毎日お世話になっている投資アプリSeekingAlphaからこんな記事が届きました。

“iShares Core High Dividend ETF: Here’s Why We Don’t Recommend This Fund”(和訳:iシェアーズコア米国高配当株ETF:私たちがこのファンドを推奨しない理由)。

iシェアーズコア米国高配当株ETF(HDV)は私の最大保有銘柄で、約330万円ほど保有しています。

このSeekingAlphaの記事は以下の理由からHDVに否定的な見方をしています。

①加重平均配当利回りを維持するために、高利回り銘柄に執着し過ぎで配当成長を無視している。利回りを維持するために銘柄入替も多く回転率が高い。
②1銘柄あたりの構成比が高くて分散効果が弱い
③過去のパフォーマンスが他の配当ETFに劣る

ホルダーとして3年以上HDVをウォッチしていますが、上記3点すべて同意です。

以下は2019年12月7日現在のHDVの上位構成銘柄です。カッコ内は構成比。
AT&T(9.5%)
エクソンモービル(9.1%)
ジョンソンエンドジョンソン(6.9%)
ベライゾンコミュニケーションズ(6.5%)
ウェルズファーゴ(5.8%)
シェブロン(5.6%)
ファイザー(5.3%)
プロクター&ギャンブル(5.0%)
コカ・コーラ(3.9%)
ペプシコ(3.5%)

ETFで1銘柄の構成比が9%台というのはかなり高いですね。上位5銘柄だけで38%もあります。せっかくETFに投資するなら、もう少し分散して欲しいところですね。

また、各銘柄の配当利回りは高めです。以下は上記銘柄の配当利回りです。

構成比上位2銘柄のAT&Tとエクソンの利回りは5%を超えています。S&P500平均の利回りが1.9%ほどですから、2倍以上です。他の銘柄も軒並み高配当ですね。

高配当ETFというくらいですから利回りが高いのは想定通りではあります。しかし、高利回りに拘るあまり、株価が上がって利回りが一時的に下がった銘柄をすぐに除外している点を記事は指摘しています。

長期リターンを追求する上で配当利回りの高さはさほど重要ではありません。大切なのは、今の配当だけでなく長期的な(投資額あたりの)配当総額を最大化することです。持続的に配当を成長させることができるか、という観点も大切です。というか、こっちの方が重要です。

過去の5年の累積リターンは46%で、S&P500指数にも他の配当ETF(VYMなど)にも負けています。

以上、HDVの懸念点の紹介でした。私は高配当銘柄が好きなので、HDVをすべて売却するつもりはありませんが、保有割合は減らしていくつもりです。最大でも10%かな。5%まで減らすかも。保有個別株との重複も多いし。最近は高配当系よりも配当成長系のETFに好印象を持っています。VIGやDGRWなど。

数年前はHDV大好きでしたが、かなり熱が冷めてきました・・