※2020年12月決算データ反映

主要な日本企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarおよび有価証券報告書です。

今回は花王(KAOOY)をご紹介します。

基本情報

会社名花王株式会社
ADRティッカーKAOOY
創業1887年
上場1949年
決算12月
本社所在地東京都中央区日本橋
従業員数33,409
セクター生活必需品
S&P格付
監査法人有限責任監査法人トーマツ

地域別情報

地域別売上構成比

地域別売上高推移

セグメント情報

セグメント別売上構成比

セグメント別売上高推移

セグメント利益推移

セグメント利益率推移

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

自社株買い情報はFY16以降

連続増配年数

32年

過去10年の配当成長

年率+9.2%

この10年で配当は2.4倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

うまくデータ取れず割愛

バリュエーション指標(2021/6/20時点)

予想PER:25.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.1% 最新情報はこちら

コメント

花王は130年の歴史を誇る日本を代表する日用品メーカーです。

事業区分は以下の5つ。

ハイジーン・リビングケア
ヘルス&ビューティケア
ライフケア
化粧品
ケミカル

※2021年に報告セグメントが再編されており、当記事のセグメント区分と異なります。

ハイジーン・リビングケアはファブリックケア、ホームケア、サニタリー製品を提供します。具体的には「バスマジックリン」、「アタック」、「トイレクイックル」、「ハミング消臭実感」、「Merries」などがあります。

ヘルス&ビューティーケアはスキンケア、ヘアケア製品などを取り扱います。具体的には「ビオレu」、「メリット」、「ピュアオーラ」などのブランドがあります。

ライフケアは緑茶の「ヘルシア」、他消毒剤などを扱っています。

化粧品は「KANEBO」、「est」、「athletia」などのブランドがあります。

財務データを見てみましょう。

FY20(2020年12月期)の売上高は1.38兆円で前年比▲8%の減収。新型コロナウイルス感染拡大により衛生関連製品が伸びたものの、化粧品やヒューマンヘルスケア製品が低迷しました。事業別の増収率は以下の通り。

化粧品▲22%
スキンケア・ヘアケア▲9%
ヒューマン・ヘルスケア▲8%
ファブリック・ホームケア+8%

営業利益は1756億円で前年比▲17%。純利益は1261億円で同▲15%。SGAを約260億円削減も、売上減少による利益減を補うまではいかず。

コロナ禍による減収も増配を維持。連続増配32年。ただし、自社株買いはFY20はほぼゼロとなりました。過去5年を見ると、2016年、2018年、2019年に配当と同程度の自社株買いを実施していました。株主還元意識の高さが感じられます。