社会人になって13年、投資を始めて10年が経過
2009年に大学を卒業して社会人になりました。これまでの13年をざっくり分けるとこんな感じです。
09~12年:投資準備フェーズ
13~22年:投資元本蓄積フェーズ
最初の3年は怖くて株は買えず、貯金だけしてました。600万円くらい貯めた記憶があります。2012年の秋に初めて1万円投資信託を買いました。
飛行機に乗って滑走路の前までたどり着くのに3年かかりました。
2013年の初めに300万円ほどインデックスを買いました。実質この時が投資スタートのタイミングだったと振り返って思います。16年頃から米ETF、米個別株に傾倒し、テーパータントラムやブレグジット、コロナ禍など各種「イベント」を経て今に至ります。21年に自宅マンションも購入しました。
滑走路を走って大空に向かって飛び立ち、安定した巡航モードまで来た感じです。この10年で。
これまでは投資の巧さというよりは、入金力と銀行信用力に物を言わせて資本を蓄積してきたところがあります。でも、ここからはそれはもう無理です。今まで蓄えてきた資本に働いてもらって、収益を再投資することでさらなる高みを目指していきたいです。
安定のインカムゲイン
今後10年で3000万円のインカムゲインはほぼ確定かなと思っています。
年ベースで300万円。内訳は配当100万円、帰属家賃(住宅ローンの元本返済分)が200万円です。
マイクロソフトやJ&J、大型株ETFなど安牌な商品ばかり持っているので、大きな値上がりは期待できないものの、配当の安全性は比較的高いです。減配の可能性はゼロとは言えませんが、増配を続けてくれる可能性の方が高いと思います。
配当再投資、増配分も含めると少なくとも年100万、10年で1000万円の配当は手堅く見込めそうです。
住宅ローンの返済は何らかの事情で賃貸に戻らない限りはほぼ確定です。毎年約200万円ずつ負債が減って純資産が増えていきます。
不安定なキャピタルゲイン
一方で、今後10年のキャピタルゲインは不安定さが高まると考えてます。
米株価はどうなるでしょうか。10年後も今と横ばいという可能性もゼロではないです。
財政政策バブルの歪みはいずれ解消されますが、中国、台湾、ロシア・ウクライナといった地政学問題に絡んだサプライチェーンの組み直しは構造的な課題です。
生産地を海外から国内に戻すには大きな資本が必要で、それは当然株主負担です。そのコスト増を価格に転嫁するには限界があります。
いくら考えても未来の株価はわかりませんが、最悪のケースだと10年間キャピタルゲインはゼロかもなと個人的には想定しています。
マンションのキャピタルゲインは株式以上に悲観的です。ここからさらに保有物件の時価が上がることはとても想定できません。10年後に今と変わらない価格で評価されていればラッキー、普通に考えて1割くらいは下がるかなと思っています。
6700万円が買値で現在の時価が約8000万円。10年後の時価は買値と同じ7000万円弱なら上出来と予想してます。
というわけで、株式もマンションも今後10年でキャピタルゲインはゼロというシナリオは起こり得ると思っています。株価は正直10年あれば今の1.5倍にくらいにはなっておいて欲しいなあという願望はありますけどね。
とにもかくにも、キャピタルゲインはマーケット次第で読めるものではないので、家計の財務計画に安易には織り込めないです。
インカムだけで十分
今後も健康で働けるのであれば、投資収益はインカムゲインだけで十分と思えます。10年で3000万円もの純資産増加が見込めるというのは、投資を始めたばかりの頃では考えられなかったことです。
これまで蓄えてきた資本がとても心強く感じます。ロールプレイングで二人くらい仲間が増えた感じがします。
インカムを狙いすぎるとトータルリターンを損なう可能性はあるのでそこは要注意です。たとえば、VYMやHDVといった高配当ETFが、S&P500やナスダック100を超える長期リターンを残すかは怪しいです。
でも、今みたいにマーケットが不安定な時には安定したインカム、確定利益のありがたさを感じます。バランスよく高利回りの商品をポートフォリオに組み込んでいきたいところです。持家の帰属家賃も無視できないインカムです。