配当利回りが高過ぎる銘柄はリスクが高い
保有してい唯一の銀行株ウェルズファーゴ(WFC)が80%の減配を発表しました。JPモルガン、シティ、バンカメなど競合が良い決算を出す中、WFCは一人負け。
私はS&P500平均よりは高い配当利回りを持つ銘柄にしか投資しませんが、株価が上がって利回りが下がるのは良しとします。個別株として最大保有銘柄のアップル(AAPL)の利回りは0.8%ですが、投資した2018年末当時は2%ほどありました。
例外はマイクロソフトだけ。数カ月前に投資しましたが、当時の利回りは確か1.5%ほど。今はアップルと同じく1%を割っていますね。MSFTは将来の成長余地があまりに大きいと感じます。未来の増配に期待して例外扱い。
減配で利回りがボーダーライン(S&P500平均)を下回るのは嫌だなあと思います。減配後のWFCの利回りは1.6%です。バロンズによれば減配後の数年は良い投資リターンを残す傾向にあるらしいです。CEOも実績ある優秀なシャーフ氏に変わってWFCは今後伸びそうな気もします。
が、今のところWFCはベンチに下げる判断に傾きつつあります。どの選手と交代させるべきだろうか。
先ず反省点としては、よく言われることですが、いくら配当が欲しくてもあまりに高利回りな銘柄を避けるべきということです。減配前のWFCの利回りは7%台でした。マーケットはすでに減配はある程度は織り込んでいたとも言えます(今だから言えるだけだけど)。
高配当が欲しいとは言え、利回りが高過ぎる銘柄は避けた方がいいです。私の保有銘柄ではフィリップモリス(PM)、アルトリアグループ(MO)、エクソンモービル(XOM)の利回りが6%~7%台で非常に高いです。MOとXOMにいたっては減配前のWFCより高いです。
ただ、これらの銘柄は投資時点ではもっと低利回りでした。株価が下がり続けるから、勝手に利回りが上がっていったんです! 何の自慢にもなりませんが、言いたいのは、それほど高利回りに釣られて買ったわけではないということです。
今でも覚えてますけど、XOMなんて投資時点の利回りは3.5%でしたから。それでも高配当でいいなーと思って買いました。今では利回り7.7%。すごい「配当成長」ですね。
配当利回り2.5%~4.5%の範囲内でサーチ
というわけで、WFCの交代候補を見つけるにあたって、まずは配当利回りでスクリーニングします。利回りが2.5%~4.5%の範囲でサーチ。Dividend.comのScreener機能を使いました。
企業規模を”Large”でソートし7月18日現在の利回りが2.5%~4.5%の銘柄の中で、個人的に優良企業だと思う銘柄をピック。主観的ですが、自分が知っている銘柄じゃないと食指が伸びないので。このブログの米国株銘柄分析で取り上げている企業がメインですね。
以下、サーチ結果。
ティッカー | 会社名 | 利回り |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 4.5% |
USB | USバンコープ | 4.5% |
PFE | ファイザー | 4.3% |
AVGO | ブロードコム | 4.2% |
MMM | スリーエム | 3.7% |
JPM | JPモルガンチェース | 3.6% |
KO | コカ・コーラ | 3.6% |
NVS | ノバルティス | 3.5% |
K | ケロッグ | 3.3% |
SJM | JMスマッカー | 3.3% |
UL | ユニリーバ | 3.3% |
CSCO | シスコシステムズ | 3.2% |
CVS | CVSヘルス | 3.1% |
VFC | VFコーポレーション | 3.1% |
PEP | ペプシコ | 3.1% |
MRK | メルク | 3.1% |
BMY | ブリストルマイヤーズスクイブ | 3.0% |
GIS | ゼネラルミルズ | 3.0% |
BAC | バンクオブアメリカ | 3.0% |
KMB | キンバリークラーク | 3.0% |
CAT | キャタピラー | 3.0% |
CPB | キャンベルスープ | 2.8% |
JNJ | ジョンソンエンドジョンソン | 2.7% |
LMT | ロッキードマーチン | 2.6% |
MCD | マクドナルド | 2.6% |
BLK | ブラックロック | 2.6% |
PG | プロクター&ギャンブル | 2.5% |
この中から選ぼうかなと。すでに保有している銘柄も含まれるので(VZ、KO、CSCO、PEP、JNJ、MCD、BLK)、当然それらは除外。
銀行株と入れ替えるわけだから同じ銀行株のUSBやJPM、BACは避けるべきか。
メルク(MRK)、ブリストルマイヤーズスクイブ(BMY)とかいいかなあ。両者とも割高感はないです。ただこれ以上ヘルスケアセクター増やすのはどうかなという思いがあります。まあ、あと一つくらい増やすのは別に構わないかな。ヘルスケアは期待が持てるセクターですし。
表内の利回り最下位にいるプロクター&ギャンブルも好み。ただ今はちょっと割高に見えます。日用品メーカーはコロナ禍でディフェンシブ力を発揮しました。
インカムを得つつも、高いトータルリターンが狙えて、減配は起きない。そんな銘柄を探したい。過去の財務データや株主リターンなどを調べてます。もうちょっとリサーチが必要やな。
最近、決算が忙し過ぎて、休日しか投資のこと考える余裕がないです。なんか今までになく忙しい決算。多分リモートワークのせい。コミュニケーションしづらい。と文句を言ってもしゃーないね。アフターコロナの世界に適応しないとなあ。
え?なんでVYM買わないの?とおもっちゃいました
サーチ結果の銘柄ほとんど入ってると思いますがw
VYMは自分の主力銘柄で1500万円ほど持ってます
以前はSPYD,HDV,VYM,VIGと同額程度持ってましたが
VYMに集約しました
あくまで個別株で絞ってるので。
ただVYMはいいですよねー。
HDVをVYMに入れ替えた方がいいかなと思う時はあります。
恐らく却下されると思いますが、ロイヤリティファーマ rprx など如何でしょうか?
https://investorplace.com/2020/07/rprx-stock-low-dividend-yield-until-lockup-ends/
配当について最も考えなかった人が、結果的に最も高い配当利回りを得ている場合が多い Philip Fisher
こんど原文を探しておきます。
rprx初めて聞きました。調べてみます。
ご紹介ありがとうございます。
その言葉、私もブログで過去引用した記憶があります。
どの記事か忘れちゃいましたが。
パンローリングのどれかの本に書いてありました。