タクシーには頑張れば4人乗れます(運転手除く)。大型バスには50人~60人くらい乗れます。電車は1車両の定員が140人と言われるから、8両編成で1,000人以上です。都内の満員電車なら店員の2倍を近くを運んでいるかもしれません。

タクシーよりもバスの方がレバレッジが効いています。運転手はどちらも一人で済むのに、一度に輸送できるお客さんはバスの方が10倍以上も多いです。同じ理由で電車はバスよりレバレッジが効きます。

ただし、輸送人数が増えるほど原価も増えます。タクシーよりもバスの方が高額です。大型バス(新車)は新築マンションと同じくらいの値段と言われます。つまり、平均で3,000万~4,000万円ほど。10年で減価償却するとしても年300~400万円のコストです。燃料代もバスの方が高いはず。電車は1両あたり約1億円くらいだそうです(ググって調べたところ)。8両編成なら8億円くらいでしょうか。

売上高=販売単価×販売数量ですが、販売数量を伸ばすためには追加で経費をかけなくてはならないビジネスが大半です。これが物理世界の常識。

一方で、情報は販売数量を伸ばすための追加コストがほとんどかかりません。エクセルファイルをコピーしたいなら、「Ctrl+C」と「Crtl+V」を押すだけです。情報はそもそも粗利率が高い上に、販売数を伸ばしてもコストがほとんど増えないから営業利益率も高くなります。どんな会社にも人件費などの固定費がありますが、固定費が一定だとしたら販売数量が増えれば増えるほど1製品あたりの固定費負担が軽くなります。原価計算でいうところの、操業度有利差異みたいなものです。

マイクロソフトの営業利益率は34%、決済大手ビザの営業利益率は60%を超えています。日本の大手企業の営業利益率を知っていますか。トヨタ自動車は8%、ソニーも8%、ファーストリテイリングが11%です。まあこんなもんです。日本企業で営業利益率が20%超えているケースは稀です。

効率的に稼ぎたいならいかに「情報」を売るかが重要になってきます。ホリエモンの著書に「情報だけ武器にしろ。」というものがあります。内容は忘れましたがタイトルは示唆に富んでいると思います。