日銀は年間6兆円ものETFを買って、日本株式市場に資金を注入しています。最近の日経新聞の報道によると、日銀の日本株保有残高は17兆円に上ります。
東証一部の時価総額合計が大体580兆円くらいなので、日銀保有分だけで3%も占める計算になります。
日銀が発行済み株式数の5%以上を保有する会社は、83社にもなるそうです。特に日銀保有割合が多いのが、ファーストリテイリングで、15%以上も保有しています。
日銀のETF買い=ヘリマネ(持論)
日銀のETF買いについては、賛否両論色々言われます。メリットとしては、株式市場を活性化してリスクプレミアムを引き下げるとか。デメリットとしては、市場の株価形成機能を歪めるとか。
どちらも、まあそうかなと思える意見です。(てか、リスクプレミアム下がったら新規に投資する人は儲からなくなるから、嫌だと思いますが・・。)
日銀のETF買いについて色んな説明がなされていますが、日銀のETF買いの目的とは国内の資金量を増やして円の価値を減価させることだと、私は解釈しています。
やっぱりある程度のインフレって、円滑な経済運営に不可欠なんですね。インフレって通貨の価値が下落するということです。お金を持ち続ければ物価が上昇して損するよ!っていうマインドが国民に浸透することで、積極的にお金が経済に流通するようになります。無駄に貯めておこうというインセンティブが減退します。
物質的に満ち足りた日本で、貯金が美徳と思われている日本で、国民に積極的にお金を使わせるってすごく難しいことです。だからデフレのままなんだろうけど。でも、だからこそ、多少のインフレを起こす必要があると思います。
日本に限らず、米国も欧州もQE政策(金利ではなく、資金量をコントロールする政策)を実施してきました。
米国も欧州もそれなりにインフレ率が上がっているのに、日本では一向に物価が上昇する気配はありません。それはなぜなんだろうか?
それは、やっぱり日銀が紙幣を刷っても、それが銀行でストップして市中経済へ回らないからですね。日銀が紙幣を刷っても、実質的に資金量が増えなくて円の通貨価値が減価しない。
インフレを起こすにはとにかくマネーの量を増やせばいいわけです。話としては単純。値段って何でも需要と供給のバランスですから。悪天候で野菜の収穫量が減れば、スーパーでの野菜の値段は上がります。ジャガイモ不足になってポテチの販売数量が減少すると、ネットオークションでとんでもない高価格でポテチが販売されることもありました。
円という通貨も一緒です。円という通貨の供給量が増えて需要が変わらなければ、円の値段は下がります(=インフレ=円安)。
ただどのようにして、通貨の流通量を増やすのかという実務的な問題がどうしても付きまといます。
極論言えば、紙幣を空からばら撒けばいいです。俗に言うヘリコプターマネー(ヘリマネ)。ヘリコプターから紙幣を国民にばら撒けば、通貨量は当然増えます。
アメリカはリーマンショック後のQE政策で、ヘリマネと言っても言い過ぎではないような大胆な金融緩和政策で、難局を乗り切りました。まあ膨大な国民負担って乗り切っただけですが。
アメリカって日本みたいに倹約の精神、清貧の心が薄くて(清貧が良いとは思ってない)、消費に積極的です。だから、リーマンショック後でも、中銀FRBがリスクを取る姿勢を見せると、国民に安堵の気持ちが徐々に広がって経済がまた順調に回り出す。経済にマネーという血液が循環し始める。そして、今、アメリカ経済は平時運航に移行しつつあります。
でもね、日本って倹約や貯蓄は素晴らしいという思想が根付いています。私も、何度母親から「社会人になったら、しっかり貯金しなさいよ!」と言われたことか。私はそっくりそのまま同じ言葉を両親に返したかったですが、そこはグッと我慢しましたよ。「貯金がほとんどない、あんたらに言われれる筋合いはない!」って思いましたが、まあだからこその親心なんだろうと思っていました。
日本では日銀が紙幣を刷って国債を買っても、その資金がなかなか民間経済に出回ってないような気がするんです。で、相変わらずのデフレ経済。インフレなんてほっとんど起こってないですよね。それは、日本国民である私たちが一番よくわかっているはず。
米国ではFRBが民間銀行の資金量を増やすとそれがきちんと民間経済に還元されるけど、日本では日銀が民間銀行の資金量を増やしても、それが銀行で滞留して民間経済に還元されない。
だからこその、日銀のETF買いなんでしょ!
って私は思ってます。
私見ですが、日銀のETF買いとはヘリコプター・マネーです、ヘリマネ。株価を支えるってのは、大義名分であって、日銀のETF買いの本質とはインフレ誘導のためのヘリマネだと、私は勝手に解釈しています。
だって、銀行の資金量を増やしても意味ないんだもん。もう直接、資金を民間経済にぶっこんでやる!てのが日銀のETF買いの真意だろうと、私はそう理解しています。
ETFを買えば、間違いなくその資金は実態経済を回ります。日銀がETFを買うってことは、必ずカウンターパーティとしての売り手が存在するわけですから。その売り手はETFの売却資金で、お酒飲んだり、洋服買ったり、旅行したりして消費するはずです。再投資に回す人もいるでしょうけど。
インフレを起こし経済を活性化させたいなら、とにかく手段を問わずにお金をばら撒けばいいんです。とは言え、本当にヘリコプターから紙幣をばら撒くなんて、非常識なことやったら政権崩壊です。てか、国際社会から永久に馬鹿にされ続けるでしょう。
ヘリコプターからマネーをばら撒くのがダメな一番の理由は、公平性に欠けるからですね(もちろん倫理的にもアウトでしょうけど)。経済に流れるマネーの量を増やすって、具体的に誰の手にマネーを渡すのっていうと問題があります。
国民全員に、10万円分の紙幣を郵送するのか?
年収300万円未満の人にだけ、紙幣を30万円分郵送するのか?
いっそのこと、宝くじでもするか!!?
とか、いずれにしても日本の政治家で意見をまとめることは不可能です。
だから、ETF買いなんです。
日本の株式市場を下支えする、という名目で円の資金量を増やすことが日銀のETF買いの真意だと思っています。なんか、文句言えないじゃないですか。ETF買って日本経済を支えますって言われたら、国民もよくわからんけどなんか良さそう、株価上がって景気良くなりそう~って思うじゃないですか。
日銀のETF買いって、政治的に可能でかつ国民の理解を得やすいヘリマネです。国民全員に紙幣を配った方が、国民は嬉しいでしょうけど、まあ政治的に無理でしょう。それに絡む犯罪も多く発生すると思います。略奪みたいな。
ETF買いにも公平さに問題があるとは思っています。
先ほど、日本円の資金量を増やすのはいいけど、単純なヘリマネだと公正さに欠けると言いました。でも、どんな方法でも公正さに欠けるでしょう。そもそも公平なマネーの配り方って何??
全国民に一定額を配ればいいの?
所得多寡に応じてお金を配分するの?
それとも、資産額の多寡に応じて?
もうね、こういうのは価値観の問題ですから、絶対の答えはないです。哲学的課題になってきます。誰もが完全に納得する、平等なマネーの配付方法なんて存在しない。
日銀のETF買いという名のヘリマネは、どんなお金の配り方でしょうか?
日銀のETF買いとは、資本家のみに紙幣を配るヘリマネです。
私はこう解釈しています。そりゃ、年間6兆円もETF買えば日本の株価は上がりますよ。株価なんて所詮、需要と供給が一致した点で決まるだけですから。こんなでっかい買い手がいれば株価は上がるに決まっています。そうして、日本株インデックスを保有している人などの資本家は儲かります。
でも、無から有は生まれません。ただ輪転機を回しただけで、世の中が豊かになるなんてそんな魔法はありませんよ。
日銀のETF買いで株価が上がって豊かになった資本家の富は、どこから生まれているのか。それはすべての日本国民です。すべての日本国民からうす~く”間接的に”富を奪って、資本家にマネーを配っているのがETF買いでしょう。マネーの絶対量はこれで増えますから、日銀の目的は達成されます。
国民から”間接的”に富を奪うって、インフレでこっそり富を奪うという意味です。ETF買って、資金の流通量を増やすのだから普通はインフレになります。資本家だってインフレで物価が上がれば生活は苦しくなりますが、それを補うだけの株式時価上昇があるので問題なし。株を持っていない、一般庶民は損するだけです。
ただ、日銀は資本を持っていない一般庶民をいじめるために、ETF買いをしているわけではありません。
日銀政府の目的は、あくまでも円の流通量増加による円の価値の下落です。別に、資本家を優遇することが目的ではありません。それは結果論です。ETF買いをして、証券市場を通じて、直接民間経済に資金を注入する方法が良さそうだ、というだけだと思います。
それに伴って、日本株を保有している人が結果得をするのはしゃあない。どうせ公平なマネーの配り方なんてないんだからさ、どこかに歪みやねじれを生みながらマネーの量を増やすしかないわけです。
それに、株を持っていない普通の国民が、日銀のETF買いのせいで、自分たちが実は損をしているなんて思わないでしょうし。そこは政治的にもメリットです。
でね。
ここで不思議な思いがふつふつと湧き上がってきます。
それは、いやいや実際には日本でインフレなんて起こってないじゃん!ってことです。
ですよね。
インフレを通じて、国民を不遇にして資本家を優遇に結果としてなっちゃうけど、それでもマネーの流通量を増やす政策がETF買いです。
の、、はずです。
ですが、、、実際は日本でインフレなんて起こっていない。
これは、どう解釈すべきなんでしょうか??
私もようわからんです。
タイムラグか。いずれ、遅かれ早かれ日本もインフレからは逃れられないという考えがあるでしょう。私は、そう思っています。ハイパーインフレが起こるとは思っていませんが、今のインフレ率0%がずっと続くとは思っていません。
いずれ日本でもインフレが起こる、、はずと個人的には思っています。
謎!
謎なんです、個人的に。
日銀が、民間銀行から国債を買い取って、民間銀行の日銀当座預金残高を増やすだけではインフレが起きないのは、なんか腑に落ちて理解できます。「あ~、どうせその増えた資金は、融資にも何にも使われてないんだろうな」、「ただブタ積みされるだけだろうな」って素人感覚にもわかります。
でも、ETF買いは違いますよね。
日銀のETF買いは、間違いなく市中にお金をばら撒く政策です。
「日銀年6兆円のETF買い」というニュースを日経新聞とかで見るたびに、私の頭の中には、6億枚の1万円札がバラバラと空から振ってくる場面が浮かび上がってきます。
しかも、そのお札は、資本家のみに降り注ぐ。まあ、いいんです、別に資本家のみに偏って降り注いでも。そのお金を使って、経済の血液がきちんと循環されるようになれば、資本家以外のすべての国民にも利益はきっとあるはずです。
そうやって、経済を循環する資金量が増えれば、普通はインフレですよ。
でも、日本ではまったくインフレ起こってないですね。不思議です。
私ね、日銀のETF買いには結構賛成なんですよ。日本株持っていないけどね。それは、ある程度マイルドなインフレってのは、国民が幸せに生活を送る上で必要なことだと思っているからです。
インフレで庶民の買い物のコストが上がるから嫌だ!ってのは表面的な話に過ぎません。意図的にお金を腐らせて、国民の金離れを促進することは必要だと思います。
お金って滞留するといけないんです。人間の血液も、流れが遅くなって血栓ができると、脳梗塞とか心筋梗塞などの重病の原因になります。お金も同じで、一定以上のスピードで経済を流れている必要があります。
お金の発明は革命的です。お金が生まれることで富を保存することができるようになりました。
が、富の過剰な保存は経済全体から見ると悪です。投資にも消費にも回らない富が増えると、どうしても経済が冷え込みます。それは、最終的に景気悪化による自殺者数の増加などで国民を苦しめます。
誤った金融政策はもはや殺人だとか、なんかそんな話も聞いた覚えありますが、確かにそう思います。
ETF買いって、資本家優遇な点が公平さに欠けてダメなところですが、それでも今のインフレ率0%が続くくらいなら、多少の不平等は許容できます、私は。
でも、全然インフレ起きないね~。
なんでやろ。
もう私ではわかりません。
いつも拝見させていただいております。
個人も法人もなかなかお金を使わないので難しいですね。企業の自己資本比率もリーマンショック時に比べかなり高いようです。給与増加のためのコストを、企業が商品やサービスの価格に転嫁できないのも一つの要因かもしれません。やはりマインドが変わらないと根本的な解決にはならないのでしょうか。
いつもお世話になっています。
>企業の自己資本比率もリーマンショック時に比べかなり高いようです。
確かに、実質無借金経営の会社が増えていると最近記事を読んだ覚えがあります。
>やはりマインドが変わらないと根本的な解決にはならないのでしょうか。
なるほど、それはおっしゃる通りですね。
黒田日銀総裁も、インフレ”期待”が大事だと言っていました。
あっきーさんのコメントを読んで思ったのですが、日銀のETF買いも所詮、新たな紙幣を民間経済の”入口”に置くだけなのでしょうね。
民間銀行の日銀当座預金残高を増やす政策(いわゆる量的金融緩和政策)は、民間経済の入り口にすらマネーがいってないと思います。
一方で、ETF買いは一応、民間経済の輪の中に新規紙幣が加わるのですが、あくまで最初の入り口に立つ、スタート地点に立つだけですね。
入口とは、具体的には日銀にETFを売却した人ですね。(本人は日銀に売却したなんてわからないですが。)
結局、たとえ民間経済の入り口に新規マネーを供給しても、それが使われずに預金で眠ってしまうと、何も変わりませんね。
銀行が新規マネーを滞留させるのか、個人が滞留させるのか、この違いでしかないのかもしれません。
ってことは、いくらマネーの量を増やしても、結局おっしゃる通り消費マインドが変わらない限り、インフレは厳しいのでしょうね。
う~ん、難しいです。
消費マインドなんだかんだ言って、実体経済のマネーの量を増やし続ければ、いつか必ずインフレになるはずという考えを持っておりました。
というか、今でもその考えは持っています。
ただ、あまりに急激に資金量を増やすとハイパーインフレみたいなことが起こるリスクがありますかね。
インフレは一度急伸すると、もうコントロールできませんからね。
そこは政府日銀も慎重になっていると思います。
コメントありがとうございました。
勉強になります。
まさに!!
私も疑問に思っていた内容を書いて頂いています。
残念ながら、答えは不明ですが、、、w
もしインフレが起きる可能性が高いなら、日本株を持っていたほうが良いのでしょうか?日本のETFですとか、円安で儲かる企業ですとか。円の価値が下がり円安になるなら、米国株を所有してれば、結果的に資産が増えますよね、増えた円資産で今と同じだけ物が買えないからインフレなんでしょうがw
インフレになろうが、デフレになろうが、米国株を継続して配当金生活を目指します!目標は果てしなく遠いですが、今後もアドバイスを宜しくお願いします。
そうですか!
こういうちょっと小難しい経済問題で、同じ考えを持っている方がいると嬉しいです!
なんせ、会社の飲み会とかでこんな堅い話しないですからねw。
こんな話ブログでしかできません。
>もしインフレが起きる可能性が高いなら、日本株を持っていたほうが良いのでしょうか?
はい、日銀のETF買いについては、日本の大型株ホルダーはフリーランチを味わっていると理解しています。
インフレが起きるから、日本株が有利というより、単純に日銀が資金を投入する分株価が上昇するから有利ということです。
インフレそれ自体は、株主にも悪影響です。
>米国株を所有してれば、結果的に資産が増えますよね、増えた円資産で今と同じだけ物が買えないからインフレなんでしょうがw
そう、おっしゃる通りですね。
日本がインフレになれば(米国より早いペースで)、基本的には円安傾向になるはずです。
それは米国株の円貨時価を押し上げますが、結局日本の物価が上がっているので意味ないって話ですねw。
てか、為替差益に課税さることを考えれば、むしろ不利なくらいですよ。
>インフレになろうが、デフレになろうが、米国株を継続して配当金生活を目指します!
同じくです。
日銀のETF買いは、日本株インデックス保持者にとってフリーランチですが、だからと言って今の米国株を売って日本株に乗り換える意味は薄いと思います。
そんなタイミングよく資金移動できないですし。
だいたい、現時点で日銀の購入分は株価に織り込まれていると考えるのが自然でしょうし。
日銀は、ETF買いで日本株のリスクプレミアムが下がるとか言っていますが、それはつまり新規に日本株に投資する人のリターンが下がるってことです。
つまり、日銀のETF買いが日本株ホルダーに有利って話は、以前から日本株を持っている人に限った話であって、今から投資しても遅いです。
株価は期待感だけで先に動いちゃいますから。
ということで、割高感がちょっと見られるかもしれませんが、引き続きコーポレートガバナンス盤石な米国株に投資を続けることが正解だと思います。
こちらこそ、今後もよろしくお願いします。
消費税増税の影響が大きすぎたからに決まってんでしょ?
あと、日本の株式市場は7割が外国人と言われてるんだから、貴君の言うヘリマネは日本人には届かないのですよ。外国人に届いて終わりです。
なるほど、確かに日本株の株主の大半は外国人ですね。
そこの観点は抜けおちておりました。
外国人株主が多いということは、日銀のETF買いには円売り外貨買いが内包されているような気がします。
それは円安要因になるのかもしれません。
理解違いでしたらすみません。
記事内で「不平等も許容できる・・」みたいな発言しましたが、日本国民から外国人株主に富が移転するなら、それはあまり嬉しいこととは言えないなあと思いました。
コメントありがとうございました。
非常に考えさせられました。
不勉強で勘違いなこと言っていることも多々あるかと思いますが、どうぞご容赦ください。
日本はアメリカの属国(植民地)なので、深刻な米国の財政赤字を補填するために、資金を流す(将来踏み倒されるので実質補助金)役割を命じられていて、米債を買い続けてきましたが、日銀の買い取りもGPIFも日経の株主(外人、主としてアメリカ人)にお金を渡す仕組みでしょう。
こういう形にすれば、日本国民には分かりませんからね。
軍事力を剥奪されている日本は、アメリカの言いなりにならざるをえません。
経済政策、金融政策、外交政策、etc すべて、アメリカの許可が必要です。
ゆうちょ民営化もこの流れの中にあります。
日本が保有している米債300兆円(1000兆円という説もあり)は2020年度中に紙屑になるでしょう。
すみません。2020年度中ではなく、2020年代です。
「米債は時限爆弾と同じ。あんな危険ものを買っている投資家の心理が分からない」
(グリーンスパン元FRB議長)
「2020年代にアメリカはデフォルトを起こすのではないか」
(バーナンキ
ということは、やはり遅かれ早かれ金利は上がるということですね。
紙幣を刷れる以上、形式的なデフォルトはないでしょうが、インフレに姿を変えて現れますね。
著しいインフレは実質デフォルトですから。
やはりインフレが怖いです。
こんばんは。
中国を抜いて日本が米国債保有世界最大の国になったという報道を最近見ました。
米債が紙くずになるとは俄かには信じがたいです。インフレで踏み倒すということでしょうか。
まあ、米ドルを刷れるのは米国だけですから生殺与奪権は向こうにありますね。
普通に考えれば債権者側である日本の交渉力が強そうですが、紙幣発行権の方がそれに勝る感じでしょうか。
大企業以外、給料が上がらないから個人の消費が増えるわけない。それどころか社会保険が高くなっているから実質給料が目減りしているっていう。
だけども食料品をみていると10年前を思い出して現状と比べると着実に値段は上がっているのは間違いないです。それが何の影響かはわかりませんが。
ところで日銀はETF買ってばっかりだけど、それって売る日がくるんですかね?それとも永久ホールド?日銀がETF売ったなんてニュースがでたらみんな慌てて株投げ売りそうですね。
そうですね、給料の手取りが減少しているのは、実感ありますよね。
個人的には、物価上昇の実感はないけど、手取り給料減少の実感はあるから、実質所得は目減りしていると感じます。
>食料品をみていると10年前を思い出して現状と比べると着実に値段は上がっているのは間違いないです。
そうですか!
それは意外な感想でした。
10年前か、私は大学2年生だな。
それなりにコンビニとかで買い物していたはずですが。
そうですか~、食料品などって徐々に値上がりしているのですね。
消費税増税の時に、ちょっと物価上がったな~という覚えはございます。
物価が上がって、実質給料が減っているなら、そりゃ国民の景気実感は悪化しますね。
>ところで日銀はETF買ってばっかりだけど、それって売る日がくるんですかね?
いつかは、売却するでしょうね。
ただ、かなり長期的な話になると思います。
公的資金ですし、急いで売却する必要は全くありませんから。
忘れたころに、売却するのかもしれません。
GPIFとかに。
コメントありがとうございます。
物価が上昇しているという感想は意外なコメントで、興味深く読んでました。
ど素人考えですが、外国人投資家が日銀に日本株ETFを売って、その金で(主に)米国株を買っているとすれば、日本のインフレにはつながらないのかなと思いました。
ご意見下さり、ありがとうございます。
私も同じこと思いました。
で、そのあともうちょっと考えました。
こちらもど素人考えで恐縮ですが、外国人投資家なので、売却資金について円売りが付随するはずです。
円を売って自国通貨に両替しないと、彼らは消費に使えないので。
それは円安要因であって、円安は輸入物価を押し上げるから物価上昇要因になるかな~、なんて考えました。
円売りというプロセスで、ETF買いのために刷った紙幣はきちんと消費されているとも言えるかもしれません。
日本株は主に外国人株主なのが、むしろインフレを誘発しやすいのかも、そこまで考えて日銀はETF買いをしているのかもって思いました。
すみません、ただの素人の邪推です。
金融政策とかの議論苦手ですが、たまには普段思っていることを記事にしてみようと試みた次第です。
hiroさん、お疲れ様です^^
貴コメント欄の活発な議論にはいつも脳が刺激されます。
当記事の命題も、様々な角度から追究されている皆様のお考えを伺うと、非常に興味深い思いです。
以下、僕が考える1つの見解について、ご意見願えないでしょうか。
まず、物価を決定づける様々な要素のうち、一番重要なものは何だろう?という疑問に対して、
シンプルに考えて、それは消費者(大衆)の感情値ではないか?と思うのです。
(価格決定権のイニシアチブを業者側が握っているような一部の業界を除き、)基本的に消費者がお金を積極的に使おうと”感情で”思わない限り、価格競争によるデフレ圧力のパワーは依然として強く、それが外的なインフレ要因のパワーと”つばぜり合い”を展開しているため、インフレがまだ実感値としてあまり感じられていないのではないか、という仮説です。
ここで、消費者の感情値は所得によって決定される側面も当然強いため、社会保険の負担増による実質所得の減少、賃金決定における(労働者と雇用者の間に生ずる)市場原理の働きにより賃金上昇が抑制され、トリクルダウンが起こらない、といった所得減少における「客観的要素」はもちろん否定されるものではないと思います。
しかし、それでも、突き詰めて考えればインフレを引き起こす上での”イニシアチブ”を持っているのは消費者、つまり我々大衆であり、
「実際にどれだけお金が積極的に使われているか」というのは、客観的なデータとして見る所得の多寡よりも、本質は消費者一人ひとりの主観的な感情にあるのではないか?と思うのです。
先程ご指摘があった、消費税増税、外国人株主への資金移動といった「外的要因」も同じく、それを直接的な要因だと捉えるよりは、むしろ大衆の主観的な感情がインフレを主導していないから、という見方もあるのではないか、という理解です。
したがって、インフレを今後、実際に加速させていくには、(外的要素も勿論重要ですが)、一番は「消費者(大衆)の感情値」を「内側から」動かしていく、という事が最も重要なのではないか、と僕は考えています。
具体策として1つ思いつくのは、国の主導で、あらゆるメディアを通じてガンガン資金を投入し、インフレに肯定的なキャンペーン(「あなたもどんどん豊かになろう!」)を打っていくとか、逆にデフレに否定的なキャンペーン(「このままだとあなたもヤバい!」)を打っていく、などでしょうか。「国全体」ではなく「個人(あなた)」に焦点を当てて訴求していくイメージです。
しかし、ここまで書いておいて何ですが、ここ数年、インフレは既に水面下でじわじわと進行しているようにも思えます。
もしかしたら、数年後には当命題は杞憂に終わるかも知れません。
というのも、最近、久しぶりに某牛丼チェーン店で牛丼並を注文した時、350円という価格を見て、「あれ、少し前に食べた時は280円だったけど、値上がりしたのかな」と感じたエピソードがあります。某ハンバーガーチェーンのセットも、ここ数年で50円~100円前後値上がりした実感があります。
こうした、いわば「価格決定のボーダーライン」とも呼べる、格安飲食店で実感値として値上がりを感じるという事も、目立たないインフレ進行の証左であるかも知れません。
という事は今後、所得は減り、物価は上がり、「格差の広がるスピード」が目に見えない所でますます「早まり続けて」いるという危惧も覚えます。
これから、私達が思う以上に、超シビアなサバイバル時代に突入していくのかも知れません。
日銀のヘリマネ的なETF購入は、資本家優遇、格差助長という面では、数年後、もしかしたら失策の誹りを免れないかも知れない、という懸念が一瞬頭をよぎりましたが、果たしてこれは邪推なのでしょうか。
岩波さん、お疲れさまです。
九州地方の台風を心配しております。
コメントありがとうございます。
雑談カテゴリで、思っていることを気軽にポンっと投稿したのですが、ここまで反応が多くて戸惑っています。。
(もちろん、まじめに真剣に書いた記事です。)
それにしても、岩波さんのコメントにはいつも驚かされます。
私が何となく心の中でモヤモヤと思っていたことを、うまく言語化してくれているなと思いました。
すべておっしゃる通りだと思います。
結局、私たち消費者がお金を使わないとインフレになりようがないということですよね。
記事の中で、「インフレを引き起こすには、とにかく紙幣を刷ればいい」と言ってしまいましたが、これは間違いだったなと今は思っております。
結局、いくらお金をばら撒いても、それを使う消費欲求がないとお金は経済を回りません、当たり前ですが。
で、その消費欲求を引き上げるために、インフレ期待を押し上げるべきというのも、やはり違うかもな~と今は思っています。
確かにデフレ経済よりかはインフレ経済の方が、人々はお金を使ってくれると思います。
しかし、実際に生活している者の実感として、「あ、やばい、インフレになるから何でもいいからお金使っておこう」とはならないのが現実です。
そりゃ、かつてのドイツやジンバブエ、戦後の日本のような急激なインフレであれば話は別ですが、2%前後のインフレ率であれば、インフレだからお金を使おうとは普通なりませんよね。
インフレ期待を押し上げて、消費を回すというのは机上の空論かもしれません。
じゃあ、どうすればお金が経済を回るのか、それは私も岩波さんのご意見に同意です。
消費者の感情を動かすということですね。
感情を動かして、今まで見向きもしなかった商品やサービスを「買いたい!」と思わせる。
もちろん、その買いたい!と思わせたものが詐欺商品ではなく、本当にその人の人生をより良くするものでなくてはなりませんが。
人は感情で物を買います。感情を揺さぶられて消費します。
人は感情で行動して、論理で正当化する生き物です。
企業も感情で投資意思決定して、ファイナンス理論で正当化する面があります。
人は自分が幸せになるために日々生きているはずで、幸せとは感情の話ですから、人が感情で購買意思決定するのは自然なことです。
人の感情を動かして、購買意欲を高める方法として、岩波さんが仰るような、政府ピーアールもいいですね!
広告は奥が深いですからね。
私は、国民一人一人が”マーケター”になることで、多くの人の感情を動かして消費を増やせるのではと思います。
今は、ネットのおかげで、ブログもあるしYouTubeもあります。
個人が情報発信できる素晴らしい時代です。
趣味や、生き方、家族構成、職業、みんな人それぞれ違います。
一人一人がオリジナルな情報を発信して、世の中にはこんな面白いこと、楽しいことがあるんだよ!って紹介することで、人々の潜在的な需要、というかウォンツが刺激されて、お金が使われる量が増えていくかもしれないなと思います。
需要と供給を媒体することって、とても価値あることだと思います。
アフィリエイトなんて、ネット副業的な位置づけかもしれませんが、とても深い職業だと思います。
人の需要を喚起するには人の感情を抉る必要があって、それはとても難しいことだと思います。
女心がわかって、恋愛が得意な人なんかは、とても向いているんだろうなって思います。
マネーの量って本質ではないかもしれませんね。
そう考えると、日銀が国債買うのも、日銀がETF買うのも、大して違いはないかもしれません。
ヘリコプターから紙幣をばら撒いても、使うことなければ使わないってことか。
ところで、岩波さんもインフレを実感されているのですね。
私だけか、、インフレ起きてないなんて寝ぼけたこと言っているのは。。
確かに牛丼とか値上がりしてますね。
あんまり普段お金使ってないから、気付かなかったのかもしれません。
やはり私は消費者としての経験が劣っているようです。
インフレで生活水準が悪化したな~と感じたことは、正直ないんですよね。
給料の手取りが下がっているのは、ひしひしと感じているのですが。
日銀のETF買いは、格差助長という面もデメリットなのですが、個人的には上場企業のコーポレートガバナンス的に最悪だなと思います。
物言わぬ株主ですからね。
そんな株主が名だたる大企業の大株主って、諸外国の投資家はどう思っているのかな。
ご返信ありがとうございます^^
おかげ様で台風は無事に過ぎ去りました。笑
いえいえ、いつも意義ある命題を提示して下さるおかげです。
僕も久しぶりにまたhiroさんと意見交換がしたくなったので、どんなタイミングでのコメントにも迅速に丁寧な返信をもらえる事が嬉しいですし、その信頼がコメント欄盛況にも繋がっているのだな、と勉強になります。
確かに、これからの時代では個人がメディアを持ち、発信主体となることでウォンツが掘り下げられ、消費促進にも繋がっていくというご見解はその通りだな、と感じます。
むしろ、それがもう当たり前になっていくのでしょうね。「老若男女問わず、誰しも1つはブログなり動画チャンネルなり持っている」ぐらいの未来でしょうか。
そういう意味では、僕が先ほど掲示した、政府主体でマスに向けてキャンペーンを打つとか、そうしたスケールベースの発送も、今後はレガシーと化していく宿命なのかも知れませんね。
僕自身もモヤモヤと答えを探していた命題だったので、非常に思考が整理されました!
いつもありがとうございます。
今回も早速ながら、弊ブログにてやり取りをご紹介してもOKでしょうか?
無用なご心配かとは思いますが、あまりご無理はなさらず、引き続き^^
台風良かったです。
てか、今から関東に来るのか~。
今日は窓を開けっぱなしでは寝れないな。
気を付けよう。
大雨降るのに窓開けっ放しにしてて、部屋がびしょ濡れになったことが今まで何度もあるんです!
なんかブログのコメント欄というより、何かの掲示板にみたいになっている時があります。
楽しいコメント、勉強になるコメント、笑わしてくれるコメント、たまに怒られるコメントw、どれも大変ありがたい限りです。
ネットに無数にあるサイトから、このブログに時間割いてコメントしてくれるだけで感謝です。
個人がメディアを持てるって、本当に私は革命だって思っています。
ブログを始めて、その凄さをより一層感じることができています。
YouTubeで誰でも「芸能人」になれる時代です。
好きを仕事にしやすい時代かなって思います。
そんなに甘くはないですがね。
>そうしたスケールベースの発送も、今後はレガシーと化していく宿命なのかも知れませんね。
そうそう、おっしゃる通りです!
私もそう思います。
(岩波さんの政府PRって案を否定する意味ではありません。)
これは私もよく思うのですが、スケールベースで情報発信する意義は薄くなっていますよね。
経済が豊かになって、色んな家族観、人生観、価値観が渦巻いています。
それなりの年になって就職して、結婚して、子供育てて、サラリーマン引退して老後、、っていう人生ストーリーはもはや普通ではないです。
色んな生き方をしている人、色んな価値観を持っている人がいます。
そんな中、テレビででっかく広告しても効果は薄いと思います。
そういうイメージ広告の価値があるのは、トヨタ自動車とかの一部の大企業だけだと思いますね。
それ以外は、しっかりターゲッティングして、ニッチを狙っていくべきだと思います。
そういう意味で、規模が相対的に小さい個人のメディアなどが果たす役割は大きいと思っています。
一人一人の個人が、自分の経験や知識をベースに、世の中の小さな需要を拾い上げていけば、むしろ需要を創っていけば、それが集まれば大きな経済成長になると思っています。
>今回も早速ながら、弊ブログにてやり取りをご紹介してもOKでしょうか?
もちろんOKですよ!
わざわざ、聞かなくてもご自由にどうぞ(^^)。
岩波さんのことは、信用していますので。
<日銀のETF買いって要するにヘリマネでしょ→なんでインフレ起きないんだろ??>
Hiroさんの考察、皆さんからの意見楽しく拝見しました。
確かに国債を買って金融機関に資金供給しても日銀の当座預金に還流するだけ、私もETF買いは、より直接的に実態経済への資金供給になると思っていましたが、売却したのは保有比率の高い外国人投資家と言われるとそうかなと思います。
分析・考察はその通りだと思います。しかし何故日本ではインフレ率が上がらないのか・・複雑な要素が絡み合った結果のように思います。
ベースには、日本経済の成長性の問題があります。企業はいくら銀行から言われても、市場としてもコスト面でも海外に投資こそすれ国内投資を復活させることはないように思います。
また、個人も将来不安などでじっと金融資産(預貯金・日本国債)を抱え込んだまま、消費は盛り上がりません。(不動産はミニバブルだと思っています。そこにはお金が流れていますね。過去の大不動産バブルの時もそうでした。物価上昇率は適正だとか言っている内に資産インフレが膨大に膨れ上がってしまいました。)
金融政策で出来ることは目一杯以上にやったがそれだけでは結果は出ない。つまるところ政府の成長戦略・規制改革の本気度や有効性に掛かっていると思うのですが、それが???だからお金の流れが活性化しないのだと思っています。
とは言え景気もそこそこ安定して雇用状況も改善、何となくぬるま湯に浸かっているような。それはそれで幸せな事ですが、膨らみ切った日銀のBSはいずれ正常化せざるを得ない時期が来ます。その時までに日本が相応しい経済成長性を達成していれば良し、最悪のシナリオは高インフレ、即ち一般国民の負担です。それに備える意味でも米国株投資は正解だと怒っています。
SOUTHPAW-YASUさん、いつもお世話になっております。
皆様の深い洞察に刺激され、大変勉強になっております。
ブログ記事を上げた思わぬ副産物でした。
>ベースには、日本経済の成長性の問題があります。
はい、その通りですね。
岩波さんのご意見と近しいところもあると思います。
結局、如何なる方法で中央銀行が資金量を増やしたとしても、買いたいと思う物や事がなければお金は眠ったままになります。
そうやって、結局インフレは引き起こされない。
お金を無分別に大量にばら撒けば、さすがにインフレは起きるでしょうが、その時はもはやマイルドなインフレとは呼べない、かなり急激なインフレになると思います。
2%程度のインフレ目標を前提に紙幣を刷るくらいでは、マネーの量が起因して人々の消費欲に火が付くことはないのでしょうね。
銀行が悪い、個人が悪い、などなど色々と世間では入れますが、誰しも自分が最も幸せになるように行動しているはずです。
みんな自分なりに合理的に行動しているはずです。
銀行が融資する先がない、個人が消費することがない、それは確かに経済成長に繋がらないですが、それはそれでよいのかもしれません。
すでに一人当たりGDPで400万円以上もあるのですから、もう現状で維持でいいよっていう大衆の意見が、今の低インフレに表れてるのかもしれません。
常に坂を上り続けるのではなく、ゆっくり下っていくのも悪いことではないのかもしれません。
ただし、誰しも今の生活水準を下げるのは嫌だと言うに決まっているので、過度な経済シュリンクは危険だと思っていますが。
山登りでも上りより、下りの方が危険です。
政府が出来る限りの規制緩和をして、企業が精一杯働いて、その結果現状維持なら、それでいいのかもしれません。
なんか難しい問題です。
もはや、私が考えることではないですね。
政治は、国民が無関心なのが一番よいそうです。
国民が無関心でも、円滑に政治運営されているのがあるべき姿だと。
一般国民が、政治や金融政策について、議論するのは、政治が安定しておらず人々が不安になっている証左だと。
今回のような記事を書くことがなくなる日がいつか来ることを願います。
コメントありがとうございました。
訂正)
物価上昇率は適正だとか言っている内に資産インフレ → バブル
それに備える意味でも米国株投資は正解だと怒っています。→ 思っています。
チェックが甘くてすみません。お恥ずかしです。
インフレは起きているかと.宅配便やら偉そうに値上げしてますよね.給料上げないくせに. また,円安も進行してるし(元は80円).
それと「貯金は正義」です.仕事をしない銀行がイケナイ.法律で普通預金等の最低の利率を設けて,貸さないと潰れる仕組みを導入すれば良い.
借りない企業もイケナイ.技術・開発力がカスで,投資回収可能なアイデアが無い.
遠因はπ=3とか馬鹿なゆとり教育したからか.
そもそもインフレ誘導が間違ってる.増税だからね.死ぬまでは金をはぎ取るなよと.人間皆死ぬんだから,相続税を100%に引き上げて死人から回収すれば,国の借金は無くなる.
読んで頂き、ありがとうございます。
やはり、インフレを感じてらっしゃるのですね。
日本でインフレが起きていないというのは、私の妄想だったようです、すみません。
「貯金は正義」、、確かにそうですね。
よく、国民がみんな貯金ばかりすると、景気が悪化するとか言われます。
でも、国民一人一人の立場に立って考えれば、そんなの知ったこっちゃない!ってなりますよね。
「私がお金を使わないと日本の景気が悪化するから、新車買っておこう」なんてこと考える人はいませんから。
マクロ経済全体で見ると貯金は悪だと思いますが、それぞれの人が意思決定して貯金することは仕方ないことです。
誰しも、貯金することで自分が家族が幸せになれると思って貯金するのであれば、それを批難することはできません。
銀行と企業も一緒かもしれません。
それぞれ民間企業として営利を追求してビジネスをしている以上、お金の貸し借りを強制することはできません。
国とは人です。企業も人です。
日本に住む人が、それぞれ自分の幸福を望んで意思決定した結果が、消費ではなく貯蓄であれば、それは仕方ないことかもしれません。
潜在的な需要を刺激して、より消費が活性化すればより良いとは思います。
しかし、日本という成熟国家はすでに豊かで裕福です。
電車で女子高生がアップルのiPhone持っているくらいですから。
「もう豊かさは十分だよ」っていうメッセージを感じます。
ただ、物質的な豊かさは十分でも、精神的な豊かさが満たされない人は多くいると思っており、その充足にお金を使う人はたくさんいると思います。
>相続税を100%に引き上げて死人から回収すれば,国の借金は無くなる.
答えのない、難しい課題ですね。
日本には1億人以上の人がいますから。
それらの利害を調整するのは容易ではありません。
完璧な答えがないなかで、ベターを追求するしかありませんね。
Hiro様、こんばんは。
私は相続税100%、絶対反対です(笑)
相続税の生命保険控除(相続人数✖500万円)を目一杯使っていますし、毎年娘に贈与税の基礎控除額(110万円)を残し、ジュニアNISA枠一杯(80万円)に投信を購入して、残りは積立投信をしております。
女房子供に資産を残せないなら、投資意欲半減です。
「なぜインフレ起きない?」、議論に私も参加したかったですが、岩波様の秀逸なコメントで議論に一区切りついたようなので、別角度から一言。私はしばらく前から投資資金を一旦日経平均225連動型ETFや日経平均225レバレッジETFに投資して、10%程度で利食ってから米国REITや個別銘柄の株式に投資しております。
私と同じような事をしている人も多いのでは?潤っているのは、外国人投資家ばかりではないと思いますよ
マッキー様
子供のために資産運用しているという方は、他にも大勢にいらっしゃいました。
そのようなコメントやメールを頂いこと、何度もあります。
そういう方にとっては、相続税はなるべく減らして欲しいと思いますよね。
全体最適と個人最適は、絶対に乖離してしまうところがあるものです。
相続税100%が全体最適とは思っていませんが。
なんでもトレードオフです。
全員が納得する政策なんてあり得ないと思います。
そして、選挙というものの性質を考えれば、基本的に多数派の意見が優先されると思います。
それは仕方ないし、私はそれでよいことだと思っています。
誰かの利益を犠牲にして、誰かの利益を優先せねばならないのが政治です。
その判断として、なるべく大勢の国民が幸せになるように政策が決定されるのは、それで良いんだと思います。
もちろん少数派を完全に無視してよい、というわけではありませんが。
インフレの議論、思いのほか盛り上がって驚きました(^^;。
岩波さんご意見は、大変勉強になるものでした。
マネーの量も大事ですが、一番大事なのは一人一人の購買意欲だというのは腑に落ちます。
どれだけマネーの量が増えても、買いたいものがなければお金は使われません。
外国人投資家の件、7割が外国人ってことは、3割は国内投資家ということですからね。
その3割の国内投資家の皆さんは、気付かぬ内にフリーランチを召し上がっている思います。
その潤った財布で、たくさん買い物をしてくれるかと言えば・・、、、そこが問題ですね。
感情とか期待とか馬鹿馬鹿しいですね。
マクロで考えれば、日本に未来がないことは自明で、そんな国に投資したい人なんかいないってことですよ。政府日銀が結託して、将来世代からの借金で粉飾してますが、本来の円の価値は70円くらいが妥当です。潜在成長力がないからです。通貨の価値は国の価値によって決まります。
いま日本はものすごいスピードで衰退してます。クレジットカード限度額マックスまで使ってブランド品買いまくって身に付けて金持ち装ってるだけです。実態は、昔は成功した商人の家系で羽振りが良かったが、いまは没落して家には要介護の曾祖父曾祖母・祖父祖母・父母の6人を抱え、さらに妻と幼い子どもひとりを食わせていかなきゃならないのに、能力がないので新聞配達くらいしか働き口がない男みたいなものです。まともに勉強せず努力を怠ったのでこうなったのです。
人口減少、高齢化、少子化で国民一人当たりの負担増に、インフラ維持補修のためのコストも乗ってくる。生産性の低い働き方を捨てられないので長時間労働、内需も縮小してるので、働けど働けど暮らしは楽にならないですよ。若い優秀な人はやってられないので海外に出て行って戻ってきません。
結局、色々な悪い部分は潜在成長力低下が数字として現れてるだけ。数字のトリックで解決できる問題じゃないってことです。アメリカが上手くいっているように見えるのは、世界的企業が次々生まれているからです。日本にGoogleやAmazonに比する企業はありません。
感情とか期待とか言ってたら国が滅びますよ。生産性改善や科学教育への投資等、まともな改善施策を実行しない限りはこのまま衰退し続けます。
コメント欄まで目を通して頂き、どうもありがとうございます。
ご意見ごもっともだと存じます。
未来に向けて投資を続けないとジリ貧ですよね。
市場にいる外人の懐、そして資産家のマネーはタックスヘイブンに消えているからです。タックスヘイブンには日本からは毎年何千億円規模で移動され、見えなくなっています。
政府はすべて知っています。彼らもまた、その恩恵にあずかる側だから。
この世の富の99%はロスチャイルド家が握っている、みたいな話を本で読むときありますが、あまり実感がなくよくわかりません。
やはり、そういうところに富は流れているのでしょうか。
苫米地さんの本とかたまに読みますが、何かわかるようでわかりません。
私は庶民の側でむしろ良かったなと思っています。
日本が豊かな国だからそう言えるだけですが。