減配したウェルズファーゴ(WFC)の銘柄入替を検討しています。先ずは配当利回り2.5%~4.5%の範囲にある大型クオリティ株でスクリーニングしました。
さらにそこから既に保有している銘柄と銀行株を除外したものがこちら。
ティッカー | 会社名 | 利回り |
PFE | ファイザー | 4.3% |
AVGO | ブロードコム | 4.2% |
MMM | スリーエム | 3.7% |
NVS | ノバルティス | 3.5% |
K | ケロッグ | 3.3% |
SJM | JMスマッカー | 3.3% |
UL | ユニリーバ | 3.3% |
MRK | メルク | 3.1% |
CVS | CVSヘルス | 3.1% |
VFC | VFコーポレーション | 3.1% |
GIS | ゼネラルミルズ | 3.0% |
BMY | ブリストルマイヤーズスクイブ | 3.0% |
KMB | キンバリークラーク | 3.0% |
CAT | キャタピラー | 3.0% |
CPB | キャンベルスープ | 2.8% |
LMT | ロッキードマーチン | 2.6% |
PG | プロクター&ギャンブル | 2.5% |
マーケットを牽引するハイテク企業は一つもありません。一定の利回りが欲しいとなるとどうしてもそうなりますね。GAFAMは全く引っかかってきません。
ハイテクグロース株は今のところ、アップルとマイクロソフトに投資しているので、最低限はカバーできてます。欲を言えばビザ(V)、マスターカード(MA)のどちらかが欲しいです。が、そうするとさらにポートフォリオ全体の配当利回りが下がります。
とりあえず、今回のWFCの入れ替えは(そこそこ)高配当な銘柄を対象にします。
さて、ここからどうスクリーニングするか。エクセルで保管している各社の財務データを眺めたりしてます。基本どれも優秀なんですけどね。やっぱPGは安定してますよ。良い企業だと思います。
過去の株主リターン(1990年~2019年)
とまあ、グラフばかり眺めていても先に進めないので定量的なデータを取りました。Portfolio Visualizerで1990年~2019年までの過去30年の株主リターンを調べました。リターンが高い順に並べます。
ティッカー | 会社名 | 過去30年リターン |
AVGO | ブロードコム | 35.4% |
LMT | ロッキードマーチン | 15.4% |
VFC | VFコーポレーション | 14.5% |
CAT | キャタピラー | 13.3% |
PFE | ファイザー | 12.3% |
PG | プロクター&ギャンブル | 12.0% |
UL | ユニリーバ | 10.8% |
MMM | スリーエム | 10.6% |
KMB | キンバリークラーク | 10.4% |
MRK | メルク | 10.2% |
GIS | ゼネラルミルズ | 10.0% |
BMY | ブリストルマイヤーズスクイブ | 9.2% |
CVS | CVSヘルス | 8.8% |
SJM | JMスマッカー | 8.5% |
NVS | ノバルティス | 8.4% |
K | ケロッグ | 7.8% |
CPB | キャンベルスープ | 7.0% |
※リターンは配当込みの年率
※AVGOは2010年~2019年のリターン
※NVSは1997年~2019年のリターン
最優秀はブロードコム(AVGO)ですが、これはこの10年間の結果です。過去30年という意味だとロッキード・マーチン(LMT)が+15.4%でトップ。優秀な成績です。
次がVFコーポレーション(VFC)。ザ・ノース・フェイスやティンバーランドといったブランドを有する世界最大級のアパレルメーカーです。
2、3年前、VFコーポレーションなんて名前すら知らなかった頃に、読者さんに「VFCは凄いオススメですよ!」って教えてもらったのを今でも覚えています。確かに過去の実績は素晴らしいですね。候補になります。ただ過去の財務データを見てないので、そこはしっかりチェックしたいです。
キャタピラー(CAT)意外に良い感じや。財務データを見る限りはかなりシクリカルな感じで長期保有は難しそうな気がしましたが、リターンは高いですね。
PGもやっぱり優秀。
ROE(過去10年平均)
次に財務指標としてROEを見ておきます。過去10年の平均値。
ティッカー | 会社名 | ROE |
LMT | ロッキードマーチン | 測定不可 |
KMB | キンバリークラーク | 測定不可 |
CPB | キャンベルスープ | 53.7% |
K | ケロッグ | 45.8% |
UL | ユニリーバ | 37.4% |
MMM | スリーエム | 36.8% |
GIS | ゼネラルミルズ | 29.8% |
CAT | キャタピラー | 25.1% |
AVGO | ブロードコム | 20.9% |
VFC | VFコーポレーション | 20.5% |
BMY | ブリストルマイヤーズスクイブ | 18.4% |
PFE | ファイザー | 17.6% |
PG | プロクター&ギャンブル | 17.0% |
NVS | ノバルティス | 14.9% |
MRK | メルク | 14.0% |
SJM | JMスマッカー | 10.9% |
CVS | CVSヘルス | 10.8% |
LMTとKMBは直近の純資産マイナスでROE測定不能。全銘柄10%以上でさすがといったところ。
予想PER
最後に高値掴みをしないためにPERを見ておきます。コロナ影響をなるべく除外するために2021年の予想EPSに基づくPERを調べました。
ティッカー | 会社名 | 予想PER |
BMY | ブリストルマイヤーズスクイブ | 8.1 |
CVS | CVSヘルス | 8.7 |
PFE | ファイザー | 12.4 |
SJM | JMスマッカー | 12.7 |
AVGO | ブロードコム | 13.0 |
MRK | メルク | 13.3 |
NVS | ノバルティス | 14.0 |
LMT | ロッキードマーチン | 14.0 |
CPB | キャンベルスープ | 17.3 |
K | ケロッグ | 17.6 |
GIS | ゼネラルミルズ | 17.8 |
MMM | スリーエム | 17.9 |
KMB | キンバリークラーク | 18.6 |
CAT | キャタピラー | 19.0 |
UL | ユニリーバ | 19.9 |
VFC | VFコーポレーション | 24.0 |
PG | プロクター&ギャンブル | 24.1 |
全体的に製薬メーカーのPERが低いのはいつものこと。異なる業種間でPERを単純比較するのはあまりよくないですね。まあ比較するというよりは、全体的に株価の「具合」を確認しておくのが趣旨です。
高配当銘柄で絞っているだけあってさほどPERは高くないです。ちょっと今は割高かなあと感じるのはPGくらい。
VFCはどうなんでしょ。いつもこれくらいのPERなんでしょうか。普段全くウォッチしてないからわからん。
私も減配したオクシデンタルペトロリアム(OXY)の銘柄入替を検討しています。
ちょうど昨年の夏の今頃に高配当と当時の高営業利益率につられて買ってしまいました。
今年Hiroさんが(SLB)でボコボコにされている投稿をされているときに「俺と同じじゃん」と思っていましたw
おそらくダラダラ検討するだけで入れ替えすることはないと思っていますが、
検討することは時間つぶしみたいなもんなので同じ1,4,7,10月配当縛りで候補を探しています。
個人的には(MDT)(MRK)(CAH)(PPL)(JCI)に注目しております。
前者3つに買い換えるのであれば問題ないと思っていますが保有株式セクタで一番多いのが
ヘルスケアのため「これ以上増えるのはな」と気が引けてしまいます。
(PPL)は高配当公共株で、エネルギー株に近いのではないかと思っています。
数年間はアメリカは低金利になることは予定調和なので、公共株には追い風と思われます。
また自分のポートフォリオにこのセクタは一つもないので購入するのも面白いのではないかなと思いますが、
赤本でシーゲル先生が「公共株は判断するデータが少ない、わからん」と言っていたのがネックになっております。また(PPL)は原発を保有していることも心配です。
推進派・廃止派のどちらでもないですが日本人なので原発のニュースは嫌というほど話が入って来ており、
これ以上、原発のことで脳を使いたくないということもあります。
最後の(JCI)は一般消費財セクタで、同種別ではすでに(CAT)(ITW)を持っておりもう1銘柄加えたらセクタ別ポートフォリオのバランスが整うことになりそうです。
Hiroさんの過去の記事でも触れられておりますが(減配はありますが)100年以上配当を払い続けていることがとても好印象です。(あとどうでもいいですが知っている街に日本支店有)
ただ個人的な素人分析ながら上記の(PPL)とともに決算はパッとしておりません。
また米国株ブログ界隈でもこの2つの記事が出てくることは少なく、どうなんだろう感があります。
ダラダラと記載しましたが、大幅減配株からの乗り換えを検討している1987年生まれ未婚野郎が同じことで悩んでいるといった話でしたw
同い年ですかー、読んで頂いてありがとうございます。
SLBはフルボッコですねw。
私はもう塩漬け永久保有かもしれません。
私が語れるのはその中ではMDTくらいですね。
今そこそこ割安でお値打ちだと思います(確証はない)。
最近のジョンソンエンドジョンソンの決算を見ても明らかですが、ヘルスケアセクターは特に医療機器がコロナでやられています。
手術延期のためです。
延期で残念ながら亡くなられてしまう患者さんもいますが、大半はオペが遅れるだけです。
なので、コロナはMDTの本源的価値にさほどマイナス影響を与えているとは思えず、株価下落は行き過ぎだと感じています。
アイルランドで配当課税が高いのがネックなので、そこは検討したほうがいいですね。その分、法人税が高いですが。
公益セクターは債券に近い性質でリターンは低くなると思いきや、過去の実績を見ると普通にS&P500指数を超える銘柄もありますね。
WFC,JPM,BACには私も投資していましたが全売却しました。銀行株は難しいですね。今話題のSaaS銘柄やワクチン銘柄には投資しないのですか?
モデルナとかすごい上げ幅ですよね。
ワクチン銘柄など興味はありますが、勉強する時間もなく(言い訳ですが)、手を出す予定はありません。
テスラが気になっていますが、さすがに今はちょっと買えませんね。。
またはギリアドサイエンシーズ GILD
divided yieldは、3.5%です。
確かに、ギリアドがリストから漏れていますね。
優良ヘルスケアとして候補になると思います。
いま3.5%もあるんですね。