優秀だからって今後10年もそうだとは限りません。むしろ、平均への回帰という言葉を信じるなら、市場をアンダーパフォームするかもしれません。

が、これは持論ですが、これらの銘柄は今後も高リターンを期待できるのはと思っています。というのも、最近よく話題に上がるバリュー株の復活は実現しないと思うからです。その栄華は一瞬で終わり、またグロース株が強い時代が戻ると予想します。

インフレ率の上昇は一時的。長期金利はそんなに上がらない。アンチ・サマーズ派です。

とは言え、テクノロジーセクターはみんなが注目しており投資資金の流入も多い。つまり、勝ち組負け組の入れ替わりが起こりやすいと思います。ま、アマゾンが次の10年で衰退することはまずあり得ないだろうけどね。テスラはわかんないなあ。

そこで、上で紹介したような、非テクノロジーセクターの優秀グロース株に注目するのが一案なのではと思っています。