仕事で成功している人のインタビューとか読むと、若い頃は寝る間を惜しんで死ぬ気で長時間働いたものだ、なんていうエピソードをよく見かけます。

労働時間に対する規制が強くなった昨今では流行らない考えではありますが、確かに20代の頃に馬車馬のように汗水たらして世の中のために努力した人の方が仕事で成果を上げやすいのはその通りだと思います。世間が脱労働、残業はダサいという風潮だからこそ、逆張りで社畜になるという発想もありかもしれません。

まあ、どれくらい仕事にコミットしたいかは人それぞれで一般論なんてありませんが、私個人の意見としては20代の若い時に雇われのサラリーパーソンとしての労働にコミットし過ぎるのは、長い人生をサバイブしていく上で良くない面があると思います。

もちろん、一生懸命仕事をがんばること自体は素敵なことだけど、目の前の仕事に集中し過ぎると自分の立場を客観視する機会がなくなります

これが危険だと思います。どんな優良大企業であろうと雇われ労働者という立場ではこの資本主義経済でなかなか豊かになれません。仕事や出世争いに熱中し過ぎるとその事実、ルールに気が付けない。

なんのためにこんな頑張ってるんやろ、俺
なんで給料こんな少ないんやろ、やってられんわ

ちょっとはこういうネガティブな思考に囚われて、悩み苦しみもがく時期が早いうちにあった方がいいのかなと。んで、本を読んだり、自分でじっと考えたりして答えを見つけていきます。

誰も教えてくれないので自分で考えるしかない。もったいぶってるわけじゃなく、大半の大人が知らないことだから、教えたくても教えられないんですね。

別に米株を買うことが絶対正解なんて言いたいわけではなく、一歩引いて自分の立場を客観的に見つめることが必要と言いたいだけです。

そうすると、資本家側に回らないと富の配分は十分に受けれらないとどこかで気が付きます。私は幸い、20代の早いうちにそれに気付けました。

資本家側に回るというのは何も株を買うだけではなく、自分でビジネスをやるという方法もあります。今はネットを駆使すれば大きな初期コストをかけずにビジネスを始めることもできますから。

私は株式投資、中でも米国株に活路を見出しました。もっとも簡単に資本家側に移行できる方法の一つです。特別な経営スキルは要りません。必要なのはカネを貯めること。種銭の確保ですね。20代の頃は生活コストを可能な限り抑えて、種銭を蓄えて株を買い続けました。

初めて就職した監査法人で嫌な上司に当たって、グレて転職して良かったと思っています(笑)。監査法人でもし順当に出世していたら、ここまで真剣に株の勉強をしなかったかも。給料高いしドンドン上がっていくし心配ないやと。

株を買うにしても、小さなサイドビジネス持つにしても、若い内、できれば20代の内から始めた方が有利です。利益は複利で増えていくものなので。

深夜まで仕事を頑張り抜くことも時には大切というのはその通りと思うものの、労働者という立場を客観視するために、仕事を頑張り過ぎない時間を作ることも大切。

人生100年時代、労働者としての給料と年金だけでは経済的な余裕を持った生活を続けるのは難しいです。どこかで資本家としての役割を担うことも必要だと思います。