投資で蓄財しても、結局カネを使わずにたくさんの財産を残したままあの世に逝くかもしれない。そんなのもったいない!と思う人は多いかもしれません。ただ私はそれをあまりもったいないとは思ってません。何となくの予感ですが、億単位の金(株式)を残したままいつか人生を終えそうな気がしてならないです。
別にそれでいいです。私は何億円もお金を使いまくって散財して贅沢するためというよりは、経済的自由を得るために株式投資をしているところがあります。ストックとしての目標は1億円。1億円あれば、口座残高をあまり気にすることなく、毎日クレジットカードを切れそうです。その余裕な感じに憧れます。高級マンションやランボルギーニに憧れはありません(一度乗ってみたいけど・・)。
人生100年時代と言われます。それだけ長く生きていれば何らかの資産を残すのはむしろ普通のことだと思います。
人が残す資産といえば先ずは子どもです。未婚率が高まって出生数も減っていますが、未来の社会を作っていくのは子どもたちです。子どもは社会の財産として、社会全体で大切に育てていかなくてはならないと思います。
あとは会社も資産です。スティーブ・ジョブズはアップルという企業を創業し、後世に残しました。ジョブズが亡くなった後も、アップルは世界中に素晴らしいユーザビリティを誇るスマホやパソコンを提供し続け、社会に貢献しています。今では、あのウォーレン・バフェットがアップルの大量の資本を引き継いでいます。
子どもや会社には意思があります。子どもは人間なので当然意思があります。 会社自体に意思はなくとも、それを運営する経営者や株主には意思があります。だから、子どもや会社という資産を作って残した人は、死後の「資産」の行く末をあまり気にする必要はないです。放っておいても元気にやってくれます。
でも金融資産は違う。金融資産には意思がありません。もし10億円の株式を残して死んでしまえば、その証券口座に残された10億円の株は放置されます。相続する相手がいるなら話は別かもしれませんが。 株式ならまだ資本主義経済を支えているという意味でマシですが、これが預貯金だったら何の役にも立ってないも同然です。特に日本は低金利ですから。預金金利が低いってことは、貯金することの社会的意義が小さいというメッセージに他なりません。
株や債券などの金融資産はあらゆるモノに自由に交換できて柔軟性が高い資産ですが、だからこそ有益に使われこともあれば無駄に使われることもあります。自分が努力して築いた資産が無駄に使われるのは虚しいし、社会にとっても悪です。
今私たちが豊かな生活水準を享受できているのは、先人の人たちが有形無形の資産を残してくれているからです。 資産をどう残すのかは考える価値のある問題だと思います。とは言え、まだ30ちょいだし、あまり現実感もって真剣に考える気にはならないのが本音ではありますが。