ようやく公表されました!HDVの今年最初の銘柄入替がついに公開されましたよ。毎晩、ホームページにアクセスして更新状況をウォッチしていました。試験の合格発表を見る気持ちですw。

HDVは毎年4回(3月、6月、9月、12月)に銘柄入替を実施しますが、今回は特に注目してました。原油価格が歴史的な暴落を記録している中、エクソンやシェブロンといったエネルギー株をホールドし続けるのか、それとも手放してしまうのか気になっていたからです。

これまでHDVはS&P500指数はもちろんのこと、他の多くのスマートベータETFにも劣るリターンでしたが、その一因がエネルギーセクターのポーションが大きいことです。今後、盛り変えすためには、超高配当化した今のエネルギー株をガチホする他ないと思っていました。

結果として、エクソンモービル、シェブロン、シュルンベルジェなど主要なエネルギー株はすべて残留です。ふー、ひと安心。しかし、これが将来凶と出る可能性もあるので油断はできません。

先ずは、今回の主な新規銘柄と除外銘柄を紹介します。

主な追加銘柄

メルク(MRK)
ドミニオン・エナジー(D)
コノコフィリップス(COP)

MRK、COPは利回りが高まったため選出。Dは財務安定性が向上したと判断されたみたいです。個別株でファイザーに投資しているので、メルクは良い分散になります。

主な除外銘柄

ウェルズ・ファーゴ(WFC)
ギリアド・サイエンシズ(GILD)
スリーエム(MMM)

WFCは今までも何度も追加、除外を繰り返してきました。また、いつか選出されるでしょう。WFCはどうやらHDV選出のボーダーラインぎりぎりにいるみたいです。

GILDが財務安定性が低下したという理由で除外されました。コロナウイルスのワクチン開発で今むしろ有望なのではと思うのですが、よくわかりません。

エネルギー株をホールドどころか買い増してきた!

新規・除外銘柄の話はこの辺で。

今回の注目はエネルギー株です。先にも言った通り、エネルギー株は除外せずにホールドという判断を下しています。この過酷な状況で売らないということは、HDVはエネルギー株をガチホする覚悟ということだな。良い度胸だ。その意気だ。将来エクソンを除外する時は、株価が上がり過ぎて利回りが下がった時になるでしょう。その時まで頑張れHDV。長期投資に必要な力は忍耐力だぞ。

今回、エネルギー株をホールドしたどころかむしろ買い増してきました。私はここ最近、しょっちゅうHDVの銘柄構成比をチェックしていたのでよくわかります(ええ、暇人ですよ)。

株価が下落したエクソンの構成比はつい最近まで6%台でしたが、いま最新のポートフォリオを見ると9.3%まで上昇しています。そして11%強あったAT&Tが9%台後半まで下がっています。株価が下がった銘柄を機械的に買い増すロジックなのかな。分かりませんが、とにかくエクソンを買い増しています。なかなか強気な戦略です。

銘柄入替が多く回転率が高過ぎるのがHDVの短所です。賢い入替もありますが、理解し難い入替も多いです。特に同一銘柄を数カ月置きにコロコロ入れたり出したりするのは止めて欲しいです。 HDVの投資額は減らす予定ですが、今後も付き合いは続けていくつもりです。

HDVがS&P500指数を超えるパフォーマンスを残せるかは怪しいところがありますが、高配当好きな投資家にはまあまあオススメできるETFです。が、癖が強いので、バンガードVYMの方が無難だと思います。

現在の主要な構成銘柄、セクター構成


エネルギーが最大セクターという、なかなかアグレッシブなポートフォリオです。リスクはありますが、面白いとは思います。

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