ブラックロックのHDVは3ヵ月に1回のペースで構成銘柄の見直しを行っています。 HDVホルダーとして毎回ウォッチしています。12月20日に今年最後の銘柄入替が行われましたので、その内容を簡単に共有します。
主な追加銘柄
ギリアドサイエンシズ(GILD)
サザン(SO)
主な除外銘柄
プロクター&ギャンブル(PG)
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)
今回の目玉はPGの除外です。HDVの5%を担っていた主力が一旦ベンチに下がります。理由は株価上昇による配当利回りの低下です。
現在のPGの配当利回りは2.4%です。これでもS&P500平均よりは高いですが、過去と比べると確かにPGの利回りはかなり低下しました。昨年2018年の夏頃は一時4%近くまで上がりましたが、その後株価はうなぎ登りで利回りは低下していきました。
私は個別株でPGを保有していないのでHDVには保有して欲しい気持ちがありますが、まあ今回のPG除外は悪くない判断だと思います。というのも、PERもかなり高いからです。2020年予想EPSベースで25.3倍です。S&P500指数のPERも上がっているとは言え、やや割高感があるのは否めません。また利回りが高くなればPGはHDVに復帰するでしょう。それまでしばしお別れです。
PG除外以外はさほど大きな変更はありません。新しく追加になるGILDはC型肝炎治療薬「ハーボニー」や抗HIV薬「ゲンボイヤ」等を持つ製薬会社です。
現在のHDVの主な構成銘柄です。
AT&Tとエクソンがそれぞれ全体の10%を占めます。上位少数銘柄の構成比が高いのがHDVの特徴の一つです。毎度言ってることですが、個別株で投資している銘柄との重複が多すぎます。。XOM、JNJ、VZ、WFC、PFE、CSCO、KO、PEPあたりですね。
HDVは悪い商品だとは思ってませんが、中期的に保有割合を落としていくつもりです。2020年に追加でHDVを買うことはないと思います。
セクター割合を見てみましょう。
数年前と比較すると生活必需品セクターが減ったな~と感じます。初めてHDVを知った時は、生活必需品銘柄が多い点を好感して投資したくらいですから。フィリップモリス、アルトリアとたばこ会社が除外となり、そして今回PGまで除外となったので生活必需品銘柄の存在感がだいぶ小さくなりました。私は個別株で同セクターにたくさん投資しているので構わないですけどね。
エネルギーセクターが多いのは昔と変わらず。エクソンとシェブロンは忍耐強く保有しています。ここはHDVを評価している点です。伝統的なエネルギー企業のパフォーマンスがどうなるか不透明ですが、賭けるなら粘り強く保有して欲しいですから。米国株全体のバリュエーションが高まる中、比較的割安感の残る金融株やエネルギー株が2020年に注目されているみたいです。2020年のHDVの活躍に期待します!